墨田区立花の近隣で以前、工事した時のお施主様からご紹介いただいたのが今回のお施主様のM様です。M様がちょうど外装のメンテナンスをお考えになっていた時、タイミングよくご近所で私達が工事を始めたので、どういった業者なのかじっくり観察され、実際に工事をしたご近所様にもお話を伺ったそうです。結果は私達に任せておけば間違いないだろうということで、3階建てビルの外壁塗装とタイル面の薬品清掃をご依頼いただきました。
施工内容
外壁塗装 その他 外壁タイル部分の薬品清掃
使用材料
外壁塗装:スーパーセランフレックス,タイル部分洗浄:リストンセーフティー
3階建てで屋上を備えたビルです。屋上には明かり取りのトップライト、エアコンの室外機の他、さまざまな機械が備えられています。まずはこちらの陸屋根の屋上から点検していきます。パラペットの笠木の継ぎ目に隙間ができています。こちらはシーリング材の充填で補修したいと思います。
塔屋(屋上に出るための出入り口を備えた建物の一部)のその上にのぼる梯子が錆びています。塗膜は軽いチョーキング(白亜化現象)を起こしており、白い粉が手に付着してしまう状態です。そろそろ外壁塗装の時期であることを示しています。
屋上からの転落を防止する柵はアルミ製のようです。錆も出ておらず、問題はありません。ビル内部へと配管を引き込む部分ですが一部、配管カバーの曲がりの部分が外れています。雨水なとが浸入しやすい部分でもありますので、ここは塗装して元の位置に戻してあげる必要があります。
雨漏りの原因となりやすいトップライトの部分は健全ですね。シールもその土台もしっかりしています。こちらの屋上のエアコンの室外機なのですが、柵の外に設置されていたり、中に設置されていたりと統一性がありません。近年、ヒートアイランド現象が進んでいますから、増設された結果、こうなったのでしょう。
お施主様の建物の道路側はタイルが前面に貼られていますので、こちらは塗装することはできません。なので、ラインや側壁などの色を変えるカラーシミュレーションを行いました。この中でお施主様が選ばれたものは… 結果は続きをご覧ください。
建物の周りに足場を仮設していきます。仮説が終わりましたら、本来であればメッシュシートで周囲を覆うのですが、今回は部分的にブルーシートを使用しました。人通りの多い大通りに面しているので、水飛沫やゴミ、塗料の飛散を絶対に防がなくてはならなかったからです。
陶器質のタイルというのは汚れが付きにくいものですが、凹んでいる目地などにはどうしても汚れが溜まってしまいます。また、汚れていないように見えても、手で触ると汚れが付いてくるということもあります。経年で溜まった汚れを落としてくれるのがリストンセーフティです。まずは薬品が馴染むよう、タイル面に水をかけます。ある程度、水が切れた時点でリストンセーフティを塗布していきます。床のタイルにも塗布しました。
ある程度、時間が経ちましたら、水で洗い流していきます。汚れでくすんでいた床のタイルが大分、白くなりました。これにはお施主様も驚いていました。塗らない部分も綺麗になるということ良いことです。リストンセーフティを洗い流しつつ、高圧洗浄の工程に入ります。
バルコニーや外壁を高圧洗浄していきます。こういった高さがある建物の場合、高圧洗浄機のホースの取り回しもちょっとしたコツが必要になります。画像が一部、青っぽくなっているのはブルーシートで覆われた中で作業しているからです。
雨樋に絡みついていた植物を除去していきます。ハサミで細かく切断しながら、切除していきます。強引に引っ張ると雨樋や外壁、その他の部分にダメージを与えてしまう可能性が高いのです。ご自宅でこういう事態になった場合、力任せに撤去するのは絶対にやめてください。ほぼ後悔する結果となります。
陸屋根の屋上も高圧洗浄していきます。雨漏りが怖いので屋上防水だけはしっかりとやっていたとお施主様はおっしゃっていました。確かに全く傷みがなく、かなり綺麗です。とても建物を大事にされているお施主様で、私達もうれしい限りです。
雨漏りを防ぐためには外壁の継ぎ目などの接合部のメンテナンスがとても重要になってきます。気密性が高いビルなどの建物では特にシール工事が重要になってきます。今回のシール工事はあまり傷みが出ていないので、増し打ちを行います。まずはリーリング材の密着性を高めるため、プライマーを塗布します。
シーリング材を充填し、パッカーと呼ばれるゴムへらで平らに均していきます。このゴムへら、もちろん普通に市販されているのですが、職人によっては自作する方もおられます。こだわりたい道具の一つでもあるわけです。
