東京都葛飾区のお客様からのお問い合わせです。築15.6年での塗装メンテナンスをご検討中です。
風合いを変えずに表面保護のご希望ですのでクリアー塗装をご提案いたしますが、クリアー塗装が出来る条件がございます。
外壁の状態を確認し、綺麗に仕上がるのかを判断した上で塗装施工を進めてまいります。
使用材料
屋根 サーモアイSi:クールディープグレー 外壁 UVプロテクトクリアー
塗装の仕上がりのご希望は現状と同じ色にしたい、思い切って全く違う色に挑戦したい、塗り方(色分けの場所等)自体を変えたいなど様々です。その中でも着色の塗料では叶えられないのは柄の維持です。
サイデイングは多くの柄が存在し、新築時に散々お悩みになって決めたかと思います。築10年を過ぎたことに塗装メンテナンスが頭によぎり、塗り替えを考え出すと思いますが、今の柄がとても気に入っていて変えたくない!という方も大変多くいらっしゃいます。
着色の塗料でも近いように仕上げることは出来るかとは思いますが、風合いや色を完全に再現することはほぼ不可能です。
そこでクリアー塗装が存在します。言葉の通り透明な塗料の為風合いは全く変えずに表面保護のみを行います。しかし、クリアー塗装を使用するにあたっていくつか条件が存在しますので、ご紹介したいと思います。
まず外壁に付着した汚れは当然隠すことはできませんが、高圧洗浄でしっかり落とすことが出来ますのでご安心ください。
クリアー塗装は色を付けることが出来ないため、外壁の状態がそのままに仕上がります。まずはチョーキングの発生や外壁の色褪せのチェックをしていきます。
紫外線によって素材自体が色褪せていると、クリアー塗装では元に戻すことはできません。また、ブリード現象の染み跡は状況によっては隠せない場合もあります。
ブリード現象とは新築時に使用しているシーリングに可塑剤が入っていると、経年により外壁を黒く汚していってしまいます。クリアー塗装をした場合、水を濡らしたように若干濃くはなりますが、目地周辺のみ濃く仕上がるケースもあります。
他を確認するとサイディング外壁が浮いているような部分を発見しました。釘の固定が弱いのか、サイディング自体が反ってしまっているのか…
いずれにしても外壁の浮きは隙間から雨水が入り込む可能性もありますので、ビス留め等で早めに補修をしておきましょう。
住宅を汚す原因としてもう一つは金具の経年劣化です。鋼板やSUS製の様に錆びにくい素材は存在しますが、全く錆びないというわけではありません。
経年により錆が発生し流出すると、外壁にも赤黒い染みの様に残ってしまいます。変色が出たタイミングで取替工事を行う事で錆の問題は取り除く事が出来ます。
ちなみに窯業系のサイディングですので問題はありませんが、金属系サイディングの場合もらい錆で腐食を受けることもあります。定期的な点検はどの外壁であっても必要ですので気を付けましょう。
施工にあたり、足場仮設工事を行います。都内では敷地内に足場が収まり切れない場合、道路にはみ出すことがあります。
足場は約2週間かかり続けることになりますので、道路占用許可申請を出す必要があります。また出入りする作業車を道路に停めなければいけない場合は道路使用許可の申請が必要です。
書類等の申請は全て弊社にて行いますのでご安心ください。書類申請後に足場を仮設しメッシュシートを取りつけますが、道路に出てしまう単管はそのままでは危険な為、養生をし事故の発生を防ぎます。
足場を仮設し再度屋根の確認をします。日当たりが良いのか、苔の付着は少ないように感じました。スレートはおよそ10年毎の塗装が理想的です。が、住宅の立地によって劣化の進行速度は違いますので定期的な点検は必須です。
付着物を落とし塗装メンテナンスをしていきたいと思います。
高圧洗浄で苔を落とすと屋根の汚れ具合がはっきりとわかります。苔の根絶ちをすることで苔の再発生を防ぐことにもなりますので、屋根外壁共に洗浄をした場合1日かかる事もあります。
当日は洗濯物を室内に干していただきます様宜しくお願い致します。
屋根の下地処理で棟板金は要チェックです。風によって板金が揺れることで徐々に固定している釘が浮いてしまいます。思わぬ突風等で板金事飛散することもありますので確実に固定し直すことが大切です。
釘が利く場合は打ち直し、釘が抜ける場合は下地の腐食が考えられますので貫板の交換から必要です。貫板の交換では木材から腐りにくい樹脂系への変更も可能ですのでご相談ください。
継ぎ目の既存シーリングは一度剥がし再施工をします。丁寧に剥がし、もう一度隙間のないように打設を行います。この作業は棟板金の浮きや下地の腐食防止にも役立ちます。
