築20年の千葉市緑区のお住まいです。屋根リフォームについてのご相談でしたが、現在雨漏りを起こしている恐れがあるとのことです。
その為、雨漏りの原因究明、対処をしていきたいと思います。また、工事で足場仮設を行いますので、メンテナンス時期を考え外壁塗装工事も同時に実施しました。
木材がふんだんに使用されているお住まいですので、適切な補修を行い腐食を防ぎました。
使用材料
屋根:ディプロマット(エバーグリーン)
外壁:ファインパーフェクトトップ(ND-010)
付帯部:ファインSi(45-20D).ケンエース(N-90)
築20年、洋風で緑に囲まれたお住まいです。メインはホワイトの外壁ですが、屋根や雨戸をグリーン系にまとめていることで、とても自然に馴染んだ仕上がりになっていますね!
今回は雨漏りを起こしていると思われる屋根のリフォームを検討中とのことです。
塗装を検討中でも、雨漏りを起こしている場合は最優先に補修を行わなければなりません。
その為、まずはスレート屋根の点検を行っていきます。
スレート屋根はしっかりとメンテナンスを行った上で、25~30年程度の寿命と言われていますが、立地・環境に大きく左右されてしまいます。
早ければ10年程度で、雨漏りを起こすこともあるという事を覚えておきましょう。
入母屋屋根は、切妻や寄棟とは違い複雑な形状です。その為、塗膜の劣化・屋根材の破損が起きれば、雨漏りを起こす可能性が高くなります。
複雑な屋根はお洒落ですが、補修費用・リスクは高くなりがちです。屋根形状の特徴を押さえてメンテナンスを行いましょう。
こちらのお住まいは天窓(トップライト)が取り付けられていました。天窓は10年ごとのメンテナンスが推奨されています。
普段気にもされていないと思いますが、いつまでもそのまま使用することは出来ません。
補修を怠ると、天窓のあらゆる所から雨水が入り込む可能性があります。今回は、屋根の補修に合わせて天窓の点検・補修も行っていきましょう。
屋根の頂点に取り付けられた板金は【棟板金・棟包み】と呼ばれます。スレートでは施工が出来ないため板金で覆っていますが、釘で止められているので外れることもあります。
こちらも棟板金が浮き、下地の木材(貫板)が見えている状態でした。この状態では雨水が吹き込み、木材の腐食・雨漏りを起こす恐れがあります。
木材が腐食していなければ、釘やビスでの再固定も可能です。
しかし固定できない場合は、貫板から交換を行っていく必要があります。
板金の固定がしっかりとされていないため、スレート屋根材も固定が甘くなり、浮いてしまっています。
この状態では、どこから雨水が入り込んでいてもおかしくありません。
屋根の雨漏りを防ぐのは防水紙(ルーフィング)ですが、屋根材の劣化は防水紙の劣化に深く関係します。
10年ごとの塗装メンテナンス、その都度で必要な補修工事をしっかりと行い、問題を起こさない屋根を維持していきましょう。
小屋裏は屋根からの雨漏りを直接確認できるので、雨漏り確認には非常に有効な点検です。
木材の濡れ具合を確認すると、おそらく雨漏りが起き始めたのは最近でしょう。
濡れている場所を把握することで、屋根の表面から見てもわからない雨漏りの箇所が発見することが出来ます。
雨漏りは塗装工事では改善できません。塗装工事を行う前に、必ず雨漏りが起きていないかを確認していく必要があります。
室内がジメジメする、クロスが剥がれている、木材が濡れている場合は雨漏りを起こしている恐れがありますので、しっかりと点検しましょう。
外壁を見ていきましょう。全体的に非常に綺麗で、築20年を感じさせません。
色褪せも苔の付着も目立たず、汚れは部分的に発見できた程度です。今回は補修ではなく、足場仮設のタイミングで、定期的な塗装メンテナンス中心に、塗り替えを行いましょう。
色褪せが気になるのは木部です。木材は乾燥・収縮する為、塗膜の剥がれ・劣化が起きやすくなってしまいます。
塗膜の剥がれは、木材の腐食を招いてしまいますので、必ず表面保護、腐食している場合は交換等、対応をしていきましょう。
雨樋にも汚れの付着が目立ちます。
住宅を囲うように雨樋が取り付けられていますので、雨樋の汚れは住宅の印象を悪くしてしまいます。
この機会に破損している場合には交換を行いましょう。外装工事には足場仮設が必需品です。
補修工事は出来る限りまとめて行いましょう。
屋根は雨漏りしていますので、塗装ではなく屋根カバー工法をご提案致しました。
葺き替え工事よりも、工期短縮・費用低減が可能です。
足場仮設のタイミングで、木部・外壁塗装を行い、全体を綺麗に仕上げていきましょう。
まずは近隣にお住まいのお客様へ、工事前挨拶をしていきます。
建ち並んだ地域はもちろん、工事中は作業車の出入りも激しくなるため、ご迷惑をおかけいたします。
数週間かかってしまいますので、工事の内容・工期・注意点は予め、弊社にてご説明させて頂きます。
施工の第一歩は足場仮設です。単管と踏板を組み合わせながら、施工スタッフの安全性と作業性を確保します。
更に水や塗料が飛散しないように、メッシュシートを取り付けて作業を進めていきます。
まずは天窓(トップライト)メンテナンスです。
天窓に使用されている下地材・コーキング・パッキン等は何れも経年劣化を起こします。
交換を行っていかないと隙間を作り、内部に雨水を浸入させる原因になってしまいます。
今回は天窓メーカーによる点検と補修を行いました。20年を経過している場合は、天窓の交換も検討していきましょう。
続いては、屋根カバー工事です。
屋根カバー工法は、既存屋根材の上に新たな屋根材を被せていく工事です。
