同時期に家を建てられた江戸川区のお客様は普段から家族ぐるみで交流をされている仲良し三家族様です。外壁のコーキングの劣化も気になりだしたという事で、出来る事なら皆で一緒に屋根外壁塗装工事を行えば何かと迷惑もかけずに更に費用もお得になるとお考えになられてご相談を頂きました。敷地が隣接しているので、お客様のお考えの通り、工事の際には、足場仮設も共用で使用することが出来、また材料もコーキング材や下塗り塗料はロスなく使用することができるので費用面でも単独で実施するよりお得になります。メリットを最大限生かせるご提案をさせて頂き、価格面、施工面での信頼もあり工事を承らせていただきました。
ビフォーアフター
工事基本情報
T様邸の点検
三棟の中で一番建物が大きく、屋根面積も大きいのがT様邸でした。道路にも面していて外壁が見える面積も大きいです。今回の塗装工事ではイメージを変えていきたいのと、屋根が暑い、と言うのが大きなご要望でした。イメージを変える部分でいくと、建物の外壁がサイディングボードの同じ柄なのですが、色を変えてあり2トーン2なっています。ここは単色にしたい、とのご要望がありました。
点検項目として、良く確認するのが「ベランダの雨漏り」です。雨漏りをしている場合は、ベランダの床の軒天井に跡が残っていたり、釘に錆が出ていたりすることがありますがT様邸は雨漏りは問題ないようでした。
ほとんど人目に付くことのない北側の外壁は、やはり日当たりも悪いせいかコケの発生が目立つ場所です。実際に建物の他の部分にはコケはほとんど見られませんでしたが北側には苔がだいぶ目立ってきておりました。また、サイディングボードの浮きにより少し波打っているように見えます。この辺りも工事の際は要改良箇所になります。湿気なども抜けにくいのでしょう。
屋根は化粧スレート葺きの屋根で、基本的に切妻形状と片流れ形状の屋根の組み合わせとなっています。大きな屋根材の破損は見られませんでしたが、ひび割れは多数確認できました。棟板金や金属部分への錆の発生もなく、釘の浮きもない状態です。川沿いで風が強い地域だとおっしゃられておりましたが、釘の一本も浮いてない屋根はなかなか無いです。
K様邸の点検
K様邸は少し奥まった場所にあるため、玄関周辺の外壁が見えるのみで、その他の外壁は狭小面になってしまいます。K様も既存色はあまり好きではないとの事で思い切ったイメージチェンジをお考えの様でした。
先に点検をさせていただいたT様邸よりも日光にあたらない場所ですが、外壁のつなぎ目にある「目地」部分のコーキングは痩せが起きてきています。
せっかくの高意匠サイディングの外壁ですが、少しコケで緑っぽくなっていました。エアコン室外機が影響しているのでしょう。人一人がなんとか入れる狭小面は隣家の植栽もあることからコケの状態は少し悪くなっています。なかなか気にしてみることもない場所ですので今回の工事ではシッカリとコケの防止を図りたいものです。
K様のお悩みの重要箇所は「ルーフバルコニーの床浮き」でした。なぜか一部分だけプカプカとしているところがあるそうです。目視では分かりにくいのですが丁度バルコニーに出てすぐのところなので気になるでしょうし不安にもなってしまいますね。
床面もご指摘の通りではあったのですが、ふと見ると外壁サイディングと防水立上りの境にある金属製の水切り板金のすぐ上のサイディングがボロボロになってきているのがわかりました。ここもそのまま塗るのでは格好も良くないですので補修を行って工事を行っていこうと考えます。
大きなルーフバルコニーがあることもあり、屋根面積は3棟の中では一番小さい面積になっています。ただし、形状は複雑です。一部の化粧スレート葺き屋根に部材の欠損も見られました。破片が有ればよいのですが、無い場合は破損部の形成を行って塗装工事をいたします。
M様邸の点検
M様邸へのアプローチは屋根への登頂がベランダの庇に阻まれ困難であったため、T様邸の屋根に上らせていただいたときに可視部分を実施させていただきました。こう見ても屋根から屋根へ飛び移れそうな近さがあります。屋根の形はT様邸の屋根を少し小さくした感じです。目視では特段にめだった瑕疵はないようです。工事の際に足場仮設が終了したらより細かく見させて頂くことにいたしました。
