
台東区三ノ輪で実施した鉄部補修・塗装工事の様子をご紹介します。
工事のご相談は、「前回のメンテナンスから時間が経過し、塗料の劣化や鉄部の錆が目立つようになってきた。一部では鉄の腐食が進行しており、強度面で不安があるため、修繕を検討したいので調査と見積もりをお願いしたい」という内容でした。
そこで、現地調査にお伺いしました。
調査の結果、鉄部にはチョーキングや塗装の剥がれといった劣化症状が確認されました。
塗装が剥がれている部分では錆が発生しており、腐食が進んだ箇所では鉄に穴が開き、耐久性が低下している状態でした。
鉄部のメンテナンスを怠ると、腐食による耐久性低下が進み、最悪の場合は崩落などの事故につながる可能性があります。
そのため、定期的な点検と適切なメンテナンスが非常に重要です。
調査報告をもとに、鉄部補修および塗装工事のご提案を行い、ご検討いただいた結果、工事をお任せいただくことになりました。
使用材料
クリーンマイルドウレタン(SR-423)

こちらは現地調査の様子です。
今回メンテナンスを検討しているのは、建物の屋根に設置されている鉄製ベランダです。以前にも塗装によるメンテナンスを行っていましたが、経年により塗装の劣化が進み、鉄部の錆が目立つようになっていました。
そのため、鉄の腐食が進行することを懸念され、修繕のご相談をいただきました。
まず、塗装の状態を確認したところ、チョーキングと呼ばれる劣化症状が見られました。
チョーキングとは、紫外線などの影響で塗料が劣化し、粉状に分離してしまう現象のことです。
チョーキングが発生している場合は、塗装の寿命のサインとされており、メンテナンスのタイミングの目安となります。
また、塗装が剥がれてしまっている箇所では、鉄部に錆が発生していました。
錆は鉄の腐食を進行させるため、早めのメンテナンスが重要です。
鉄の腐食が進行している箇所では、鉄に穴が開いていたり、柱の一部が失われている箇所も確認されました。
塗装の劣化により鉄部に錆が発生すると、錆が鉄を侵食し、写真のように穴が開いたり、侵食が進んだ箇所では柱そのものがなくなってしまうこともあります。
腐食が進むと鉄の耐久性が低下し、利用頻度の高い箇所では崩落のリスクが高まるため、大変危険です。
そのため、定期的な点検と必要に応じたメンテナンスが欠かせません。
調査報告をもとに、鉄部の補強と塗装によるメンテナンスをご提案し、ご検討のうえで工事をお任せいただきました。
今回、お客様の鉄部補強・塗装工事の費用は税込み350,000円で承りました。
鉄部の腐食状況や使用する塗料によって費用は変動する場合がありますので、詳細は「街の外壁塗装やさん」までご相談ください。
塗装作業に入る前に、腐食が進行している鉄部の補修を行いました。
ベランダのフレームには「C形鋼」と呼ばれる、アルファベットのC字型をした鉄骨が使用されていましたが、鉄骨内部が雨水を受ける構造になっており、腐食が進行していました。補強を行わずに塗装をしてしまうと耐久性に不安が残るため、将来を見据えてフレームの鉄骨や下地のアングルなどを交換し、補強を行いました。
続いて、穴が開いてしまっていた階段ステップの交換作業を行いました。まず、既存ステップの接地面をグラインダーで切断して取り外しを行い、新しいステップを鉄骨とL型アングルで溶接して固定しました。
既存のステップには縞鋼板が使用されていたため、新設するステップも同じく縞鋼板を加工して取り付けました。
腐食部の補修が完了したため、続いて塗装作業に移ります。
まずは下地処理(ケレン)を行います。
下地処理とは、その名の通り塗装前に下地の状態を整える作業です。
下地処理は「ケレン」とも呼ばれ、下地の清掃や旧塗膜の除去を指します。
ケレンを行うことで、下地の汚れを落とし、塗料がしっかり付着する状態を作ることができます。
下地処理を丁寧に行うことは、塗り直した塗料の耐久性にも大きく影響するため、塗装工程の中でも非常に重要な作業です。
また、下地の状態によって使用する道具も異なるため、状況に応じて適切な道具を選定して作業を行います。

今回は鉄部への塗装作業となるため、下塗り材には錆止め塗料を使用します。
仕上げ塗料としてエスケー化研の「クリーンマイルドウレタン」を使用するため、下塗りには同社の専用錆止め塗料「マイルドザビガード」を採用しました。
この塗料は、錆の発生を防ぐ役割があるほか、下地と上塗り塗料の接着性を高める効果があります。
また、乾燥時間が約3時間と速乾性に優れているため、作業効率の向上にも寄与します。
こちらは下塗りの作業の様子です。下塗りは劣化した下地を整え、塗料の付着を良くする役割があるため、塗り残しがないよう丁寧に塗り進めていきます。
既存の鉄部は茶色でしたが、下塗り材は色が異なるため、万が一塗れていない箇所があっても色の違いで確認することができます。

中塗り・上塗りには、エスケー化研の「クリーンマイルドウレタン」を使用しました。
色は元の色に近いSR-423をお選びいただいています。
クリーンマイルドウレタンは弱溶剤系の塗料で、シンナーで希釈して使用するタイプです。
水性塗料に比べて匂いはありますが、密着性が高く、さまざまな下地に対応できるのが特徴です。
期待耐用年数はおよそ10~12年とされています。
中塗りの作業の様子です。
塗装工事は基本的に、下塗り・中塗り・上塗りの計3回塗りで仕上げます。
中塗りでは、塗装面の凹凸を平らに整え、仕上げ塗料の吸い込みを防ぐことで、上塗りの仕上がりをより美しくすることができます。
上塗りの作業の様子です。上塗りでは中塗りと同様にクリーンマイルドウレタンを使用して塗装を行います。
3回塗りを行うことで塗膜の耐久性が高まり、仕上がりにムラが出にくくなります。
また、塗り重ねる面はしっかり乾燥させてから塗装する必要があるため、工程の間には十分な乾燥時間を設けています。

すべての作業が完了しました。
作業後にはお客様にお立ち会いいただき、仕上がりの確認を行っていただきました。
鉄部全体の補修を行ったことで強度面の不安も解消され、塗装により見た目も美しく仕上がったため、お客様には大変ご満足いただくことができました。
私たち「街の外壁塗装やさん」では、外壁だけでなく建物に付随する箇所の塗装や補修も承っております。
お困りごとや不安な点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2025年10月06日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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