令和元年台風以降、建物の点検を行っていなかったという文京区千駄木のお客様です。そろそろ雨が多い季節になってくるので陸屋根を点検を申し込まれました。建物は4階建てのビルで賃貸に出している部分もあるそうです。陸屋根を点検してみると、コーナー部に裂けができていました。そろそろ防水工事を全面的に行った方がいい時期に来ていましたが、賃貸に出していることと、テナントが入居していることから、その調整が難しく、今回は工事が1日で済む部分補修を行いました。
ウレタン防水されている陸屋根です。前回のメンテナンスは相当前でトップコートを塗り直したということですが、そろそろそのトップコートも限界にきているようです。床面がザラザラしてきており、傷みが進行しているのは明白です。床面の様子を見ると、ところどころ汚れているところがあります。これは排水勾配が変化し、水溜りが出来てしまうようになってしまったようです。現状ではそれほど深刻化はしていません。
コーナー部のウレタン防水が裂けています。立ち上がり部と床面でウレタン防水剤の塗布に斑があり、こちらのコーナー部では薄くしか塗布されていないようです。建物は動くため、経年で防水層が浮いてきたりするのは仕方のないことで、メンテナンスを行わなくてはならない合図となります。笠木がずれて隙間ができています。こちらは単に外れかかっているようなので、すぐに直せそうです。
本当は全面的な改修を行った方がいいのですが、店子様との調整がつかなかったので、今回は部分補修を行うことになりました。まずは笠木を正常な位置に戻してからプライマーを塗布していきます。プライマーはこの後、塗布するウレタン防水剤の密着力をアップするためのものです。
裂け目にブチルテープを貼り、完全に覆ってしまいます。塗布面に僅かとは言えど凹凸ができますが、垂直な部分なので問題はないでしょう。その後、ウレタン防水剤を塗布していきます。本来であれば、2回塗りして防水層を2層にするところですが、不陸(面に凹凸が出来て平らでなくなること)が出来てしまうので2回塗りは垂直の立ち上がり部分のみとします。
乾燥させた後、トップコートを塗布していきます。この部分だけ、色が違ってしまいますが、陸屋根で見えないところですし、屋上として活用されているわけでもないので問題はないでしょう。これで雨漏りする可能性はなくなりました。店子様に迷惑がかかることもありません。
部分的なウレタン防水工事が竣工しました。笠木も元の位置に戻したのでこの部分から雨水が浸入してくることもありません。賃貸物件のメンテナンスはつくづく難しいものです。借主様がいるとなると、大規模な工事を行うには日程の告知や事前の調整が必要です。今回は防水層が裂けており、緊急性は高かったものの、部分補修の軽工事で何とかなりました。お施主様には数年内に本格的な陸屋根の防水工事を行うことをお勧めしておきました。
記事内に記載されている金額は2020年04月14日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、
屋根塗装、
外壁・屋根塗装、
ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。