外壁は窯業系サイディングボードで、スタッコ柄とタイル調の二種類で構成されています。もともと淡い色の外壁であるためかチョーキングもほぼ目立たない程度の発生です。
M様は特段不満は無いとの事でしたが、良く見ていくとやはり目地コーキングの劣化は進行しておりました。
外壁部分には数か所ひび割れの発生も確認できました。開口部周辺ですので何か大きな力のかかった時にできたものかもしれません。
北面の外壁には過去に付けてあった設備の設置痕が残っておりました。ビスか何かで固定をしていたものを撤去したようですが、シリコンコーキングで埋められている状態です。変成シリコンなら塗装がのるのですが、通常のシリコンの場合は注意が必要です。塗装を行う前に専用のプライマーで処理をする必要があります。建物の真裏にあたる北面はやはりコケの発生がありました。ただし、三棟の中では一番少ないレベルです。
ご契約
「そろそろ塗替えだね。」と少し前から三家族でご相談をしながら、数社御見積りをとられたなかの一社だった「街の外壁塗装やさん シェアテック」でしたが、皆様のご意向に合う内容であったこともあり三棟同時屋根外壁塗装工事を承らせていただくことになりました。もちろん、三棟とも大きさや補修箇所も違えば、色のご希望も違うので金額は微妙に変わります。共通点はみなさま、屋根塗装には遮熱塗料のサーモアイを使用することです。
着工
着工に先立ちまして、ご近隣様へのご挨拶を実施いたします。集合住宅が隣接している場合でも、お洗濯物の問題もありますので、必ずご案内のポスティングを実施しています。通常、着工開始までの時間がありますのでお客様にもご近所様にお会いされた際に軽くお伝えいただくこともお願いいたしております。
三棟分の足場仮設は、ほぼ一日を要しました。
T様邸工事(洗浄)
屋根の高圧洗浄を行いました。それほどコケが発生していない屋根でも洗浄を行うと思った以上に汚れていることに驚きます。雨樋にはかなりの量の細かい砂が集まります。外壁も同様に高圧洗浄を行いました。屋根の洗浄よりは広範囲を洗浄できるノズルを使用して実施いたします。水圧も屋根洗浄よりは弱めです。
コーキング目地作業
窓廻りや外壁の入隅などを除いた既存コーキング目地を取り除く作業では、多くの廃棄物が発生いたします。実際にどのくらいの長さのコーキング目地が取れるかと言うと、今回の例ではおよそ100mはあります。既存コーキングを撤去した後は、高耐久シーリング材の「オートンイクシード」を使用して目地を施工いたしました。
サイディングの浮き補修
調査時でも数か所確認していた、外壁サイディングボードの浮き部分は、下地の木材があるところにビスを使って再固定を行いました。
T様邸に使用する塗料、材料です。日本ペイントの塗料を使用しました。外壁はパーフェクトトップ、屋根はサーモアイSIです。
屋根遮熱塗料塗装工事
屋根塗装は、下塗りにも遮熱効果のある日本ペイントサーモアイシリーズ、サーモアイシーラーを塗布いたしました。
屋根材に発生していた微細なひび割れは、補修を行ってから塗装いたします。下塗りをおこなってからの方がひび割れは、ハッキリわかります。
屋根材の木口には屋根材どうしが塗料でくっついてしまって、雨漏りに繋がることを防ぐ「タスペーサー」を屋根材一枚に付き二カ所挿入します。W工法と言われています。
下塗りの後は、サーモアイSIのクールライトグレー色で中塗り、上塗りを行い仕上げました。サーモアイシリーズの中でも遮熱効果の高い全日射反射率が50%以上ある色です。
T様邸屋根塗装のポイント
屋根の色と言えば、一般的なイメージは濃い色、例えば「黒」「こげ茶」などが思い浮かぶと思いますが、塗替えの際、特に遮熱塗料を使用される場合は今回のT様邸の様に淡い色をお奨めしています。それは淡い色の方が当然遮熱効果が高いからです。でも、屋根が地上から見えるような場合は、全体のバランスからも難しいと思います。ただし屋根の縁しか見えないような立地環境のお客様にはその縁だけ別色で塗装をして屋根の色と替えることで遮熱効果が高いまま、見た目も良く仕上げることが可能です。T様邸も屋根の見える部分の縁は外壁塗装色とバランスをとった色にいたしました。
