
新宿区四谷三栄町にお住まいのH様邸にて実施した外壁塗装工事の様子をご紹介いたします。
工事のご相談は、「築年数が経過して外壁の塗装劣化やクラックの発生が気になるため、メンテナンスを検討している。現地調査の上、状況に応じた工事の提案をお願いしたい」という内容でした。
そこで、まず調査にお伺いしました。
建物はモルタル外壁で、状態を確認したところ、
一部の外壁に複数のクラックが確認され、雨漏りのリスクが高まっている状況でした。
また、外壁や付帯部の塗装にはチョーキング現象が見られ、塗料の劣化も進んでいることがわかりました。
築年数やこれまでのメンテナンス状況を踏まえ、建物全体のメンテナンスが望ましい状態であったため、外壁塗装工事をご提案。H様にご検討いただいた結果、工事をお任せいただくこととなりました。
使用材料
エスケープレミアムシリコン(SR-111)
新宿区四谷三栄町にお住まいのH様より「築年数が経過し外壁塗装の劣化やクラックが気になるため、メンテナンスを検討しています。調査を行い、状況に応じた工事のご提案をお願いします」とのご相談をいただき、現地調査にお伺いしました。
建物は築およそ30年で、これまで建物全体のメンテナンスは行われておらず、外壁クラックの簡易的な補修についてはお父様がご自身で対応されていたとのことです。
建物の使用材や材料によってメンテナンスの周期は異なりますが、一般的なグレードの建材を使用している場合は、約15年を目安に定期的なメンテナンスを行うことが推奨されます。

建物の外壁は、道路に面した北面と東面がタイル張りで、南面と西面はモルタル仕上げとなっていました。
ここで、モルタル外壁の特徴について、メリットとデメリットに分けてご説明します。
【メリット】モルタル外壁の大きなメリットは、美しい質感です。
自然な風合いを持つモルタルは、建物に高級感や温かみをもたらします。
また、スタッコやリシンなど、仕上げ方法が豊富で自由に模様を付けられる点も魅力です。
さらに、継ぎ目がないため雨漏りが起こりにくく、セメントを主材とするため耐火性にも優れています。
【デメリット】
一方で、モルタル外壁はひび割れが発生しやすい点がデメリットです。
また、仕上がりが職人の技術に左右されやすく、表面の凹凸に汚れが付きやすいという特徴もあります。
これらの課題はありますが、適切なメンテナンスを行うことで、美しい外観を長く保つことが可能です。

南面の外壁を確認したところ、建物の2階から3階部分にかけて、複数箇所でクラック補修が行われた跡が見受けられました。外壁にクラックが発生すると、雨水が内部に浸入しやすくなります。特に、深く幅の広い構造クラックは雨漏りの原因となる可能性があります。
クラックが放置されると、雨水が建物内部に入り込み、さまざまな被害を引き起こすことが考えられます。
外壁のクラックは、0.3mm以下のヘアクラックであっても進行状況を観察することが大切です。
もしクラックが拡大している場合は、専門業者に相談し適切な補修を行うことが必要です。
また、外壁のクラックだけでなく、窓や開口部のシーリング部分も雨漏りのリスクがあるため、定期的な点検とメンテナンスを行うことが推奨されます。
外壁や付帯部分の塗装にはチョーキングが見られ、塗膜の劣化が進んでいるサインが確認されました。チョーキング現象とは、塗料の顔料が分離して粉状になることで起こる現象で、塗膜の寿命を示すサインの一つです。太陽光や雨水に長期間さらされることで発生し、顔料が表面に出てくることで色あせが起こり、塗膜の性能が低下します。
この現象が見られる場合、塗膜の劣化が進んでおり、塗り替えが必要であることを示しています。
発生時期は屋根材や使用塗料によって異なるため、一概には判断できません。
チョーキング現象を抑えるには、高耐久塗料の使用が効果的です。
高耐久塗料を用いることで、塗膜の寿命を延ばし、外観を美しい状態で長く保つことが可能です。
建物全体の調査を行ったところ、お客様がご心配されていた外壁には塗装の劣化やクラックが見られ、メンテナンスが必要な状態であることが確認されました。
タイル張りの外壁については、タイルの浮きや破損はありませんでしたが、シーリング部分に劣化が見受けられたため、シーリング工事が必要な状況でした。
これらの調査結果を踏まえ、外壁塗装工事とシーリング工事の施工をご提案し、ご検討の末、工事をお任せいただくこととなりました。
今回の外壁塗装工事の費用は、税込み1,350,000円で承りました。工事費用は施工範囲や使用する材料によって異なりますので、詳細については「街の外壁塗装やさん」までお問い合わせください。

外壁塗装工事に先立って行う高圧洗浄作業には、いくつか重要な目的と効果があります。
【汚れの除去】高圧洗浄は、外壁や屋根に付着した汚れ、ほこり、カビやコケなどをしっかり除去する作業です。
これにより、塗料がより密着しやすくなり、塗装の耐久性や美観を向上させる効果が期待できます。
【下地処理としての重要性】外壁塗装において下地処理は非常に重要な工程です。
高圧洗浄は下地処理の一環として実施されることが多く、塗料の密着性を高めるために欠かせません。
塗料の性能や耐久性を最大限に引き出すためにも、高圧洗浄は必要不可欠な工程と言えます。