下地処理をするかしないかで屋根の寿命は大きく変わりますので、しっかりと施工させて頂きます。
棟板金や雪止めはいずれ錆びます。塗装前にはペーパー掛けで目粗しを行い、防錆剤を塗り錆の発生を抑えます。
錆止め後に全体サーモアイシーラーで下塗りを行いタスペーサーの設置をしていきます。1軒当たり500~1000個を使用するタスペーサーですが、スレート屋根には必須の作業です。
屋根材間の隙間を作ることで毛細管現象の発生を防ぎます。縁切り作業でも隙間を作ることが出来ますが、仕上がりが汚くなることと、塗料で再度くっつくことを考えると、タスペーサーの設置の方が有効です。
中塗り・上塗りは日本ペイントの遮熱塗料サーモアイSiのクールディープグレーです。下塗りとのW遮熱効果によって、屋根材表面の温度上昇を抑えます。
屋根の温度が低くなることで室内温度の上昇を低減、エアコンの使用頻度の抑制、電気代の節約と大変うれしい結果に繋がります。
塗装施工自体はどの塗料でも変わりませんので、ぜひこの機会に付加価値のある塗料で快適な住宅にできるようご検討ください。
外壁塗装に入ります。目地は打ち替えの為、既存シーリングを綺麗に撤去していきます。プライマーを塗り打設を行っていきます。
通常の塗装の際にはシーリングの上から塗料が被りますので目地の色は気にする必要がありません。しかし、クリアー塗装の場合には目地の色はそのまま仕上がりに反映しますので、外壁に合わせた色で施工していきます。
シーリングはオート化学工業のオートンイクシードを使用しております。こちらは独自のLSポリマーを開発し、外壁を汚す可塑剤を配合せずに高い耐久性と柔軟性を持っています。耐候性試験器での実験ではおよそ6000時間、およそ30年分の耐候性を維持しました。
つまりオートンイクシードを今回施工したことにより、次回のメンテナンスの際にシーリング補修が必要ならなくなる可能性があり、ランニングコストを抑えることが出来ます。
サッシ廻りは増し打ちで保護をし、防水機能をしっかり果たします。
外壁と同時に付帯部塗装も進めていきます。綺麗に仕上げるためにもそのまま塗装するという事はほとんどしません。
まず下地をケレンやペーパー掛けで綺麗に処理し、隙間をシーリングで埋めてようやく塗装です。付帯部の塗装は2回塗りですが、下地の劣化や木材の様に吸い込む素材ですと仕上がるまで何度か重ね塗りを行います。
今回、付帯部は白色に統一し明るい印象を維持します。
軒天はベニヤやケイカル板で貼り合わせた部分の隙間や下地の凹み等もありますので、パテ埋めを行ってから通気性の良い塗料で2回塗りです。
こちらも腐食がある場合は張り付けや張替にて補修後に塗装仕上げです。普段目が行き届かない場所ですが、汚れが付着しやすい場所でもありますので塗装をするだけで全体的に明るくなります。
クリアー塗装は2回塗りです。塗膜自体が厚膜の為、3回塗りを行うと割れる可能性があります。1度目と2度目の塗装で違いが分かりにくい為、目を凝らしながらの作業です。
仕上がりは水で濡らしたようなしっとり感です。UVプロテクトクリアーは紫外線での劣化を防ぎ、外壁材の色褪せを防ぎます。
先ほども申し上げました通り、外壁の状態そのままに仕上がりますので築年数が浅ければ浅いほど最適です。築15年は外壁の状態を見てからの施工になりますので、一度無料点検にお伺いさせてください。
雨樋は住宅を囲うように取り付けられています。こちらも塗装するだけで住宅の印象を綺麗にさせます。更に塩化ビニルの雨樋は紫外線によって徐々に劣化し、硬化し割れやすくなります。
その為、塗装での保護で雨樋の耐久性向上につながります。
雨戸・霧除けは鋼板の為錆止め塗装が必要です。雨戸の様に凹凸が多いと刷毛で液ダレが起きますのでスプレーガンを使用します。
霧除けは目立ちにくいのですが腐食によって、雨漏りを起こす可能性もありますので、状態確認と塗装保護をしていきます。
最後に基礎部分をグレーで塗装し工事は完了です。
クリアー塗装は仕上がりもほとんど変わりませんが、付帯部塗装を行った事で住宅の印象が一段と明るくなりました。
今後は外壁の色褪せを防ぎ、綺麗な状態を維持できるかと思います。今後は隔年定期点検にお伺いし、クリアー塗装の状態を確認していきたいと思います。
引き続き宜しくお願い致します。
記事内に記載されている金額は2017年09月09日時点での費用となります。
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