外壁塗装工事(メイン外壁)
今回は二色塗り分けになっていた外壁の大部分を一色で塗装いたしました。下塗りにはパーフェクトサーフ、中上塗りには日本ペイントの標準色の中ではT様のご希望色が無かったためにニットコウの標準塗装色からH75-40Bをお選びいただき、ツヤ無にて塗装いたしました。
外壁塗装工事(ベランダアクセント部)
ベランダの外壁部分はメイン外壁とは違う色で塗装を行いました。やはり日本ペイントの標準色にはない色で、H09-20Dをお選びいただいています。こちらもツヤ無仕上げです。
K様邸工事(洗浄)
K様邸も屋根外壁の洗浄をおこなってから本格的塗装工事の実施です。屋根用と外壁用の洗浄ノズルの違いにご注目ください。
コーキング目地作業
既存コーキング目地を剥がしていくと、青いテープのようなものが見えてきます。これは、ボンドブレーカーと言うもので、奥の面にコーキングが付かない様にするためのものです。外壁の二面に対してコーキングが密着するように施工を行うため、このボンドブレーカーが無いような場合は、新たに施工もおこないます。
コーキング雑シーリング作業
弊社で塗装工事を行っていただいたお客様にはお解りになる部分ですが、「雑シーリング」という項目があります。この雑シーリングは、外壁のコーキング目地や窓廻りのコーキング増し打ちではない部分のシーリング工事を指しています。屋根の軒下部分や換気ダクト周辺、ベランダのオーバーフロー管周囲など、一棟の家で見るとかなりの部分に該当いたします。
K様邸使用塗料(サーモアイSI、パーフェクトトップ)
K様邸使用塗料、部材です。
K様邸補修ポイント(外壁部)
K様邸の工事では、ベランダ内壁のサイディングボードの劣化部分の補修を行いました。ボロボロと剥がれてしまうサイディングの木口近辺にはシーラーを塗布し、パテを使用して整形、乾燥させて形状復旧を行いました。
屋根遮熱塗装工事
下塗りのサーモアイシーラー塗布後は、屋根材の破損個所の補修をおこないました。K様邸の屋根材は一部に欠落があったのですが、欠片が残っていたため、もとあった位置に戻して固定接着しています。
もちろんヒビ割れ部への補修も万全におこなっております。K様邸は屋根用遮熱塗料日本ペイントサーモアイSiクールナスコン色で塗装いたしました。非常に濃い青色の為、シッカリとした施工を行わないと下地が透けてしまう色です。
外壁塗装工事(メイン部)
K様邸の外壁はメインに意匠性のあるタイル調のサイディングを使用されていたので、クリア塗装をされるのかと思っておりましたが、実は気に入っていなかったらしく今回は塗りつぶしとなりました。屋根の色同様、濃い青にて塗装を行っています。下塗りに使用したパーフェクトサーフを着色剤を使用して青くしています。これには訳があって、塗替えに使用する青がかぶりにくい(色が付きにくい)ための措置です。外壁色はやはり日本ペイントの標準色には無い色の為、ニットコウよりH75-20Dとアクセント部分の白系の部分にも少し青がはいったH75―90Bを7分ツヤ有で使用いたしました。ちなみに原色系の色で濃くなればなるほど調色料金は高くなります。また、7分ツヤ有にしたのは、ツヤ無で濃い色を仕上げた場合、少し擦れただけでもかすれてしまう為にお奨めいたしました。
外壁塗装工事(アクセント部)
アクセント部は通常の下塗り塗料の色でそのあとの仕上げ塗料の色が十分のるため特に色づけは行わずに塗装いたしました。
FRPルーフバルコニー部分補修工事
浮いていたFRP防水ルーフバルコニーの一部を切除し、ガラスシートを二枚重ねて高さを調整、その後全面にガラスシートを一枚貼って補修を行いました。
仕上げはトップコート剤を塗布して終了です。FRP防水工事は作業が早いのがメリットとなります。一日で終了となりました。補修跡もまったく目立たなく仕上がりました。
M様邸工事(洗浄)
M様邸も屋根外壁と高圧洗浄を行いました。
コーキング目地工事(打ち替え・増し打ち)
既存コーキングを撤去した後、サイディング目地のわきにマスキングテープを貼り、仕上がりが醜くならない様にいたします。また、プライマーという接着剤にあたる物を目地に塗布し、高耐久シーリング材オートンイクシードを使って充填していきます。
