千葉市中央区、築12年2階建ての住宅の塗装メンテナンスを検討中とのことで、点検にお伺いいたしました。
12年はメンテナンスに最適な時期です。この時点で塗膜保護を行い、屋根外壁材が傷まないように工事のご提案をさせて頂きました。
ビフォーアフター
工事基本情報
住宅のメンテナンスを検討したときに、多くの方はインターネット等でリフォーム会社を選び連絡し、点検日を決めていくかと思います。
その際に「費用がかかったらどうしよう」「急いで決めなければいけない」「仕事で留守が多いけど立ち合いが必要?」等、点検だけでも不安があるかと思います。
街の外壁塗装やさんでは、点検・お見積り作成は無料にて承っております。費用が発生するのは、お客様からの工事のご依頼があった時点からです。
施工業者を決めるには、たくさんの比較対象が必要かと思います。弊社では他社様との相見積もりをお勧めしております。気に入った材料や費用に関してのご相談は、ぜひお聞かせください。
点検時には今お困りの点なども詳しく知りたいため、お立合いを希望しております。しかし、どうしても日程が合わない・遠方に住んでいる方の場合は、敷地に立ち入らせて頂いて点検を行います。点検後は、お客様のご希望に合わせて調査の報告を致しますので、ご安心ください。
色の特徴
築12年2階建て、外壁はサイディングパネルです。全体的な色褪せが目立たないのは、クリーム・ベージュ系の外壁色だからです。
色には色褪せしやすい色・色褪せしにくい色、汚れが目立ちやすい色・目立ちにくい色が存在します。
色褪せしやすい色は「赤・黄・紫」、しにくい色は「白・黒・青」です。色褪せが起きにくいのであれば長期的に状態を維持することが出来るのですが、汚れが目立てば劣化を感じさせてしまいます。
汚れが目立ちやすい色は「白・黒・原色」、目立ちにくい色は「グレー・ベージュやクリームの黄土色系」です。
つまり、白や黒を使用したい場合は、汚れが目立つということを念頭に置かなくてはなりません。
色によって見え方に影響する特徴も異なりますので、どのような印象に仕上げたいのか、漠然とでも構いませんので決めておきましょう。
サイディング外壁はボードを張り付けている為、必ず隙間が出来ます。そのジョイント部分から雨水が入り込んでしまいますので、シーリング材を充填し隙間を塞いでいます。
しかし、いずれは劣化しひび割れや亀裂を発生させ、隙間を作ってしまいます。そうならないように、塗装工事の際に一緒に補修を行っていきましょう。
こちらのお住まいで感じた劣化は苔の付着程度です。苔は経年劣化によって塗膜の機能が果たせなくなってしまった為に付着してしまいます。これは苔に限らず、カビや汚れにも同じことが言えます。
汚れが目立つようになったらメンテナンスの時期ともいえます。
玄関は毎日見る場所ですので、変化に気づきにくいかもしれません。ただ、雨天時は濡れた傘を立て掛けたり、一時的に荷物を置いたりと汚れが溜まりやすいスペースです。
通常の汚れなら洗い流せますが、鉄製のものを置いていると、玄関ポーチに錆を残すこともあります。
また、タイルにヒビがあると雨水が入り込み、タイルが剥がれる恐れもあります。時間があるときに、変化がないか確認を行っていきましょう。
玄関部分に屋根がある住宅は少なくありません。湿気や汚れが溜まりやすくなるので、軒天の腐食や汚れ具合もチェックしましょう。
軒天に換気口が取り付けられた住宅、ありますよね?
