
墨田区江東橋のテナントビルにて、鉄部塗装工事を実施しました。
お問い合わせの
きっかけは、「ビルの鉄骨階段やタラップの塗装が劣化し、剥がれや錆が目立つため、メンテナンスを検討している。現地調査とお見積りをお願いしたい」という内容でした。
現地での
調査では、鉄部全体に経年劣化が進んでおり、色褪せやチョーキング現象が目立っていました。さらに、塗装の剥がれや一部で錆も発生していました。
錆をそのままにすると鉄材の腐食が進み、穴あきや耐久性低下につながるため、事故防止の観点からも定期的な点検・メンテナンスが重要です。
調査結果をもとに鉄部塗装工事をご提案し、ご検討いただいた結果、工事をお任せいただく運びとなりました。
墨田区江東橋のテナントビルを所有されているお客様より、「ビルに設置されている鉄骨階段やタラップの塗装が劣化し、剥がれや錆が目立つため、メンテナンスを検討している。現地調査とお見積りをお願いしたい」というご相談をいただき、調査に伺いました。
対象となる鉄骨階段は、4階建てビルの非常用階段と、屋上の電気室への出入口に使用されている階段です。どちらの階段も使用頻度は高くありませんが、メンテナンスを怠ると鉄部の劣化が進行し、万が一の事故につながる可能性があります。そのため、定期的な点検やメンテナンスは欠かせません。

まずは
非常階段の状況を確認しました。
屋外に設置されているため、紫外線や雨風の影響を受けやすく、塗料の色褪せや剥がれなどの劣化が顕著に見られました。
さらに、塗装表面に触れると粉状のものが付着する箇所がありました。
これは「
チョーキング」と呼ばれる塗料の劣化現象で、紫外線などの影響により塗料成分が粉状に分離して表面に現れる症状です。
チョーキングの発生は塗料の劣化が進んでいるサインであり、このような症状が見られる場合はメンテナンスの必要性を示す重要なサインとなります。
鉄骨や手すりの一部では塗装が剥がれ、鉄部に錆の発生が確認されました。
鉄は素地が露出すると空気中の水分と化学反応を起こして錆びてしまうため、塗装によって表面が保護されています。
そのため、
塗装が剥がれると錆が発生し、鉄部の腐食が進行します。
腐食が進むと鉄材が徐々に薄くなり、穴あきや耐久性の低下を招くことがあります。
鉄が腐食してしまうと、塗装だけでのメンテナンスは不十分となり、溶接などによる補強工事が必要になる場合があります。
屋上に設置されている鉄骨階段やタラップの調査を行いました。
こちらの階段も非常階段と同様に、塗装の経年劣化が顕著に見られました。
チョーキングや塗装の剥がれによって鉄部に錆が発生しており、塔屋に上がるタラップにも同様の症状が確認されました。
そのため、早めのメンテナンスが推奨される状態でした。
これらの調査結果を報告し、鉄骨階段の塗装工事をご提案したところ、ご検討の末、工事をお任せいただくこととなりました。
今回の鉄部塗装工事は税込み900,000円にて承りました。
階段の大きさや使用する材料によって費用は変動しますので、現地調査後にお見積もりを作成しております。
その他の工事金額についても同様にご案内しております。
まずは下地処理を行います。
下地処理とは、その名の通り塗装を行う前に下地の状態を整える作業のことです。下地処理は「
ケレン」とも呼ばれ、下地の清掃や旧塗膜の除去を行います。
ケレンを行うことで下地の汚れを取り除き、塗料がしっかり付着する状態を作ります。
下地処理を丁寧に行うことは、塗り直した塗料の耐久性にも影響するため、塗装工程の中でも非常に重要な作業です。
なお、下地の状態によって使用する道具も異なるため、状況に応じて適切な道具を選定して作業を行います。

今回は鉄部への塗装となるため、下塗り材には錆止め塗料を使用します。
仕上げ塗料としてエスケー化研のクリーンマイルドウレタンを使用するため、それに適した下塗りとしてエスケー化研の「マイルドザビガード」を使用しました。
この塗料は錆止め効果があり、鉄部の錆の発生を防ぐとともに、下地と上塗り塗料の接着性を高める役割があります。
また、乾燥時間が約3時間と短く、作業効率を向上させることができます。
下塗りの作業の様子です。下塗りは劣化した下地を整え、塗料の付着を良くする役割があります。そのため、塗り残しがないよう丁寧に塗装を進めていきます。
既存の鉄部の色は茶色でしたが、下塗りの色は異なるため、万が一塗れていない箇所があっても色の違いで確認することができます。

中塗り・上塗りには、エスケー化研のクリーンマイルドウレタンを使用します。
クリーンマイルドウレタンは弱溶剤系の塗料で、シンナーで希釈して使用するタイプです。
水性塗料に比べると塗料のにおいはありますが、密着性が高く、さまざまな下地に対応できるのが特徴です。
耐用年数は10~12年といわれています。
中塗りの作業の様子です。
塗装工事は基本的に、下塗り・中塗り・上塗りの計3回塗りで仕上げます。
中塗りでは、塗装面の凹凸を平らに整え、仕上げ塗料の吸い込みを防ぐことで、上塗りの仕上がりをより美しくする役割があります。
上塗りの作業の様子です。上塗り工程では、中塗りと同じくクリーンマイルドウレタンを使用して塗装を行います。
3回塗りを行うことで、塗膜の耐久性を高め、仕上がりのムラを防ぐことができます。
塗り重ねを行う際には、下地となる塗装が十分に乾燥していることが重要なため、塗装工程の間には適切な乾燥時間を設けています。
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全ての作業が完了いたしました。
作業後にはお客様にお立ち会いいただき、仕上がりのご確認を行いました。
劣化が進んでいた鉄骨階段も、塗装を行うことで錆や剥がれが改善され、全体的に美しく仕上がりました。私たち「街の外壁塗装やさん」では、外壁だけでなく建物に付随する鉄部や付帯部分の塗装・補修も承っております。
お困りの箇所や気になる点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2025年09月29日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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