昭島市のH様からのお問い合わせです。モルタルの外壁塗装工事をご検討中とのことで、早速調査にお伺いいたしました。
モルタルはセメント・砂・水で出来ている外壁の為、サイディングとは違った特徴と施工上の注意点があります。今現在の状態を確認し、お悩みを解決できるよう工事のご提案をさせて頂きます。
東京都昭島市の2階建てモルタル外壁です。外壁塗装をご検討中のようですが、築年数で考えたメンテナンス時期と所々に目立つクラックが気になるようです。
メンテナンスは築5年程から検討するのが理想的と言われています。それは新築時に使用されている塗料に安価なアクリル塗料が使用されている事が多い為です。
近年、多く採用されるシリコン系塗料の耐久性は10~15年と高耐久ですが、アクリル塗料は6~8年と長期的に綺麗を維持するのには難しいです。
その為、よく耳にする「10年ごとの塗装」はシリコン系グレード以上での塗装を行った際に限るようですね。
全体的に色褪せ等も目立っていない様ですが、モルタルは経年によりどうしてもヒビ(クラック)が発生してしまいます。
成分が砂とセメントの為避けられない現象ですが、放置しておくわけにもいきません。近づいてようやく見える程の細かなヒビであればヘアクラックに分類され、それ程緊急性はありません。
しかし、更に進行し構造クラックに発展すると補修も簡単にはいきません。構造クラックは紙がすっと奥に入るような幅のものです。下塗り塗料を使用しても埋められませんのでVカット・Uカット等での補修が必要です。
ヘアクラックの時点で拡大しないように補修を行っていきましょう。
ちなみにモルタル外壁に適した塗装はいくつか方法があります。
まずは下塗りに微弾性フィラーを用いて下地の補修を行います。その後に中塗り・上塗りで表面保護をします。
もしくは中塗り・上塗りの仕上げ塗料に高弾性の塗料を使用し建物の動きに追従しクラックの発生を抑えます。
サイディングと同じようにシーラー後、硬膜な塗料を使用すると、モルタル外壁では塗膜に割れが起きたりと不具合が生じます。
モルタルの特徴をしっかりと理解した上で塗料を選択し施工に進めていきましょう。
足場仮設・メッシュシートの取りつけ後、高圧洗浄を行い表面のゴミ・苔・カビ・旧塗膜をしっかりと洗い流していきます。屋根は塗装を行いませんが、表面が汚れていましたので同時に洗浄を行いました。
高圧洗浄は生活で使用している水圧とはけた違いの強さです。下地の状態によっては、補修を行ってからでなければ室内に漏水を起こす可能性もあります。施工前確認の重要性が実感できますね。
乾燥後は下塗りから3回塗りを行っていくのですが、今回はナノコンポジットフィラーNで下地の補修から行います。フィラーは密着性を高めるシーラーとは違い、下地の凹凸を埋め平滑に均すための塗料です。
細かなクラックはフィラーで埋められますのでモルタル外壁の下地調整には最適です。
ちなみにサイディング外壁には通常、フィラーを使用することはありません。
中塗り・上塗りには水谷ペイントのナノコンポジットW 17-70Dのクリームを使用しています。
物置をどかし、外壁を綺麗に塗り替えていきます。部分塗装であっても3回塗りは変わりません。給湯器等の外せない物に関しましては交換の時期に塗り替えるかと思います。
予備にお客様自身にも塗料をお渡しは可能ですが、ご連絡頂ければ弊社にてご対応させて頂きます。
付帯部塗装工事です。霧除けは鋼板の為、経年により錆が発生します。外壁塗装メンテナンスの際に、付帯部を綺麗に塗り替えることで住宅の印象も一層蘇ります。
鉄部はペーパー掛けで清掃・目粗しを行い防錆剤を塗っていきます。防錆剤は錆の原因となる水分と酸素を遮断するための塗料です。錆止め施工をするとしないでは鉄部の耐久性も全く違います。
従来は錆止めと言えば赤褐色でしたが、鉛系顔料の公害問題から近年では赤褐色に関わらず多くの色が販売されています。
錆止め後に仕上げ塗料で塗ることによって新品同様に仕上がりました。
塗装によって耐久性を維持することはできますが、状態を回復させることはできません。錆びる前の措置がいかに大事かを頭に入れ、定期的に塗装補修をしていきましょう。
雨樋は塩化ビニル製を使用している住宅が多い為、経年により素材が硬化し割れやすくなります。使用に問題が無いようでしたら、塗装保護で劣化を防ぐことが多いのですが、今回は歪みがあった為足場を仮設したタイミングで全交換工事を行いました。
金具は受金具から吊金具へ変更、見た目もスタイリッシュになりました。排水処理と勾配確認をおこない工事は完了です。
植物を多く植えている住宅ですので、部分的に落ち葉除けネットの設置を行い、雨樋の詰まり予防に努めています。それでも枝葉が引っかかることがありますので、定期的な清掃は心がけましょう。
施工中に瓦の割れを発見しました。割れているからといって雨漏りに直結することはありませんが、割れた瓦の落下が予想されますので、早めの差し替え補修を行ってまいりましょう。
現在お使いいただいている瓦がすでに廃版になっている場合、同形状の瓦にて補修することも可能ですのでご相談ください。
塗装完了後の全体です。軒天がモルタル仕上げになっている場合、軒天と外壁が同じ色での仕上がりになります。妻飾りもこげ茶にて塗装することで、取替をしたのではないかという程の輝きを取り戻しました。
仕上がりは点検時よりも若干明るい色での仕上がりですが、ナノコンポジットWは低汚染塗料です。雨水が当たる部分に関してはセルフクリーニング機能で汚れを落とす機能に優れています。
雨水が当たりにくい場所、風通し・日当たりが悪い場所は水を流すことによって付着物を落とすことが出来ます。
塗装で表面保護・クラック補修だけでなく、低汚染の機能を兼ね備え外壁塗装工事は完了です。立派なお住まいをいつまでも綺麗で頑丈な状態に保ちましょう。
記事内に記載されている金額は2021年10月13日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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