
板橋区常盤台にお住まいのK様邸で行ったサンルームの雨漏り補修工事の様子をご紹介いたします。
工事のご依頼のきっかけは、K様から「以前からサンルームで雨漏りが発生しており、長時間の雨の際には腰壁と床タイルの接合部分に染みができるため、修繕を検討している。調査とお見積りをお願いしたい」とのご相談をいただいたことでした。
そこで、実際に現地調査へお伺いしました。
調査の結果、雨漏りはサンルーム内部の腰壁と床面の接合部分で確認されました。
外部の状態を詳しく見てみると、腰壁とアルミフレームの間にわずかな隙間があり、既存のコーキング部分では経年劣化により接着面が剥がれている箇所も見受けられました。
K様によると、雨漏りは特に長時間の降雨時に発生するとのことでしたので、これらの微細な隙間から雨水が徐々に内部へ浸入していると考えられました。
調査結果をご報告したところ、まずはコーキング処理による簡易補修で様子を見たいとのご希望がありました。
そこで、腰壁と床タイルの接合部を中心にコーキング処理を行う簡易補修工事をご提案いたしました。
板橋区常盤台にお住まいのK様より、「サンルームで以前から雨漏りがあり、長時間の雨で腰壁と床タイルの接合部分に染みができるため、修繕を検討しています。調査とお見積りをお願いしたい」とご相談いただき、現地調査にお伺いしました。

メンテナンス対象となるサンルームはこちらです。
サンルームは、屋外と屋内をつなぐ空間で、自然光を取り入れることができる場所です。
屋外の景色を楽しむだけでなく、居住空間や作業環境をより快適にする役割もあります。
季節や天候に左右されずに明るさを確保できるため、室内を照らす理想的な空間となります。
また、リラックスした時間を過ごしたり、植物を育てたりするスペースとしても活用されることが多く、居住空間の重要な一部として欠かせない存在です。
サンルーム内部を確認したところ、雨染みが発生している箇所は腰壁と床タイルの接合部分でした。
長時間の雨が降ると、この接合部に雨染みができ、水が滲み出る様子が見られるとのことでした。
腰壁の上部にはサッシが取り付けられており、ガラス周りからの漏水は確認されませんでした。
そのため、雨水は腰壁とアルミフレームの接合部から浸入し、腰壁の内部を伝ってしまっていると考えられます。

サンルーム外部の状況を確認しました。
腰壁の外装はタイル仕上げで、タイルの破損や下地のひび割れなど、雨漏りにつながる症状は見受けられませんでした。
腰壁の上部にはアルミサッシが5枚設置されており、ガラス周りやフレーム間の接合部にはシーリングで防水処理が施されていました。
しかし、経年による劣化の影響で、シーリングの接着面にわずかな剥離が複数箇所で確認されました。
シーリングは防水と緩衝の役割を担っており、劣化によって剥離やひび割れが生じると、雨水の浸入経路になってしまいます。
特に、雨染みが確認されている部分の直上にあるシーリングにも劣化が見られたため、シーリングの劣化による雨漏りの可能性が高い状況でした。
散水検査・シーリング補修工事をご提案いたしました!
調査報告を行ったところ、雨漏りにつながる可能性のある症状は確認できましたが、原因を完全に特定することはできませんでした。
そのため、本来であれば散水検査で原因箇所を明確にしたうえで補修工事をご提案する予定でした。
しかし、K様のご希望は「怪しい箇所の簡易補修を行い、様子を見たい」という内容でしたので、シーリングによる簡易補修工事をご提案し、工事をお任せいただきました。
今回のシーリング補修工事の費用は税込33,000円で承りました。
なお、工事費用は雨漏りの状況や施工環境によって変動いたしますので、詳細は「街の外壁塗装やさん」までお問い合わせください。
まず、シーリングを施工する目地周りの清掃と下地処理を行います。
下地処理を怠ったままシーリングを施工すると、目地の汚れやほこりによって接着力が十分に確保できず、施工後間もなく剥がれてしまう原因となります。
シーリング材の性能を最大限に発揮させるためにも、適切な施工環境を整えることが重要です。
また、冬場の施工では朝露などで施工箇所が濡れている場合があります。
その場合でも、ブロアーやヒーターを使用することで、濡れた目地にも対応することが可能です。

下地処理が終わったら、目地周りの養生を行います。シーリング材は柔らかく扱いに注意が必要なため、施工箇所周辺をしっかり養生しないと、シーリング材が広範囲に付着してしまい、周囲の汚れや仕上がりの見栄えに影響します。
丁寧な養生を行うことで、作業効率が向上するだけでなく、美しく仕上げることができます。
養生が完了したら、シーリングを充填する箇所にシールプライマーを塗布します。
シールプライマーは、シーリング材と下地の接着性を高めるための材料です。
プライマーを使用した施工と使用しない施工では、シーリングの耐久性に大きな差が生じるため、作業時には欠かせません。
プライマーを塗布した後は、30分から60分ほど乾燥させる必要があります。
乾燥前の状態では液状のため、すぐにシーリングを充填しても下地に十分に接着しない場合があります。
今回使用するシーリング材は、コニシ株式会社製のシリコンシーラントです。
シリコンシーラントは耐候性や耐久性に優れ、通常のシーラントよりも長期間にわたり効果を維持できます。
また、耐熱性・耐寒性も高く、幅広い温度環境で使用可能です。
さらに耐水性にも優れており、屋外や水回りのシーリングに適しています。
このため、さまざまな環境下でも安定したシーリング効果を発揮します。
ただし、シリコン系シーリング材は塗装ができないため、塗装を予定している箇所での使用は推奨されません。シーリング材には種類ごとに特性がありますので、施工箇所の状況に応じた選定が重要です。
シーリング充填の際は、専用のコーキングガンを用いて、接着面との間に空気が入らないよう丁寧に充填することがポイントとなります。
シーリング材を塗布した後は、ラバー付きスポンジを使って均一にならし、仕上がりを美しく整えます。
また、充填後に表面を軽く押さえることで下地への密着性が高まり、施工不良や雨漏りの再発を防ぐことができます。
シーリング材は完全に硬化するまで約24時間かかるため、施工後は硬化が完了するまで触れないよう注意が必要です。

雨漏りの原因と考えられるフレームやガラスの接合部のシーリング処理が完了しました。
経年劣化で隙間が生じていたシーリングは、新たに充填することで雨水の浸入経路を塞ぐことができ、今後は雨漏りの改善が期待されます。
施工完了後、多少の雨はありましたが、現時点では雨漏りの再発は確認されていないとのご連絡をいただきました。
引き続き様子を見ていただけますと幸いです。
記事内に記載されている金額は2025年10月30日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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