これは屋根裏換気の為の換気口で、軒天のみ設置の住宅と、屋根に換気棟も設置している住宅等があります。
風の通り道を作ることによって、屋根裏の熱を逃がすことを目的にしていますが、埃が溜まっていたり、錆びることで汚れを拡大する恐れがあります。
定期的に機能を果たしているのか、腐食していないか確認をしていきましょう。
外壁に付着した油汚れ
換気扇下に付着していた油汚れです。苔やカビと違い、油は放置すると頑固な汚れに変わります。
通常の水では全く落ちませんので、1年に1回でも食器用洗剤を薄めて柔らかいスポンジで洗っていきましょう。
ごしごしと強くこすると外壁の塗膜だけでなく、外壁材までも傷める恐れがありますので、充分に注意してください。
サッシ周りのシーリングです。こちらも目地と同じく劣化すると雨水の浸入が考えられます。
新築時に使用されるシーリングは5年程度で劣化し始めますので、目地だけに捉われず他の部分の確認も行いましょう。
雨樋は劣化しないと思われがちですが、劣化しない素材は多くはありません。
塩化ビニル樹脂が多いですが、紫外線にさらされ続けると素材自体が硬くなり、少しの衝撃で割れるようになってしまいます。
劣化しないように塗装保護をしておきましょう。
スレート屋根材の点検です。梯子から見るかぎりの状態は、破損もなく塗装メンテナンスが可能なように感じました。
雨漏りが発生していない限りは、屋根材を使用することは可能です。スレートはしっかりとメンテナンスを行う事で、30年近くまで寿命が延びます。
屋根材の破損を起こす原因となりえますので、塗膜の劣化を防ぎましょう。
施工前の打ち合わせ
施工を行うまでに作業車の駐車スペース、作業日程等、決めなければならないことは多いです。
その中で最もお客様に関係するのは、仕上がりの色です。弊社ではカラーシミュレーションを作成し、お客様のご希望の仕上がりを再現します。
もちろん住宅の形状に合った色もご提案させて頂きますので、ぜひ参考にしてください。
今回は、施工前と同じく1色塗装のパターンと、幕板と呼ばれる帯板を境に、塗り分けを行うパターンを作成致しました。
どのような仕上がりになるのか、楽しみですね!
屋根外壁塗装工事
工事に入ります。まずは足場を組み、塗料と水の飛散防止にメッシュシートで囲います。工事中は常にシートがある状態ですので、室内が暗く感じるかもしれませんが、ご了承ください。
台風のような強風時にはシートがあることで風を受け、揺れが酷くなったり足場が倒壊する恐れもありますので、事前にシートを片付ける場合もあります。心配な場合はお気軽にご相談ください。
足場仮設後に屋根の再確認をしました。
この状態で何か不具合があれば、屋根カバーや葺き替え工事の提案を致しますが、異常は全くありませんでしたので、予定通り塗装メンテナンスを行います。
まずはお住まいに付着した汚れ・苔・カビ・旧塗膜を、高圧洗浄で洗い流していきます。
高い場所が得意な方は、自分でも出来る!と思うかもしれませんが、誤った作業を行うと雨漏りに繋がってしまいます。
塗装は簡単そうに見えても細かな注意点がございますので、専門家にお任せください。
玄関ポーチや駐車場も洗浄で流していきます。窓など塗装を行わない場所もまとめて洗う事で、全て綺麗になり気持ちもスッキリしますね!
屋根外壁共に洗浄後は水分を含んでいますので、充分に乾燥させます。
乾かないまま塗装をしてしまうと、後々塗膜の膨れを起こす原因にもなってしまいます。
洗浄後のスレート屋根材に割れを発見しました。この程度の割れは雨漏りを起こすものではありませんので、補修を行っていきます。
ひび割れがある部分にはコーキング材で補修し、しっかり乾燥させます。
補修後に塗装を行っていきます。1工程目の下塗りは下地調整の他、仕上げ塗料と素地(屋根の表面)との接着剤の役割を持ちます。
下塗りは着色を目的としているわけではないため、白色か透明色の塗料が多いです。
白色の下塗りは、屋根の色を隠すことが出来るため後の発色が綺麗になります。
遮熱の仕組み
日本ペイントのサーモアイは、下塗りと仕上げ塗料どちらにも遮熱機能がある為、セットで使用します。
太陽から放出される光の中に紫外線と赤外線がありますが、波長の長さによって分類されています。そして熱を良く伝える性質を持っているのは赤外線です。
この赤外線を遮る事が遮熱機能です。サーモアイは、上塗りに赤外線透過テクノロジーを採用しています。
上塗りだけでは反射しきれない赤外線をなるべく吸収せずに透過させることで、下塗りとの相乗効果を発揮します。
W遮熱機能により、屋根の表面温度を最大約23℃削減、室内温度を最大約2.5℃削減、それに伴いエアコンの使用量も抑えることも可能ですので、電気代最大約27%の削減の実績もございます。
実際にサーモアイで塗装を行ったお客様より、「去年の夏よりもエアコンを使用しなくなった!」「体感温度が全く違う!」と嬉しいお言葉も頂いております。
真夏の暑さをどうにかしたい!という方は、ぜひ一度ご検討ください。
ちなみに【遮熱】と【断熱】の役割は全く違います。遮熱機能は、赤外線を反射させる=暑さの原因を遮るという事です。冬の寒さをどうにかしたいという場合は、断熱塗料をお勧めいたしますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
屋根塗装完了です。今回使用したのはクールナポリブラウン(日射反射率:34%)です。サーモアイは全40色艶有、外壁用・道路用等、用途に合わせて専用塗料もございます。
使用する色によって、日射反射率も異なりますので、性能を最大限に発揮させたい場合は白色に近い色を選びましょう。
外壁塗装です。サイディング外壁の場合はシーリング目地の補修を同時に行っていきますが、塗料の性質を考えてシーリング補修を先に行うか、後に行うかを判断しますので、順番はどちらでも構いません。
シーリングを先に施工することで塗料で表面保護が出来ますので、先打ちにすることが多いようにも感じます。
まずは既存のシーリングをカッターで切りこみながら撤去していきます。綺麗に取り除いてから、プライマーを塗りシーリング材の密着性を高めます。
新たにシーリングを充填し、奥まで入るように押さえます。
施工後は手に付いてしまいますので、手に付かないほどに硬化してから塗装を行います。
【可塑剤】が含まれているシーリング材は、外壁を黒く汚してしまうブリード現象を起こしてしまいますので、ノンブリードタイプのシーリング材を使用していきます。
シーリング補修は目地だけに限りません。
幕板等の部材との隙間やサッシ周り等、住宅には隙間が多く存在しますので、雨漏りや腐食を起こす前にしっかりと施工させて頂きます。
塗装施工の中では目立たない作業ですが、非常に重要な工程です。
ラジカルとは?