サッシの周りにもシーリング材を充填していきます。こちらは金属部分をテープで養生してから充填していきます。それにしても、こちらの部分、シール廻りも綺麗なものです。しっかりと定期的にメンテナンスしているのでしょう。プライマーを塗布していきます。
充填したシーリングをパッカーで均します。シーリング材は高耐候と定評のあるオートンイクシードを使用しました。耐用年数は30年超とも言われており、外壁塗装の度に打ち換える必要がないことが大きな特徴です。
屋上の塔屋にシーリングを施したら、シール工事は完了です。こちらの建物の中で一番、劣悪な環境にさらされているのがこの塔屋でしょう。風当たりは強い、日もよく当たる、雨も多く当たるなど劣化を早めてしまう条件がいくつも重なります。塔屋があると建物の方はこまめに点検してあげましょう。
今回の外壁塗装にはスーパーセランフレックスを使用しますので、同じダイフレックス社のセラトーシツプラスで下塗りしていきます。透湿性が抜群の上、塗膜に微弾性を持つフィラーです。下塗りと仕上げ塗りに同じ会社ものを使用するのは何かとメリットがあります。しっかりとテストされているので、それだけ確実、安心なのです。
塔屋の下塗りが終わりました。違う部分の外壁にも下塗りを行っていきます。それにしても、近隣の建物との距離が近い建物の外壁塗装はいろいろと大変ですね。今回、ビルの外壁の画像が少ないのは狭小地のため、撮影しにくく、いい画像が取れないのです。
塔屋を仕上げていきます。中塗りからはご依頼された色で塗っていきます。塗料は期待耐用年数24年超のスーパーセランフレックスです。スーパーセランフレックスは従来のスーパーセランシリーズよりも塗膜に弾性があります。外壁の継ぎ目に充填されているシーリング材の上に塗っても、その変形に塗膜が追従するため、ひび割れたり、剥がれることもありません。
付帯部の塗装をしていきます。まずは軒天からです。スクイーパーで古い塗膜を剥がしていきます。このように簡単に剥がれてしまう塗膜を残したまま、塗ってしまうとすぐに剥がれてきますので、剥がせる部分はすべて剥がしてしまいます。
こちらの軒天はケンエースで仕上げました。ケンエースは軒天塗装の定番塗料で、下塗り無しで充分な密着率を発揮し、そのまま仕上げることが可能です。2回塗りで仕上げていきます。
出入口の軒天はサニービルドで仕上げました。こちらもケンエースのように塗る場所を選ばない汎用性のある塗料です。きれいに仕上げがりました。
その他の付帯部にはファインパーフェクトトップで仕上げました。チョーキングを起こりにくくするラジカル制御機能を持った塗料で、外壁塗装にも使われる塗料です。まずは外壁に取り付けられた装飾部分を仕上げていきます。
金属部分にも問題なく塗れます。塔屋に取り付けられた梯子の錆をケレンで取り除き、その後、塗装していきます。うす暗いペールグリーンの外壁に深いブラウンの塗料がマッチします。細くて細かい部分が多い梯子ですが、塗り残さないように何回も目視を重ねながら塗っていきます。
ビルの室内へと引き込まれている各種配管です。こちらもファインパーフェクトで塗っていきます。このように連なった配管の無骨でインダストリアルな感じが好きという方も多いのではないでしょうか。茶色がマッチしています。
これまで店舗として使用していた部分に設置されていた看板ですが、不要となるため、撤去いたします。撤去すると、汚れが溜まっていたり、看板の錆が外壁について跡になっています。これらはしっかりと清掃します。リストンセーフティーを使って、汚れを落とします。
これまでの幕板は色褪せていますので、板金でを被せてカバーします。ガルバリウムのカラー鋼板を被せて、新調しました。建物と出入口のいいアクセントになりました。深いグリーンが綺麗になったタイル面にマッチしています。
竣工、3階建てビルの外壁塗装とタイル部分の薬品洗浄
3階建てビルの外壁塗装とタイル部分の薬品洗浄が竣工しました。タイル部分はこれまでと変わらないものの、リストンセーフティーで洗浄したので新築時のような輝きを取り戻しました。耐用年数が長い無機塗料「スーパーセランフレックス」を使用しましたので、外壁塗装には15年の施工保証をお付けしています。長い間、安心してお過ごしください。
記事内に記載されている金額は2019年03月19日時点での費用となります。
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