屋根上に苔や藻が多く発生しており、10数年に一度は塗装しておいたほうが良いと聞いたので、そろそろやらなければいけない時期に差し掛かっていると感じていました。たまたまリフォームの話をしていたら、良い業者がいますとの事で、御社をご紹介頂きました。丁寧に施工してくれたから、安心出来ますとの事で、お願い致しました(お客様 談)
今から約30年前くらいから姿を消したセメント瓦。一昔前はこのセメント瓦が主流の時代もありました。セメント瓦の基材はモルタルで造形されています。その後に現場で塗装しています。また進化したセメント瓦は静電塗装を施したような物もありました。いずれにせよ表面塗膜が著しく劣化すると、防水性能が低下し、水分を吸水すると瓦が割れたり、基材劣化を起こすので注意が必要となります。
セメント瓦の改修方法は、どんな塗料を使用するにせよ、下地処理を入念に施す必要があります。傷みが激しく旧塗膜が浮いているような場合は、高圧洗浄する前に、ブラシ等で隅々までケレンしておく必要があります。入隅に溜まっている、チリやホコリが除去出来ていない場合、その上にどんな良い塗装をしても、施工後一年も経過しないうちに簡単に捲れてしまいます。
下地処理を入念に施工した後に、高圧洗浄で全体を洗います。このときも旧塗膜を出来るだけ除去するように努めます。24時間程度おき、水分が十分に抜けた事を確認し、次の作業に移ります。含水率が高いと次工程に悪影響を及ぼしますので、乾燥は気を付けないといけません。また洗浄水ばかりではありません、冬場は夜露に覆われますので、そこの部分も見逃せません。
含水率の確認が出来たら、次の工程はシーラー処理。2液のエポキシ系のシーラーが一番望ましいと思います。屋根専用のシーラーであれば、乾燥を遅らせています。乾燥が遅れると基材にシーラーが浸透しやすくなります。基材に浸透し強固に固まると強い下地が出来上がります。
上塗りはアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機と様々ありますが、予算に応じて施工すると良いと思います。
今回は屋根塗装と車庫内部の鉄骨塗装の施工をさせて頂きました。既存の鉄骨は雨かかりは少ないものの、意外と劣化していました。結露等で水分が滞留し錆が湧いたと考えられます。錆が出た部分はペーパーやサンダーで錆を除去します。その後に錆止め処理をして、上塗りを2回塗布します。ここでのポイントは、上塗りにどんな良い塗料を塗装しても、錆処理が不完全だと、また錆が湧いてくるという事です。
塗装工事では、いかに下地を調整するかがポイントとなります。
今回のF様邸での工事は、屋根のセメント瓦の改修と、車庫の鉄庫塗装でした。お客様の本音としては、屋根は釉薬に葺き替えしたかったようです。どんな良い塗料で塗装しても、釉薬瓦にはかないません。施工前に次に傷んだら、葺き替えをお勧め致しますと伝え、今回はお客様の予算にあう仕様を組ませて頂きました。お客様の年齢と家の築年数を考慮し、予算と仕様を組む事も重要なポイントだと思います。
今後もライフプラン連動型でご提案が出来ればと思います。
記事内に記載されている金額は2018年10月19日時点での費用となります。
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