「鴨川市江見吉浦にある実家の屋根・外壁塗装を検討している」とのご相談を頂きました。築20年が経過し、一度も建物のメンテナンスを行った事が無く、今回、塗装を検討されたそうです。
点検では、塩害による劣化症状も見られました。塩害を完全に防ぐことはできませんが、被害を最小限に抑えることは可能です。お住まいが劣化する前に、対策を行いましょう(塩害対策について)。初めての塗装工事を終え、築年数を感じさせないツートンカラーの邸宅になりましたので、その様子をご覧ください。
使用材料
ヤネフレッシュSi(RC-110)、パーフェクトトップ(1階:H07-20H、2階:H05-70B)、ケンエースG-Ⅱ
お問い合わせ後、まずは調査へお伺いしました。写真のような、外壁に合わせて横長に取り付けられている木材を幕板と言います。幕板には、木材が使用されており、塗料に剥がれが見られました。これでは、雨水により腐食してしまいますので、塗装しましょう。
大屋根の軒天が一部、剥がれてしまっています。湿気が籠りやすく汚れやすい軒天は、塗装メンテナンスが必要です。破損箇所を張替えてから塗装します。
窯業系サイディング外壁の様子です。白色の外壁は一見、綺麗に見えますが、触れてみると、手には白い粉が付着しました。このような症状はチョーキング現象と呼ばれ、塗膜が寿命を迎えているサインです。外壁塗装の目安にしましょう。
目地に充填されたシーリング材には、ひび割れが発生していました。それほど酷い状態ではありませんが、症状が軽いうちに打ち替え・増し打ちを行いましょう。
また、写真では分かりにくいのですが、外壁に針で刺したような小さな穴が開いていました。これは、
ピンホール(気泡)と呼ばれ、施工完了後の塗膜に発生するものです。「塗料が乾ききる前に重ね塗りをしてしまった」「下地調整が不十分だった」「塗料の希釈率が適切ではなかった」などの様々な原因が考えられます。建物の美観を損ねてしまうだけではなく、雨水が浸入し、建材を傷めてしまう恐れや、シロアリの原因になりかねません。見つけた場合には信頼のできる業者に相談しましょう。
日差しが照り続ける雨戸には、色褪せが見られました。海沿いのお住まいですので、塩害により、尚更劣化が進んでいるようです。塩害を受けやすい地域にお住まいの方は、屋根や外壁の劣化に悩まれることも多いのではないでしょうか。塩害による錆びや劣化を抑える対策方法もありますので、お気軽にご相談ください。
雨戸の腐食状態によっては、交換する必要も出てきますが、今回はそれほど酷い状態ではありませんので、塗装でメンテナンスが可能です。
屋根にのぼり、スレートの状態を確認しました。経年により塗膜が無くなり、藻が繁殖しています。雨水を吸収しやすい状態ですので、塗装によって表面を保護しましょう。スレートに発生した藻は、屋根の美観を損ねるだけではなく、水分を停滞させ、浮きや反りを引き起こす原因にもなります。放置せず、早めにメンテナンスを検討しましょう。
足場を仮設し、塗料や汚れ飛散用のメッシュシートを取り付けます。その後、屋根・外壁の表面に付着した汚れと古い塗膜を高圧洗浄で洗い流します。
充分に乾燥させたスレート屋根の塗装を行っていきます。まずは下塗りです。下塗りには、エスケー化研のマイルドシーラーEPOを使用しました。透明タイプの下塗り材です。浸透・固着性が高く、下地の補強効果に優れています。
下塗り後、タスペーサーを使用して縁切り作業を行っていきます。縁切りは、スレートの重なり部分に隙間を確保する作業です。上塗り塗料を塗装後、カッターや皮スキで切っていく方法もありますが、私たち街の外壁塗装やさんではタスペーサーを使用しております。タスペーサーを使用する場合と手作業で切っていく場合とでは、順番が異なります。
縁切りを終えましたら、いよいよ塗装です。屋根塗装には、ヤネフレッシュSiを使用します。
中塗り・上塗りの順に塗装していきます。ヤネフレッシュSiは、優れた隠ぺい性や密着性、耐久性を発揮するシリコン樹脂塗料です。全24色の中からお客様は、RC-110(スレートブラック)をお選びになりました。上品でシックな色ですよね!
