令和元年房総半島台風と令和元年東日本台風後、周りのお家がいろいろと工事を始めたので、「私のお家も被害を受けていないか心配」になり、ご相談いただいた中野区東中野のお客様です。築16年ということで「何かメンテナンスをやっておいた方がいいのでは」ということもあり、傷みの出ていた棟板金を交換し、ファインパーフェクトベストでスレート屋根塗装を行いました。
使用材料
ファインパーフェクトベスト,ガルバリウム製棟包み
お客様のお家の屋根は急勾配ということもあり、のぼって点検することは不可能でした。従来であれば、足場を仮設して点検となるのですが、それで何も不具合がなく工事が不要ならば足場代が無駄になってしまいます。そこでドローンを使って点検です。街の屋根やさんでは無料でドローン点検を行っております。
本当に最近の機器は優秀ですね。21世紀はITの時代と言われて久しいのですが、ドローンの普及などはまさにそれを体現したものでしょう。棟板金に拡がる錆がカメラに写っています。こちらの釘、一見、しっかりと打ち込まれているように見えますが、影ができていることが分かるでしょうか。影ができていることは浮いているということです。
錆が出始め、釘が浮いてきた棟板金を交換します。まずは足場の仮設です。入隅(内向きの角)の大きさに足場がフィットしていますので、作業も捗りそうです。足場の仮設が終わりましたら、これまでの棟板金と貫板を撤去していきます。貫板は腐食していないものの、変色していることから何回も雨に濡れたことが分かります。
棟板金と貫板の撤去が終わりました。棟板金の下は屋根材が連続していない部分で、いかにも雨が入ってきそうですよね。ラッキーなことに台風後、品薄となっていた樹脂製の貫板を仕入れることができました。樹脂製ですので、木製とは違い、腐食することがありません。
棟板金を取り付けていきます。新築時は釘で固定されていた棟板金ですが、街の屋根やさんではビスを使用します。錆に強い上、ねじ込み式の方が固定力が強く、緩み難いからです。棟板金の取り付けが終わりましたら、その継ぎ目にシーリングを打ち、雨水が入り込まないようにします。これで棟板金の交換は完了です。
続いて高圧洗浄に移ります。普通の水道水で流すだけなのですが、高圧と名が付いていることから分かるように凄まじい勢いで噴射されます。その水圧は最大で15MPaにもなります。簡単にいうと150kgの水圧がかけられるということです。汚れの他、脆弱になった塗膜も落ちますので、現在の本当の屋根の姿が露わになります。結構、塗膜が落ちましたね。
仕上げ塗料を密着させるために下塗りを行います。今回、使用したシーラーはファイン浸透シーラーです。傷んだスレートに浸透し、スレートそのものを強くしてくれるはたらきを持ったシーラーです。勾配が急なので、細心の注意を払って作業を進めていきます。
続いては仕上げ塗りです。2回塗りで仕上げます。塗料はファインパーフェクトベストを使用しました。ファインパーフェクトベストはラジカル制御形塗料で、紫外線によって発生する塗膜を破壊するラジカルを抑制してくれます。タスペーサーで縁切りも行います。縁切りとはスレート重なり部分に雨水や水蒸気を排出する隙間を設けることです。刃物などで切り込みを入れる方法もありますが、手間が掛かる上に塗膜も傷つけてしまうので、現在ではタスペーサーを挟み込む方法が主流です。
仕上げ塗り2回目です。野外での塗装は下塗り1回、仕上げ塗り2回が基本です。塗装後、24時間も経てば、雨が降られようが問題はないのですが、実は完全乾燥までには約1年かかると言われています。あまりにも塗りを重ねると乾燥しづらくなってしまうので、強い塗膜にはなりません。仕上げは3回塗り程度が限度です。
棟板金交換とスレート屋根塗装が竣工しました。街の屋根やさんではドローンによるお家の点検を行っています。「足場を掛けないとお家の点検は不可能と断られてしまった」等、お困りの方は一度、利用してみてはいかがでしょうか。ドローンでお家の各部をしっかりと撮影、それを元に現在の状態をご説明します。
記事内に記載されている金額は2020年05月12日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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