見ていると簡単そうな作業ですが、充填した後は時間を置かずにマスキングテープを剥がさないと、目地の廻りがささくれだったような仕上がりになるので実際はあわただしい作業です。外壁の割れ部分も合わせて補修いたしました。
屋根遮熱塗装工事
洗浄後の屋根にサーモアイシーラーを塗布し、下塗りを行います。
化粧スレート屋根材には必ずと言ってよいほど「ヒビ」が発生します。業者さんによっては、そのまま「ただ塗るだけ」というところも見られますが、弊社は補修をおこなってから仕上げていきます。
中塗りから上塗りの段階です。中塗りだけでは下塗りの白色が透けてしまうのがわかります。また、ただ塗料を付けて塗るのでは、塗料の「ダレ」が起きて屋根材の木口が詰める原因にもなります。中塗り、上塗りに使用したのは日本ペイント屋根用遮熱塗料サーモアイSi、クールチョコレート色です。
外壁塗装工事(メイン部)
M様のメイン外壁には、茶系の濃い色を使用いたしました。こちらも標準色にはない色です。標準色は「間違いのない色」ではありますが、極端に濃い色は無いのが短所ではあります。せっかくの塗装工事ですからお気に入りの色を塗ることは良い事だと思います。色番号はG15-30Bとなります。
外壁塗装工事(アクセント部)
三棟の内、二棟のお客様が意匠性サイディングボードを一部に使用した外壁でしたが、どちらのお客様も意匠性サイディングボードは既存のイメージでは無く、塗りつぶしをご希望頂きました。
T様邸完工
もともとの外壁色は少し青みがかったグレー色でしたが、新しく塗り替えた色は濃いめのグレーの印象です。ベランダ部分はもともとベージュ系の色でしたが、塗替えで赤みのある茶系になりました。
途中から色が変わっていた外壁はベランダ部分を除いて一色で塗り上げました。統一感のある仕上がりです。
屋根も遮熱性能の高い色を使用しておりますが、屋根面ではない「棟」や「ケラバ」といった地上から見える部分に関しては外壁より少し濃いめの色を付ける事で締まった印象にしております。
K様邸完工
黄色系の外壁色を思い切ったイメージチェンジしたK様邸。全体としては濃い青の外壁ですが、玄関部分と二階ベランダ部分の外壁を少し青の入った白系で塗ることでコントラスト感がでています。また摺り跡が目立ちやすい色だったため、ツヤは7分ツヤにしています。
建物の裏側に丁度陽射しがあたっている様子です。今回塗装工事で使用したパーフェクトトップはハイブリッド型塗料と言われる塗料で、通常のシリコン系塗料とフッ素系塗料の中間にあたる程度の耐候性を持っています。また、特徴としてお家の塗装を汚く見せる「チョーキング」と呼ばれる白亜化現象を抑えてくれるいま人気の塗料です。
屋根のサーモアイSiも外壁の色と合わせてナスコン色にいたしました。サーモアイは太陽日射光を反射することで熱の発生を抑えています。ツヤが命です。
M様邸完工
M様邸はオレンジ系の外壁色から、かなり濃い茶系の色でまとめてみました。シュミレーションではだいぶお悩みになられていらっしゃいましたが、「思った以上の仕上がり」と喜んでいただけました。
メインの外壁色はG15-30B色です。ツヤ無の仕上げです。完全なツヤ無と言うよりはほんの少しだけツヤ感が出るのもパーフェクトトップの特徴です。
屋根はサーモアイSi、クールダークチョコレート色で仕上げました。外壁の色とのバランスもベストです。
皆さんに「イメージ通り」「思った以上の仕上がり」「キレイになった」と喜んでいただき、無事に工事は終了いたしました。塗装工事は仕上がりはもちろんですが、「色」も重要な要素だと考えています。お客様のご希望のイメージになるまでカラーシミュレーションもお作り致します。塗装工事をご検討のお客様は「納得」「満足」の「街の外壁塗装やさん」へお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2018年06月10日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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