茂原市法目で築20年程が経過するK様邸は、令和元年房総半島台風の影響によって、屋根の板金が飛散してしまいました。火災保険にご加入されており、それを適用した復旧工事をご希望されておりました。
屋根の調査では、棟板金が飛散している他に、スレート全体の劣化症状が顕著に見られましたので、火災保険を適用した棟板金交換工事と
屋根塗装を実施致しました。屋根の復旧工事から塗装が竣工するまでの様子をご覧ください。
お問い合わせ後、お客様と日程調整を行い、屋根の調査へお伺いしました。現在、新型コロナウィルスが流行しておりますので、私たち街の外壁塗装やさんではマスクを着用した担当スタッフがお伺いしております(実施中の新型コロナウィルス対策はこちら)。
台風が通過後、屋根の板金が飛散してしまったという事でしたが、被害を受けたのは棟板金のようです。屋根の頂上は、雨漏りが発生しやすい為、棟板金を設置することで保護されています。被害を受けてしまった場合には、早めに応急処置と補修しましょう。
スレートの表面には、藻の繁殖も見られました。塗料の撥水機能が低下していますので、塗装メンテナンスの時期です。
飛散を免れた棟板金を見てみると、釘が浮いていました。既に抜けてしまっている箇所も見受けられました。経年とともに板金を固定している釘は、抜けやすくなりますので、定期的に点検・補強することが大切です。釘の浮きや抜けが著しい場合には、下地である貫板の劣化・腐食が考えられますので、棟板金交換工事を行いましょう。
スレートには、ひび割れも発生していました。塗料の撥水機能が低下することで、雨水を吸収したスレートは膨張し、乾燥することで収縮します。その繰り返しによって、破損してしまうのです。ひび割れている箇所には、シーリング材を充填し、補修します。
足場とメッシュシートを取り付けてから、作業に入ります。まずは棟板金交換工事です。K様邸の棟板金には、釘浮きや抜けが見られましたので、全体的に交換していきます。既存の貫板と板金を撤去し、清掃してから新しい貫板を設置します。
貫板を設置し終えましたら、板金で覆い、SUSビスでしっかりと固定します。SUSビスは、ステンレス製のねじ込み式ビスです。鉄の釘に比べて抜けにくく、錆びにくいので、棟板金の飛散防止になります。板金の繋ぎ目にできた隙間は、コーキング材で塞ぎますので、雨漏りの心配もありません。これで棟板金交換工事は完了です。
屋根塗装を行う前には、高圧洗浄で屋根に付着した汚れや旧塗膜を洗い流していきます。洗浄後の屋根は、びっしりと生えていた藻が無くなり、さっぱりしました。その後、乾燥させる必要がありますので、後日改めての作業となります。
スレートには、ひび割れが発生していましたので、コーキング材を充填して補修しました。コーキング材は、屋根・外壁のひび割れ補修だけではなく、棟板金の繋ぎ目処理、外壁目地の保護として、お住まいの様々な場所に使用されております。ひび割れたスレートの補修を行いましたので、破損箇所から雨漏りする心配も無くなりました。
スレートの補修が終わり、いよいよ塗装に取り掛かります。主材には、
ファインパーフェクトベストを使用しますので、それに合わせてファイン浸透シーラー透明で下塗りを行いました。スレートの表面を補強し、強度を高めるのと同時に、主材の密着性を高めます。ニーズに合わせて、透明タイプとホワイトタイプを選択でき、K様は透明タイプをお選びになりました。屋根だけではなく、外壁の下地材としても使用できる優れものです。
下塗り後は、タスペーサーを設置します。スレートの重なり部分にタスペーサーを設置することで、屋根の内部に浸入した雨水の逃げ道を確保します。この作業は、スレート屋根の塗装で、とても重要な工程です。
ファインパーフェクトベストを使用して、中塗り・上塗りの順に塗り重ねていきます。日本ペイントが販売しているファインパーフェクトベストは、屋根用のラジカル制御塗料です。独自の技術により、シリコン塗料以上の耐候性・耐久性が期待できます。下塗りを含め、計3度塗りすることで、強靭な塗膜を形成します。
屋根の復旧工事と塗装が無事、竣工しました。棟板金は、飛散箇所だけではなく、全体的に交換しましたので、耐久性が蘇りました。屋根工事や屋根塗装をまとめて行うことで、足場代を節約することができます。K様のように、屋根が破損してしまった際には、メンテナンスを検討されるのも良いかもしれませんね。
記事内に記載されている金額は2020年12月01日時点での費用となります。
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