同じ時期に建った建物が多く立ち並ぶ住宅街にお住まいのH様。
周囲の建物が塗り替えられるのを見て、外壁塗装をご検討されました。
進和リフォームのことはご親戚からの紹介でお知りになられたそうです。
施工内容
外壁塗装 屋根塗装 塀・擁壁塗装 シーリング打ち替え
使用材料
外壁:シリコンセラUV 屋根:マイルドシリコン 塩ビゾルプライマー 色番号:D17-50F ND-108
初回訪問時には、色褪せが進んでいたり門柱の塗装が剥がれたりと、手入れが必要なことが一目瞭然でしたがいかがでしょう!
しっかり手間をかけて塗り替えることで新築の様な輝きが蘇りました。
上下2色の配色は、ご家族で話し合われて決まったもので、イメージ通りの仕上がりに皆様にご満足いただけました。
お孫さんもきれいになった建物をみてとても喜んでお友達に話されていたそうです。
H様、奥様、工事中のお気遣い、本当にありがとうございました。
最初の現場調査時には、見積りを作成するための採寸・建物構造などをチェックします。
そして、何よりも大切な劣化の状態を調べます。
外壁塗装はただ塗れば良いのではありません。 材料の選定も工法の決定もすべては現況の把握から始まります。
どのような劣化が見られるか、なぜそのようになっているのか、それがわからないと必要な工事がされないまま、上辺だけ塗装できれいになっても、長持ちすることはありません。
H様邸では下の写真の様な劣化が見られました
サイディングを止めている釘に塗られた補修材が外壁の退色で斑になって見えているほか、外壁パネルの目地・窓廻りのすき間充填剤であるシール部分が硬化・ひび割れしています。
また、建物の顔である玄関の門柱は塗装が剥がれ下地がむき出しになっていました。
現場調査時に見つけていた劣化部分に加え、足場架設後に全体をチェックしてより細部に異常がないか見て回ります。
劣化部分の多くは塗装前の下地調整で塗装に適した状態にします。
屋根と壁の洗浄
劣化の度合いによって数時間~1日かかります。
屋根の棟に取り付けられた鋼板は釘で留められています。
中の木が痩せることで釘が抜けてきますので、放っておくと台風で棟が飛んで雨漏れになることも。
塗装前に打ち込んでおきます。
サイディングパネルの継ぎ目や窓廻りに施されたシール材を打ち替えるため、古いものを撤去します。
シール材はたくさん種類があるので、外壁材に合わせた選定が必要です。
今回は硬化後も良く伸び縮みする「低モジュラス」タイプの変性シリコンを使用しました。
目地や窓廻り以外にも、換気扇出口のベントキャップ周りや見落としがちなベランダ手すりの笠木ジョイントも打ち替えます。
シール材は使用する場所や後から塗装するかどうかでも材料が異なるんですよ。
近年はシール材の改良が進み、通常の倍以上の耐久性をもつプレミアムシール材も普及の兆しを見せていて、メンテナンスの周期を伸ばしたい方にはお勧めです
塗装が剥がれた門柱は、浮いた古い塗膜を除去して、段差を少なくする為の下地調整材(セメント系)を塗り、周囲の模様に合わせて吹付模様を復旧します。
見事に合わせられた吹付模様。どこまで合わせられるかは腕の見せ所ですね。
塗装班長の北本さん、さすがです。
ちなみにこのような模様を「吹付タイル模様」と呼びますが、陶磁器の「タイル」とは無関係です。
H様邸の外壁に使用した塗料は日本ペイントの「水性シリコンセラUV」
耐久性に優れたシリコン塗料で、サイディングの塗り替えでは定番の塗料です。近年、耐紫外線機能が強化され、商品名に「UV」が付きました。
新しい塗料がどんどん発売されていますが、お手頃価格で迷ったら”これ”と言える塗料です。
下塗りには、下地の隠ぺい力に優れた(現場用語で「とまりが良い」といいます)サイディング用シーラーを使用しました
これは外壁の「縁切り」を行っているところです
この部分はシール材を使用していない外壁パネルの継ぎ目ですが、細くもなく太くもないのでそのまま塗装を重ねていくと、塗料で埋まるところとそうでないところが出来てしまい、仕上がったときに継ぎ目が点線に見えて仕上がりが悪く見えてしまいます。