元の屋根材を剥がす必要が無いため、一般住宅は2~3日程度で終わることが多いです。
また屋根材に屋根材を重ねることで、重量が心配になりますが、軽量なガルバリウム鋼板等の金属屋根材でカバーを行います。
その為、瓦屋根よりも軽量に仕上がりますので、お住まいに大きなご負担にはなりません。
しかし、誤った工事を行うと雨漏りが改善されないことがあります。必ず防水紙も屋根材も、軒先から棟に向かって貼り重ねていっている事を確認しましょう。
屋根材はディーズルーフィング、ディプロマット(色:エコグリーン)です。鋼板に石粒が吹き付けられ、斑なカラーですので、非常に立体感のある仕上がりになっています。
屋根の色を決める際には、外壁とのバランスを考えましょう。グリーンであれば付帯部もグリーンにする、外壁をグリーン系・イエロー系・ホワイト系など相性の良い色を使用することで、全体に統一感が生まれます。
屋根の工事に合わせて外壁塗装工事を進めていきましょう。
塗装工事は高圧洗浄から始まります。表面に付着した汚れや旧塗膜・チョーキング等を洗い落とし、塗料が密着しやすい状態にしていきます。
塗料のグレードが塗装の仕上がりを変えると思われていますが、実際には下地処理をしっかりと行う事で、どんな塗料でも綺麗に仕上がるのです。
乾燥させた後に塗装工事の工程に合わせて養生を行います。養生は何度も繰り返し行っていきますが、丁寧に行わないと塗装の仕上がりまでも左右します。
特に窓など塗装を行わない部分に、塗料が付着しないように保護していきます。
今回塗膜の劣化が感じられたのは木部です。塗膜が剥がれている場所は、更に剥がれそうな塗膜を剥がし、ペーパー掛けで下地を整えて塗装します。
ささくれを起こしている事もありますので、怪我をしないように取り除いていきます。
剥がれそうな塗膜をそのままにして塗装すると、せっかくの塗装がすぐに剥がれてしまいますので、ここは入念に削り落としていきます。
雨樋や木部にもペーパー掛けをし、塗料が密着しやすい状態にしていきます。
この作業を目粗しと呼びます。表面に無数の傷をあえてつけることで、塗料との接着面積が広がり、剥がれにくくなります。
下地処理後は、外壁と関わらない軒天から塗装していきます。湿気がこもりやすい場所ですので、通気性が高く、ヤニ止め・染み止め効果が高いケンエースを使用しました。
色はわずかにグレーがかったN-90です。軒天を明るく仕上げることによって、住宅全体が明るい印象になります。
暗い色を使用すると重厚感が増しますが、特に希望が無い場合は、明るく仕上げると良いでしょう。
外壁のヒビは、コーキング等で補修していきます。大きい凸凹が気になる場合は、パテ埋め補修を行いましょう。
充分に乾燥させてから下塗りです。ファイン浸透シーラーは、浸透性が高く素材に対して【くさび効果】を発揮します。
傷んだ表面を補強しつつ、素材と仕上げ塗料の密着性を高めます。
クリアー色を使用していますので見栄えは変わりませんが、下塗りの効果は数年後の外壁仕上がりに大きく影響します。
下塗りはスプレーガンでまんべんなく、仕上げ塗料はローラーとハケ塗りで塗り残しなく仕上げていきます。
仕上げ塗料はファインSi(ND-010)です。弱溶剤系ですので、強溶剤と比べて臭気はマイルド、乾燥も早くカブリも良い為、非常に仕上がりが綺麗です。
10分艶・7分艶・5分艶・3分艶で調整できますので、艶感を見比べて選んでいきましょう。
付帯部は外壁の進捗に合わせて塗装していきます。木部は劣化によって塗料を吸い込みやすくなり、仕上がりにくくなってしまいます。
基本は3回塗りですが、仕上がるまでは塗り重ねて仕上げていきます。
雨戸は45-20Dの濃いグリーンで仕上げていきます。以前は明るいグリーンでしたので可愛らしい印象でしたが、濃いグリーンにすることで洗練とされたお住まいに生まれ変わりました。全体を見るのが楽しみですね!
最後にベランダの防水面のトップコートを行いました。
防水層は太陽光によって劣化しやすくなってしまいます。歩行するベランダ・バルコニーでしたら尚更です。
トップコートは表面の劣化を防ぐ為に行います。しかし、経年によりひび割れを起こしてしまいますので、定期的な塗り替えが必要です。
雨漏りを起こさないように、施工を繰り返していきましょう。
塗装完了後のサイディング表面です。仕上がり艶によって太陽光を綺麗に反射しています。
塗膜が形成されることによって、水も染み込まず汚れが付着しにくくなり、長期的に綺麗を維持することが出来ます。
雨漏り補修に屋根カバー工法で足場仮設を行うタイミングで、外壁塗装まで行う事で、全体が綺麗に仕上がりました。
屋根カバー工法を行う事で、塗装の必要性が無くなり、サイクルコストを抑えることが出来ます。
塗装はもっともコストを抑えられますが、雨漏りや酷い状態の場合は、屋根カバーや葺き替え工事を検討するのも一つの手です。
サイディングはシリコン系塗料で塗り替えを行う事で綺麗に、高耐久な表面に仕上げることが出来ました。
外装全体をメンテナンス出来、お客様も大変満足されていらっしゃいました。
街の外壁塗装やさんは塗装はもちろんですが、状態に合わせてカバーや葺き替え工事もご提案することが出来ます。
無料点検を行っておりますので、お住まいの状態が気になる方は、お気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2019年12月05日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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