
江戸川区北小岩のマンションにて実施した、鉄部塗装およびノンスリップ交換工事の様子をご紹介いたします。
お問い合わせのきっかけは「共用部の手摺や階段に錆が目立つため塗装を検討している。大規模修繕まではまだ期間があるので、足場を組まずに可能な範囲で工事をお願いしたい」とのご相談でした。
現地調査を行ったところ、前回の塗装から年数が経過していることもあり、塗膜の色褪せやチョーキングなどの劣化症状が確認されました。
さらに塗装が剥がれた部分では錆の発生が見られ、外観の美観を損なっていました。
鉄骨階段については、ノンスリップが取り付けられている部分の下地が劣化し、変形も生じている状況でした。
これらの調査結果を踏まえ、鉄部塗装工事とノンスリップ交換工事をご提案し、最終的に当社へ工事をお任せいただくこととなりました。

現地調査の様子をご紹介いたします。
今回メンテナンスの対象となるのは、マンション共用部に設置されている手摺や鉄骨階段などの鉄部です。
築44年が経過している建物ですが、定期的なメンテナンスにより全体的には良好な状態が保たれていました。
しかし
鉄部は外壁に比べて劣化の進行が早く、錆の発生も確認されたため、大規模修繕を迎える前に鉄部のみ先行して補修を行いたいとのご要望をいただきました。
まず、廊下に設置されている手摺の確認を行いました。
手摺はマンション北面に位置しており、日が当たりにくい環境のため、紫外線による影響は少なく、チョーキングや色褪せといった症状は見られませんでした。
しかし、手摺と壁の取り合い部分では塗膜の剥がれが発生しており、露出した鉄部に錆が生じている状態でした。
現時点では腐食の進行は軽微で表面錆に留まっていますが、このまま放置すると腐食が進み、最終的には穴あきへと発展してしまいます。
鉄部に穴が開くと耐久性が大きく損なわれ、事故につながる危険性も高まるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

続いて、鉄骨階段の調査を行いました。鉄骨階段は建物西面に設置されており、西日による紫外線の影響を受けやすいため、
塗装には色褪せやチョーキングといった劣化症状が確認されました。
チョーキングは塗膜の劣化によって表面に白い粉が付着する現象で、塗膜の寿命を示す代表的なサインとされています。
そのため、メンテナンスが必要な時期に差し掛かっていることが分かります。
階段の踏み板にはノンスリップが設置されていましたが、床面とノンスリップの間に水分が溜まりやすく、その影響でステップ裏側の鉄部に錆が多く発生していました。
さらに、ノンスリップを固定しているビスが浮いている箇所も複数確認され、固定力が弱まり外れる恐れがある状態でした。
これらの調査結果をお客様にご報告し、鉄部塗装に加えてノンスリップ交換工事をご提案したところ、ご検討の末に工事をお任せいただくこととなりました。
今回の鉄部塗装・ノンスリップ交換工事の費用は税込1,450,000円です。
なお、金額は階段の規模や使用する材料によって異なるため、現地調査のうえでお見積りを作成しております。

まずは既存ノンスリップの撤去作業を行いました。
ノンスリップはビスで固定されていたため、インパクトドライバーでビスを外した後、バールなどを用いて取り外しました。
取り外した箇所を確認すると、
下地の鉄部には錆が多く発生しており、想定以上に腐食が進行している状況でした。
また、ステップの設置面が平らではなくなっていたため、不陸調整が必要となります。
下地処理の作業の様子です。
下地処理とは、その名の通り塗装を行う前に下地の状態を整える作業を指します。
一般的に「ケレン」とも呼ばれ、下地の清掃や古い塗膜の除去を行うことで、汚れを落とし塗料がしっかりと付着しやすい状態をつくります。
下地処理を丁寧に行うことで、塗り直した塗料の耐久性や仕上がりに大きく影響しますので、塗装工程の中でも非常に重要な作業です。
また、下地の状態によって適した道具が異なるため、状況に応じた選定が求められます。
下塗り作業の様子です。今回の塗装工事では、上塗り材として錆止め成分を含む「ワンツーマイルド」を使用するため、基本的には下塗りを行う必要はありません。
しかし、錆の発生が多く見られた部分については、
錆の進行を抑えるためにエスケー化研の「サビフィックス」を下塗り材として塗布しました。

今回使用した塗料は、エスケー化研の「ワンツーマイルド」です。
錆止め機能を備えているため、鉄部の塗り替えでは通常3工程必要なところを2工程で仕上げることができます。
これにより、工程の効率化と施工期間の短縮が可能になります。
ただし、下地の状態によっては錆止め塗料の併用が推奨される場合もあるため、現場の状況に応じた対応が欠かせません。
カラーは既存色に近い「15-50D」を採用しました。
中塗り・上塗り作業の様子です。錆による劣化が少ない部分については、ワンツーマイルドを使用した2層仕上げを行いました。
上塗りの際には、中塗りが十分に乾燥してから作業を進める必要があるため、適切な乾燥時間を確保したうえで施工を行いました。
塗装が完了した後、ノンスリップの設置作業を行いました。
撤去時に確認したところ、下地の劣化が進んでおり接地面が平らではなかったため、そのまま取り付けると段差や波打ちが生じる恐れがありました。
そこで、ノンスリップの設置する前に樹脂モルタルを用いて不陸調整を実施しました。
樹脂モルタルの乾燥後は、電動工具で表面を滑らかに仕上げ、段差のない状態を整えてからノンスリップを設置しました。
ノンスリップ設置作業の様子です。
階段の幅に合わせて事前に加工したアルミ製のノンスリップを取り付けました。
固定には腐食に強いステンレス製のビスを使用しているため、耐久性が高く、長期間にわたり安心してご利用いただけます。

すべての作業が無事完了いたしました。完了後にはお客様と最終確認を行い、仕上がりにご満足いただくことができました。私たち「街の外壁塗装やさん」では、外壁塗装や屋根塗装をはじめ、各種塗装工事に対応しておりますので、メンテナンスをご検討の際はどうぞお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2025年09月26日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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