富里市七栄で商店を経営なさっている方から「お客様の来店の少ない閑散期を狙って外壁塗装と屋根塗装を行いたい」とご相談を承りました。その建物は店舗と住居を兼ねているタイプの2階建てで、かなり大きなものでしたが、ご自宅は別にあり、そちらに住んでいるそうです。お客様の来店が少ないシーズンオフは冬の間ということですが、年末年始があったり、作業時間が限られたりします。富里市は比較的温暖ですが、本当に寒い日は塗装できない5℃以下の温度にもなります。必要な打ち合わせを行った後、すぐにご契約、施工開始となりました。
使用材料
パーフェクトトップ(外壁),サーモアイSi(屋根)
保証年数
外壁塗装:保証10年,屋根塗装工事:保証10年,付帯部塗装保証3年
店舗兼住居として建てられたお家なので、かなりの大きさです。店舗の部分も大きいのですが、住居の部分もかなりの面積が割かれています。外壁は窯業系サイディングです。まだ、それほど汚れているわけではなく、チョーキング現象も起こしていませんでした。
お客様が気にしていたのはスレート屋根でした。藻や苔が発生し、汚れています。枯れた藻や苔を栄養とするカビまで発生しています。商売柄、『店舗が汚れていたのではお客様が来店してくれないのではないか』、『悪い噂が立つのではないか』と心配しておりました。確かに店舗が常に綺麗でないと『あまり儲かってなさそう』に見えるかもしれません。
お客様のご要望は「来店の少ない閑散期」を狙って外壁塗装と屋根塗装を行いたいということでした。また「スレート屋根はどうせすぐに苔が付くから汚れが目立つようになったらすぐに塗り抱えたい」とのことでした。
シーズンオフの時期は冬の間ということです。その当時はまだ12月初旬でしたので、充分な時間はあると考えられるのですが、これから年末年始もありますし、日の出ている時間も短いので作業時間が限られたりします。富里市は比較的温暖ですが、本当に寒い日は塗装できない5℃以下の温度にもなります。大雪が降る可能性もありますから、油断はできないのです。
お客様のお話では「スレート屋根はどうせすぐに苔が付くから汚れが目立つようになったら塗り抱えたい」とのことなので、フッ素や無機などの高耐久の塗料は向いていません。一般的な耐用年数の塗料よりもちょっとだけ長持ちのファインパーフェクトベストがいいでしょう。屋根が汚れたら外壁も一緒に塗り替えるということなのでこちらは現在、一番売れていると言われているパーフェクトトップにしまた。屋根も壁もラジカル制御形塗料での塗装です。
お客様のお家、普通の家の2倍近くありますから、金額もそれなりになってしまいました。すぐにご契約し、工事は年明けからとなりました。
ご契約の記念としてお客様とのお写真を撮らせていただきました。お客様のために頑張りますよ。
工事は年明けからとなりましたので、松の内が開けてからですね。気を付けるのは気温と雪ですが、こればかりは自然現象なのでどうしようもないのですが、天気予報をしっかり見て効率よく仕事を進めていきます。2月が短いということをしっかり意識していきます。
最初の工程は足場の仮設です。だいたい半日程度で終わるのですが、仮設中はかなり大きな音がします。足場に塗料や水飛沫が飛散しないようメッシュシートを張ったら高圧洗浄です。築11年ということもあつて、屋根を高圧洗浄したらすっかり綺麗になりました。ただ、藻などが発生していたことから防水性は落ちていたのでしょう。
比較的新しいお家なので目地にはシーリング材ではなく、パッキンシールが使われていました。パッキンシールは乾燥を待つ必要がないので、新築で窯業系サイディングの場合のこのようなものが使われることが多いようです。実際の現場にもどんどん時短の波が押し寄せています。
窯業サイディングの目地にはパッキンシールではなく、シーリング材を充填して打ち換えます。今回は撹拌して使うボンドビューシール6909を使用しました。ウレタン基材と薬剤を混ぜ合わせてシーリング材にします。
目地の両脇をテープで養生してから、シーラーを塗布していきます。その後、先程、撹拌して作成したシーリング材を充填していきます。今回は先打ちですから、シーリングにも色を塗りますのでノンブリードタイプを選びました。
ノンブリードタイプとは経年で劣化しても可塑剤が染み出てこないタイプのものです。可塑剤とは物体に柔軟性を持たせるもので身近なところでは輪ゴムなどに使われています。輪ゴムが古くなるとベタベタした液体が染み出てきて、柔軟性が失われていきます。あのベタベタした液体が可塑剤です。ヘラで均した後、養生テープを取れば完成です。
パーフェクトトップで外壁塗装を行います。まずはパーフェクトトップシリーズ専用の下塗り材で、なおかつ窯業系サイディング専用のパーフェクトサーフで下塗りしていきます。この下塗りをしないと塗料が密着しませんので早期に剥がれてきてしまいます。
続いてはパーフェクトトップで中塗りを行います。色はお施主様が「商売が繁盛するような色がいい」とおっしゃったので、金運がアップする黄色を取り入れたバニライエローの濃いめにしました。街並の調和を乱さない程度の明るめで、遠目から見ても目立つ色なので店舗としては最適な色ではないでしょうか。
上塗りを終えれば、外壁塗装の工程は完了です。お年寄り向けた商売ということなので、若返り効果のある明るめの色というのは大正解ではないでしょうか。途中、工事の様子を見に来たお施主様からも「以前よりも目立つ色になったので商売繁盛にいいかもしれないとおっしゃっていただきました。」
スレート屋根へ塗装を行います。色は以前と同じ色がいいとのことでグリーンになりましたまずはシーラーを塗布していきます。シーラー塗布後、規定時間が経過してから中塗りに入ります。塗料は塗ってから次に塗りを重ねるまでの時間が定められています。気温が高い時は短く、低い時は長くなるのが特徴です。こういったこともあって、冬の工事はいろいろと大変なのです。
中塗りを終えたら、上塗りに入ります。塗料はファインパーフェクトベストを使用しました。下塗りの後にタスペーサーを設置したのですが、撮り忘れたのでここで使用していますという証拠に撮影しておきましょう。タスペーサーはスレートの重なり部分屋根の下に入った雨水や水蒸気を外に出すための隙間を作成するためのものです。
屋根塗装が完了しました。高圧洗浄後の下地はかなり綺麗でしたので、環境的に藻や苔が発生しやすいのかもしれません。お施主様は「汚れたら塗装する」と言っていますので、環境的に厳しくても問題ないでしょう。
雨樋はかなり薄いグレーで塗装しました。かなり外壁にマッチしている色ではないでしょうか。
破風や鼻隠しは黒です。外壁が甘い香りのする色なので、かなり引き締まりますね。バルコニーの笠木も窯業系なので塗装しておきます。雨をダイレクトに受ける部分なので、定期的に点検しておきたい部分です。
パーフェクトトップによる外壁塗装とファインパーフェクトベストによる屋根塗装が完了しました。築11年ということで屋根の状態も良かったので、外壁だけでなく屋根も10年の保証をお付けいたしました。10年間、汚れないというわけではありませんが、安心して過ごせると思います。工事も春が来る前に余裕を持って終わらせることができました。
記事内に記載されている金額は2019年12月12日時点での費用となります。
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