今回使用するシーリング材は、シーカ・ハマタイト株式会社製のSC-MS2NB/SUPERⅡです。
このシーリング材は、硬化後の耐久性や耐候性、動的追従性に優れており、シーリング材に求められる性能をバランスよく備えている点が特徴です。
こちらは
シーリング作業の様子です。
今回の施工では、サッシ周りのシーリング増し打ちが中心となるため、既存のシーリング材は残したまま作業を行います。まず、目地周りに養生を施した後、シーリング材を充填する前にプライマーを塗布します。
シールプライマーは、シーリング材と接着面との密着性を高める役割があります。
プライマーを塗布した施工と塗布しなかった施工を比較すると、シーリングの耐久性に大きな差が生じるため、プライマーの使用は欠かせません。
プライマー塗布後は、30分から60分ほど乾燥させてからシーリング材の充填作業を行います。
シーリング材を充填した後は、専用のヘラを使って仕上げ作業を行います。仕上げを行うことで、下地との密着性が高まり、表面を美しく整えることができます。
仕上げ作業が終わったら、シーリング材が乾く前に養生テープを撤去し、シーリング作業は完了です。養生テープを撤去する際は、シーリング材がまだ乾いていない状態のため、触れないよう慎重に作業を行う必要があります。
万が一シーリング材に触れてしまうと仕上がりが悪くなり、場合によっては仕上げ作業のやり直しが必要になることがあります。
下塗りには、エスケー化研株式会社の水性ソフトサーフSGを使用します。
微弾性タイプの下塗り材で、旧塗膜の微細なひび割れをカバーし、耐久性の高い保護膜を形成します。外壁塗装において下塗り作業は非常に重要です。
下塗りは塗装工程の最初に行われる作業で、外壁の下地を整える役割があります。
この工程を丁寧に行うことで、塗料の密着性や耐久性が向上し、仕上がりにも大きく影響します。
逆に下塗りが不十分だと、塗料の性能を十分に発揮できず、塗装の寿命が短くなることがあります。

仕上げ塗料には、エスケープレミアムシリコンを使用します。
こちらはエスケー化研が製造する外壁用シリコン塗料です。
エスケープレミアムシリコンは、高い耐久性と耐候性を備えており、塗り替えの頻度を抑えられる点が特徴です。
一般的には約15年に一度の塗り替えが推奨されており、玄関周りなど目に付きやすい部分の美観を長期間維持することが可能です。
また、水性塗料のため、揮発性有機化合物(VOC)が気になる方でも安心して使用できます。
外壁塗装工事における中塗りと上塗りは、下塗りが完了した後に行われる工程です。
【中塗り】中塗りは、下塗りの後に行う工程で、お客様が選んだ色で外壁を塗装します。
この段階では、色ムラや塗り残しが生じることがあるため、1回の塗布で仕上げることはありません。
また、塗料には適正な塗布量が定められており、塗料本来の性能を引き出すためにも注意が必要です。
【上塗り】上塗りは、中塗りの後に行われる工程で、塗膜に厚みを持たせ耐久性を高める役割があります。
上塗りが完了すると、外壁塗装工事は仕上がりとなります。
中塗り・上塗りの工程は丁寧に行うことが重要で、ご希望の色を美しく仕上げるために、塗料の選定や塗布量にも十分配慮しながら作業を進めます。
付帯部の塗装では、下塗りにマイルドサビガード、仕上げ塗料にクリーンマイルドウレタンを使用しました。
付帯部の色は、外壁と同色のSR-111をお選びいただいております。
付帯部には金属製の手すりやシャッターがあったため、金属用の下塗り材を採用しています。
塗装箇所によって下塗り材の種類が異なるため、状況に応じた適切な材料選定が必要となります。
まずは、塗装面の下地処理を行います。
鉄部を塗装する際は、下地のサビや汚れを取り除き、表面に凹凸をつけることで塗料の付着性を高めるケレン作業を行います。
ケレンには、下地の状態に応じてサンドペーパーやグラインダーなど、適切な道具を使い分けます。
鉄部の下塗りには、サビの発生を防ぐ錆止め塗料を使用します。塗り残しがないよう全体に丁寧に塗布することが重要です。
付帯部の塗装も、外壁塗装と同様に下塗りを含めた3回塗りで仕上げます。
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外壁塗装および付帯部塗装が無事に完了しました。
工事完了後にはお客様に立ち会っていただき、仕上がりのご確認を行いました。仕上がりに問題がないことを確認後、工事は正式に完了となります。
また、施工後も雨漏りの再発はなく、仕上がりについてもお客様にご満足いただくことができました。
今回の工事には7年間の施工保証をお付けしています。
初回点検は施工から1年後に行い、その後は隔年で点検にお伺いし、外壁の状態を確認いたしますので、施工後も安心してお過ごしいただけます。
記事内に記載されている金額は2025年10月06日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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