そのため、塗ってすぐヘラで押さえて継ぎ目の不要な塗料を落としているのです。
この作業を下塗り・中塗り・上塗りと毎回繰り返します。
手間が掛かりますが、仕上がりは全然違って見えますよ
しっかり洗浄した屋根は、劣化した塗膜が剥がれた部分が白く見えます。
屋根塗装が剥がれるトラブルの多くは洗浄不足によるものですから、洗浄に時間を掛ければほとんどトラブルは起らないでしょう
時々、屋根だけ塗り替えるお宅で足場も掛けず、洗浄もしていないのを見かけますが、1年前後で少しずつ剥がれています
屋根材の重なり部分に塗料が詰まって起る雨漏れを予防する「タスペーサー」という部材を取付ました。
進和リフォームでは取付可能な屋根は必ず使用します。
塗装はマイルドシリコンという油性の屋根専用塗料を使用しました。
このマイルドシリコンは、下塗りが不要な2回塗り塗料で施工コストが抑えられるメリットがあります。
また、上塗り材料が直接、下地に密着するので剥がれに強く、下地の隠ぺい力にも優れているので黒い屋根をオレンジ色にするのも通常の工程数で行えます
塗装後の屋根材はタスペーサーによって適切な「すき間」が保持されているので、水はけが良くコケが生えにくい屋根になります
ミサワホームや積水ハウスをはじめ、ハウスメーカーの建物によく見られるのが「塩ビ被覆鋼板」という材質です。
鋼板を耐候性に優れた塩ビ樹脂で覆ったもので、軒の雨といやシャッターボックス、窓庇(まどひさし)、屋根と言った部分に使用されています。
劣化が進むと端の方から剥がれてくるようになり、そうなってしまうと剥がれた部分を除去するしかありません。
、早めに塗装して保護したほうが良いのですが、ちょっと難点のある材質でしてそのまま通常の塗装を施すと、塩ビに含まれる油分が塗装表面に移って、ベトベトすることがあります。塗装が乾いていないような感じですが、そうではなくて移行した油分がべとつきを起こしています。
べとついた状態ではホコリを吸着しやすく、せっかく塗った塗装の耐久性も落ちるのですが、塩ビ鋼板専用の下塗りをするとこれらの問題は解決することができます。
「塩ビゾルプライマー」という専用の下塗り材を用いれば、油分の移行が抑えられ、通常の塗装と同様の仕上がりになり耐久性もアップします。
難点は「白色」しかないので、黒いものを黒く仕上げるときは手間が掛かってしまいます。
日本ペイントさん、黒色も造ってもらえないでしょうか?
軒天井の塗装では通気性の良い塗料を使います。湿気による膨れが起こりにくいメリットがあります。
また、塗装するときは「穴」が埋まらないよう、厚塗りを避けます。仕上がりが悪くなりますからね
塩ビゾルプライマーを塗ったシャッターボックスです
上塗りする前に飛散した砂のようなブツが付着していたので、研磨紙を当てて平滑にしています
軒樋に上塗りをしています。
刷毛塗りもきれいですが、均一な模様の出ているローラー塗りも一味違ってきれいです
通常は塗らない、アルミ鋳物製の門扉ですがご希望により塗装しました。
奥様と相談しながら、調色すること数回、緑とも青とも違ういい色が出せました。
外壁を上下で塗り分けています
手前に見えるのはエアコンの配管です。配管の納まっていた「配管カバー」は取り外して塗装しています。
取り外さない場合もありますので、担当までご相談ください
足場解体前のチェックを行いました。
手直しの必要なところ、塗り込めてないところなど足場が必要な個所を重点的にチェックしてマークします。
チェックは、現場巡回時に都度行いつつ足場解体前と足場解体後に全体検査を行います。
写真撮影を快諾してくださったH様と担当した白河です。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
記事内に記載されている金額は2017年12月03日時点での費用となります。
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