外壁塗装も屋根と同じく3回塗りです。日本ペイントのパーフェクトシリーズで下塗り(下地の隠ぺい・密着力の向上)と中塗り・上塗り(着色)を行います。
パーフェクトトップはシリコンやフッ素と呼ばれる塗料ではなく、ラジカル制御型塗料です。
ラジカルとは、酸素や紫外線、水などが顔料に触れることで発生する劣化因子です。このラジカルの発生を最大限に抑えることで、長期的に綺麗な外壁に仕上げることが出来ます。
耐候性はシリコングレード以上とも言われていますが、コストパフォーマンスに優れていますので、「フッ素は手が出しにくい…」とお悩みの方は、ラジカル制御型塗料を選択肢の1つとしてご検討ください。
色番号ND-155とND-376の2色で、幕板を境にツートンに仕上げています。
通常塗料は、製造段階で仕上げ艶が決められているものが多いですが、パーフェクトトップは艶有・7分艶・5分艶・3分艶・艶消しと、選択することが出来ます。
また日本塗料工業会の見本帳から色を選べますので、お客様のご希望を叶えることが出来ます。
細部の塗装です。雨樋は表面がつるつるなため、塗膜が剥がれやすいのです。そこで、塗装前にペーパー掛けで傷を付けることで、塗料の密着面積が広がり、剥がれにくくなります。
一手間の違いは数年後に発覚することが多い為、問題が取り上げられることが少ないです。
必ず正しい施工がされているのかを施工写真として残しておきましょう。
基礎上の水切りも塗り直し、艶を取り戻します。鋼板の為腐食もしにくいのですが、一度傷が入ると錆が発生・拡大する恐れがありますので、見栄えが悪くなる前にメンテナンスを行いましょう。
付帯部塗装は艶有の塗料ですので、まるで新品のような輝きが蘇りました。
住宅の美観性を維持しているのは面積の広い外壁と思われがちですが、細かな箇所が綺麗かどうかで大きく変わります。
足場を組んだタイミングで、全ての塗装を行っていきましょう。
バルコニーです。劣化が酷くなく表面にひび割れがある場合は、トップコートの劣化が考えられます。
トップコート自体は防水性能がなく、防水層の保護の役割を持っていますので、定期的に塗り替えを行いましょう。
雨漏りを起こしている・大きな亀裂が入っている場合は、防水工事が必要です。無駄な施工とならないように、点検で劣化の状態を見極めさせていただきます。
全体の塗装が終わりましたが、それで終わりではありません。
数人で塗料の垂れ・色ムラ・汚れの付着が無いかを確認します。綺麗に仕上がったことを確認してから、足場を解体し、ゴミが無いかチェック・清掃をし、工事は完了です。
屋根塗装講じはおよそ2週間です。雨天により多少の前後はございますが、足場を外した外壁を見ると、綺麗で思わず笑顔になってしまいます。
工事を終えて
千葉市中央区の屋根外壁塗装工事が竣工致しました。細かな色の調整にお悩みでしたので、満足した頂きとても嬉しかったです。
今後は、施工保証に合わせて隔年定期点検がございますので、塗膜や屋根外壁材の状態を確認させていただきます。
点検に関わらずお困りの点・ご相談等がございましたら、お気軽にご連絡下さい。お客様の希望に合わせて最適なメンテナンスをご提案させて頂きます。
工事が終わった時点で今後のお付き合いが始まりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
記事内に記載されている金額は2021年10月13日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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