流山市野々下にお住まいのお客様より「屋根と外壁の塗装、あるいはガルバリウム鋼板を利用した屋根リフォーム工事を考えています。」とご相談を頂きました。
お問い合わせ後、スレート屋根のリフォーム工事が必要なのか又、外壁の状態を調査しました。スレートに色褪せや雨染み、汚れの付着は見られたものの、破損している様子は無く、塗装可能な状態でしたので、今回は屋根・外壁塗装を行う運びとなりました。スレート屋根の塗装には、遮熱塗料のサーモアイシリーズ、モルタル外壁の塗装には、ラジカル制御塗料のパーフェクトトップを使用しました。
使用材料
屋根:サーモアイSi(クールコーヒーブラウン),外壁:パーフェクトトップ(H09-20B)
まずはスレート屋根の調査を行います。スレートに破損は見られないものの、全体的に色褪せや雨染みが目立ちました。長年、紫外線や雨水によるダメージを受けたことにより、塗膜の防水機能・撥水機能が低下している状態です。
撥水機能が低下し、水分を吸収しやすくなったスレートには、藻や苔・カビが繁殖しやすくなります。お客様邸のスレートにも、藻が繁殖し始めていました。また、スレートに触れてみると、手袋に若干の粉が付着しました。このような症状をチョーキング現象といいます。塗膜が寿命を迎えているサインになりますので、塗装の目安にしましょう。
続いてモルタル外壁の調査を行いました。一見、綺麗な様子ですが、外壁にもチョーキング現象が確認できました。モルタル外壁は、経年劣化や乾燥、地震・地盤沈下により、ひび割れしやすい外壁材です。しかし、お客様邸のモルタル外壁にひび割れている様子は無く、良好な状態でした。ひび割れてしまうと、雨漏りのリスクが高まりますので、この段階で塗装するのが好ましいです。
始めに、足場とメッシュシートを設置していきます。このメッシュシートによって、近隣宅へ塗料や洗浄の水が飛び散るのを防ぎ、同時に施工スタッフが安全に作業を進められる環境づくりを行います。続いて、高圧洗浄でスレートの表面に付着した汚れや、古い塗膜を洗い流していきます。
屋根だけではなく、外壁も一緒に洗浄します。玄関先には、屋根から流れた黒い水が溜まっていますので、それも綺麗にして洗浄完了です。高圧洗浄後は、充分に乾燥させなくてはなりませんので、当日の作業は不可能です。後の作業は、日を改めて行います。
まずは屋根の塗装から行っていきます。スレート屋根に設置された棟板金は、そのまま塗装しても塗料が密着しにくくなります。その為、ヤスリで表面を磨き、目粗しします。作業が終わりましたら、下塗り材を塗装します。
棟板金と一緒に、スレートの下塗りも行っていきます。下塗りには、サーモアイシーラーを使用しました。こちらはサーモアイシリーズ専用の遮熱機能をもつ下塗り材です。
下塗り乾燥後は、
タスペーサーを用いて縁切り作業を行いました。スレート屋根の塗装では、この作業がとても重要です。縁切りを行わなければ、スレートの重なり部分が上塗り塗料によって、くっついてしまいます。そうなると、屋根に入り込んだ雨水の排水が出来なくなりますので、雨漏りの危険性も高まります。
中塗り・上塗りを行います。今回は、サーモアイSiのクールコーヒーブラウンを使用しました。一般的に、中塗りと上塗りには同じ塗料を使用します。塗り重ねることで、塗膜に充分な厚みを出し、耐久性や塗料のもつ機能性を発揮させます。また、ムラのない綺麗な屋根に仕上げることができます。屋根・外壁塗装では、下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りが鉄則です!
屋根の塗装が完了し、上品で素敵な印象に仕上がりました。サーモアイシリーズは、全40種類のカラーバリエーションがあり、色ごとに日射反射率も異なります。お客様の選ばれた、クールコーヒーブラウンの日射反射率は31.1%です。遮熱塗料で塗装する際には、色の印象だけではなく、この数値も比較するといいかもしれません。
屋根の次は、軒天を塗装します。湿気の籠りやすい軒天には、通気性の優れた塗料を使用すると、綺麗が長持ちします。日陰になってしまう部分ですが、お客様のように白色・淡色を用いて塗装することで、建物を明るく見せることができます。軒天の塗装後は、いよいよ外壁塗装です。屋根の塗装と同様、下塗りから行っていきます。
下塗り乾燥後、中塗り・上塗りの順に塗装します。外壁の塗装には、パーフェクトトップを使用しました。色はH09-20B(黒鳶)です。パーフェクトトップは、ラジカル制御塗料に分類されます。紫外線によるダメージを抑え、色褪せしにくい外壁に仕上げることができます。高性能な上に、コストパフォーマンスの良い塗料なので、非常に人気があります。
付帯部も塗装していきます。こちらは雨戸を塗装している様子です。屋根の棟板金と同様、塗料が密着しにくい為、目粗しをしてから塗装していきます。目粗し後、錆止め塗料、通常の塗料の順に塗装します。細かい部分は、スプレーガンで満遍なく吹き付け、ムラなく仕上げます。
雨樋や鼻隠し・破風といった部分も塗装します。雨樋の表面はツルツルしていますので、やはり目粗しを行います。付帯部の塗装には、N-20(墨色)を使用しました。遠目から見ると黒に見え、近くで見ると優しい感じのグレーに見える魅力的な色です。
外壁塗装も無事、完了しました。塗装によって、スタイリッシュな住宅へと生まれ変わりました。工事後を終えたお客様も大変、お気に召されている様子でした。この素敵な雰囲気を長く保つ為、定期的に点検・メンテナンスを行っていきましょうね。
私たち街の外壁塗装やさんは、お客様のご希望に沿った工事内容・塗料をご提案致します。メンテナンスやイメージチェンジをご検討の際には是非、ご相談ください。現在では、新型コロナウィルス対策を徹底しております。
記事内に記載されている金額は2020年12月11日時点での費用となります。
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