続いて外壁の作業に移ります。まずは、目地のシーリング補修です。カッターで目地の両端に切れ目を入れ、既存のシーリング材を剥がします。その後、シーリング材の密着度を高める為にプライマー(下塗り剤)を塗布していきます。プライマーの塗りが不足していたり、ムラになると、後に不具合が生じてしまいますので、丁寧に行っていきます。
プライマー塗布後、シーリング材を充填していきます。充填したシーリング材がしっかりと密着するよう、ヘラで平らに均します。ある程度乾燥してきましたら、マスキングテープを剥がし、シーリング打ち替え完了です。サッシ廻りは、打ち替えてしまうと、雨漏りのリスクが高まりますので、増し打ち(既存のシーリングを撤去せず、上から充填する工法)を行いました。
外壁塗装に移ります。屋根の塗装と同様、下塗りから行っていきます。下塗りには、パーフェクトサーフを使用しました。パーフェクトサーフは、窯業系サイディング外壁の塗り替えに最適な下塗り材です。下地の隠ぺい性に優れていますので、濃色から淡色へ塗替える場合でも、綺麗な発色が期待できます。きめが細かい為、上塗りの吸い込みも少なく、綺麗に仕上がります。
下塗り後乾燥後は、ラジカル制御塗料の
パーフェクトトップで中塗りと上塗りを行っていきます。紫外線によるダメージや色褪せを抑制し、長期に渡り美観を維持することができます。費用と耐用年数のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れていますので、非常に人気のある塗料です。
1階と2階で色を塗り分けます。1階部分はH07-20H(赤茶)、2階の外壁はH05-70B(グレー)で塗装しました。中塗り・上塗りの順にムラなく、丁寧に仕上げていきます。
パーフェクトトップは、艶消し・3分艶・5分艶・艶有から選択することができます。お客様は、塗料の光沢があまり好きではないとの事で、艶消しをお選びになりました。
剥がれた軒天は、新しいものに交換しました。これで、下地の木材が腐食する心配も無くなりました!張替え後は、塗装を行っていきます。
軒天の塗装には、ケンエースG-Ⅱを使用しました。ヤニ・しみ止め効果をもち、耐水性・耐アルカリ性に優れています。湿気が多く、カビが繁殖しやすい部分や、結露によってシミができる部分への塗装も可能です。まさに、軒天の塗装にも最適と言えますね!
幕板の下塗りと、破風板のつなぎ目補修を行いました。木部は、傷んでいると塗料を吸いこんでしまう為、下地調整が重要になってきます。丁寧に行うことで、仕上がりも綺麗になります。
ファインSiのブラックで付帯部を塗装していきます。雨樋や雨戸といった部分は、塗料が密着しにくい部分ですので、塗装する前にヤスリで表面を磨きます。雨戸はムラになりやすい為、吹き付け塗装を行いました。色褪せが解消され、美しい光沢が蘇りました!
築20年、初めてのメンテナンスが竣工となりました。塩害による色褪せや劣化症状が解消され、築年数を感じさせないツートンカラーの邸宅になりました。1階の赤茶と2階のグレーがとてもマッチしていて、落ち着いた雰囲気が素敵です!
お客様邸のように、ツートンカラーでの塗装を検討している方も是非、ご相談ください。お客様のご希望に近い色をご提案致します!現在は、新型コロナウィルス対策を講じて、点検・工事を行っておりますのでご安心ください。
記事内に記載されている金額は2020年12月21日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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