豊島区要町のお客様から「外壁シーリング部分の肉痩せに伴う修繕を検討している」というご相談を承りました。点検の結果、お客様のおっしゃっていたシーリング部分はもちろんのこと、外壁も、屋根も、メンテナンスの時期に来ていましたので、シーリングの打ち替えと屋根塗装と外壁塗装を行いました。屋根塗装には暑さを防ぐ遮熱塗料、外壁塗装には高耐久のエラストコートと自然彩石調の模様を付けられるぺリアートを使用しています。
使用材料
屋根:サーモアイ,外壁:エラストコート,ぺリアート
ご覧の通り、狭小地に建つ3階建てです。築十数年ということで、お隣との距離は法で定められた通りになっていますが、それでも近いことは否めません。お客様が気にされていた外壁の目地のシーリングは痩せているだけでなく、裂けが発生している部分もありました。青いバックアップ材が見えています。
こちらのお家の外壁は窯業系サイディングが使用されています。経年で水切れが悪くなってしまったのか、藻が発生している部分もあります。外壁の釘が打ちつけられているところはそこを基点にクラックが発生している部分もありました。放っておくと、拡がってしまうのでこちらは補修が必要です。
続いては屋根の点検です。こちらのお住まいはスレートの屋根でした。採光のために天窓が設けられています。招きと呼ばれる屋根で、ちょうど招き猫の前足のような形状しており、片面は急勾配となっています。屋根塗装の際には屋根足場が必要です。
屋根は色褪せが始まっているのはさておき、屋根材の部分に細かい跡があります。これ、雹の痕跡ですね。2017年7月、豊島区やその周辺では雹が降りましたので、その痕跡なのでしょう。棟板金にもその痕跡が多数残されています。幸いにもその跡だけで、屋根へのダメージはありません。
エラストコート 外壁:B-13 玄関:アッシュフラミンゴ
パーフェクトトップ 外壁:ND-375 玄関:オーガニックリーフ
外壁 B-2002 ベランダ B968 玄関 スムースコットン
外壁塗装をした後の仕上がりを先取り体験してもらうため、カラーシミュレーションを行いました。まずは現状を回復し、新築時と同じようにするシミュレーション。外壁をベージュピンクにしたもの、ダークブラウンにしたもの、クリームにしてものの4種類をご用意しました。お施主様がお選びになったのは塗料はエラストコートで色番号はB-2002、外壁はクリームでバルコニーがダークブラウンのものです。屋根はクールビスケットブラウン、玄関はスムースコットンに決定しました。
いよいよ屋根塗装と外壁塗装の工事に入ります。まずは足場の仮設です。ご近所との距離が近いため、メッシュシートをいつもより慎重に設置します。屋根塗装するために屋根足場も設置します。
続いては高圧洗浄です。まずは屋根から高圧洗浄していきます。外壁も使われている建材に合わせて水圧を変化させながら、高圧洗浄していきます。お客様のほとんどが高圧洗浄後には「家ってこんなに汚れていたんだ」と驚かれるくらい汚れが落ちます。
屋根塗装の様子~遮熱塗料サーモアイ、クールビスケットブラウン
高圧洗浄後のスレート屋根です。汚れが落ちた分だけ、白っぽくなっています。屋根塗装に使用するのは遮熱塗料のサーモアイ4Fです。フッ素塗料なので耐用年数は12~15年程度になるでしょう。塗料の耐用年数はその種類によってさまざまですが、ほぼ価格に比例します。足場の仮設費用を考えた場合、価格は高いけれども耐用年数が長い塗料を使用した方が最終的にはお得になるケースがほとんどです。
遮熱塗料サーモアイは熱源となる太陽光を反射させることによって、遮熱を実現しています。下塗りも専用のものが要さされており、太陽光を反射させる機能を持っています。中塗りからはご依頼いただいた色、クールビスケットブラウンで塗っていきます。日射を効率よく反射させるため、白っぽい色をしています。
水蒸気や雨水を排出させるため、スレートとスレートの重なり部分には隙間を設けなくてはなりません。タスペーサーと呼ばれる部材を挿入して、その隙間を確保します。雪止めももちろん、塗装します。錆が出て、それが流れてくると目立ちますからね。
屋根塗装が終わりました。クールビスケットブラウンとはよく言ったもので、見ていると中にクリームがサンドされたアイスビスケットを思い出します。これで、今までよりも夏は涼しくお過ごしできるでしょう。蓄熱を防ぐのでヒートアイランド現象を防ぐことにも貢献します。
お客様のご相談のきっかけとなった傷んだシーリングの撤去し、打ち替えていきます。このシーリング、1軒分ともなるとかなりの量になり、大きなゴミ袋にやっと収まる程です。剥がした後はシーリングを充填する前にプライマーを塗布して、密着率を上げます。
シーリング材はオートンイクシードを使用します。30年に迫る耐用年数を持つシーリング材なので、ほとんどの塗料の寿命よりも長いのです。塗膜が劣化する前にシーリングがダメになってしまうこともありません。目地にシーリングを充填して、ある程度乾いたところで養生テープを剥がします。
外壁のこちらの部分はエラストコートで塗装します。まずは下塗りからです。エラストコートはアクリル塗料ですが、15~20年程度の耐久性があると言われています。通常のアクリル塗料は5~8年程度の耐用年数しかありませんが、エラストコートは純度の高い100%アクリル塗料ですので、劣化しにくいのです。
中塗りと上塗りの2回塗りで仕上げていきます。ペールグレーからクリームへと外壁がイメージチェンジされました。エラストコートは前回の塗装がアクリル塗料だった場合、次の塗装では下塗りを省くことが可能です。ちょっと高めの塗料ですが、次回も同じ物を使うことを前提に考えれば、ランニングコストは大きく下がることになります。
玄関周りには石材調のボードが使われていました。こちらペリアートで仕上げます。まずは密着性を上げるため、シーラーを下塗りしていきます。ぺリアートは吹き付け塗装によって外壁に模様を付けることができる塗料です。
下塗りはローラーで行いましたが、中塗りからは吹き付け塗装となります。ぺリアートは塗料に自然石粒などの骨材が混ぜられており、それを葺きつけることによって外壁に模様を付けていきます。自然石材調の外壁になるのが特徴です。
今回、お施主様がお選びになられた色はスムースコットンです。綿花にその種が混じった感じと言えばいいのでしょうか。外壁は骨材によって凹凸と模様が付けられ、画像のようになります。
付帯部もしっかりと塗装します。破風はしっかりとケレンして、2回塗りで仕上げました。
基礎と外壁の間にある水切りも塗装します。こちらは金属(ガルバリウム)なので、ケレンをしてから下塗りとして錆止めを塗布します。その後、仕上げとして2回塗りを重ねます。
お施主様にお引き渡しする前に点検を行います。塗り残している部分はないか、しっかりと塗れているかなどを確認していきます。サイディングの固定しているビスが浮いたまま、塗装してしまった部分がありました。こちらはビスを増し締めして、その頭にシーリング材を塗布してから部分的に塗装をやり直します。
屋根塗装と外壁塗装が竣工しました。お施主様からは「ほぼイメージどおりに仕上がった」とお言葉をいただきました。施工保証は10年をお付けしております。保証期間中は定期点検でご訪問いたしますので、末永いお付き合いになると思いますので、よろしくお願い致します。外壁のクリームにバルコニーのダークブラウンがとてもマッチしたお家での生活をお楽しみください。
記事内に記載されている金額は2019年03月15日時点での費用となります。
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