インターネットよりご相談いただきました。
邸宅の劣化が気になる箇所が、増えてきたので見て欲しい、とのご相談です。
調査に伺うと、庭には大きな植物が植えられ、なんとも立派なお屋敷でございました。
気になる劣化箇所をお聞きしながら、問題の原因を追究し、根本から解決する工事のご提案をいたしました。
根本原因の解消を望まれていたこともあり、
・陸屋根(屋上)の防水工事
・ベランダ(バルコニー)の防水工事
・屋上・ベランダ手摺りと梯子の錆び止め塗装工事(9万円・工事費込み)
・外壁修繕塗装工事
を実際の工事の工程をご説明しながら、ご提案いたしました。
お見積りを作成し、お届けし内訳をご説明したところ、すぐにご契約いただきました。
使用材料
ウレタン樹脂塗膜防水材・専用プライマー・セメント・1液ハイポンファインデクロ・ファインSi
屋上は、三角屋根のような急な勾配(雨水が流れる傾斜)がないため、三角屋根に比べると排水機能が劣っています。
2枚目の写真のように、たまった雨水が干上がりひび割れている箇所はよく確認されます。
落ち葉や枝、ゴミなどが溜まるとさらに水はけが悪くなり、腐食や漏水の原因になります。そのため、定期的に掃除し、排水口も詰まらないようにします。
屋上防水の表面には
ウレタン防水と呼ばれる樹脂の膜を作り、高い防水機能を発揮します。
しかし、経年劣化により防水層にひび割れや剥がれが起きてしまった場合は、雨漏りを防ぐために、早期の修繕が必用です。
屋上の手すり・梯子の錆びは事故に繋がる可能性があります
屋上手すりの劣化状態です。
鉄製でできた手すりは、写真のように所々サビが確認されました。
サビは鉄の表面に酸化反応を起こし、
金属を徐々に腐食させます。
これにより、手摺の強度が低下し、安全性が損なわれることがあります。
錆が進行がさらに進むと、
金属部分が崩れていくこともあります。
その場合、さらなる修理や交換が必要になり、金銭的にも大ダメージですね。
防水工事と梯子・手摺りの鉄部塗装もしておくと安心ですね
屋上はしごの劣化状態です。
屋上手すり同様、サビが多数確認されていますね。
屋上に上るためのはしごなので、メンテナンスを怠り金属部分が崩れてしまったら、上ることが不可能になります。
そのため本来は、
定期的な塗装メンテナンスや
防錆処理を行うことが推奨されます。
錆びが進行する前に手すりを清掃し、防錆塗料でコーティングをすることで、安全に見た目もきれいになります。
弊社では強度を失ったり、折れてしまった鉄部の溶接補修も可能ですので、劣化が進んでしまってどうすればいいのか悩んでいる方も、ぜひお問い合わせください(^^)/
▼手すり、鉄柵塗装の詳しい記事はこちらです。
・
手すり、鉄柵の塗装で劣化や錆びを防いで、建物の安全を守りましょう
錆びが出ている鉄柵・手摺り・梯子の塗装も承りました。
誠にありがとうございます。
防水工事よりも先に、鉄部
ケレン作業を行います。
ケレン作業とは、鉄部の表面に付着した汚れやサビ、古い塗膜などを取り除く作業です。
この作業は、
・
表面のさびや汚れを取り除き、塗料の密着性を向上させる・
鉄部の表面を平滑にし、塗装仕上がりを良くするといった目的があります。
写真のように、研磨紙やワイヤーブラシを使って手作業で表面を掃除します。
ケレン後、汚れをハケなどで丁寧に落とし、
錆止めを塗布します。
1液ハイポンファインデクロを使用しました。
鉄部の表面に塗布することで、
サビの発生を防ぎ、
上塗り塗料との密着性を向上させます。
鉄部専用の錆止め塗料は、通常エポキシ系や亜鉛系が使用されます。
錆止め塗料を刷毛やローラーで均等に塗布し、塗料が完全に乾燥するまで待ちます。
通常は数時間から1日程度で乾燥します。
その後
シリコン塗料を2回塗り重ねます。
シリコン塗料は、耐水性、耐候性が高く、長期間の保護が期待できます。
ローラーや刷毛を使って、1回目・2回目のシリコン塗料塗布の間はしっかりと乾燥させます。
シリコン塗料を2層で形成させることで、塗膜が厚くなり、より強固な保護層が形成されます。
▼鉄部の塗装について、詳しく解説していますので、ご興味ある方はご覧ください!
・
鉄部への塗装で錆を抑え、外壁とその周りの綺麗を長く保つ
今回からついに、
防水工事(密着工法)を開始していきます!
木造の戸建てに住んでいる方には、あまり馴染みのない防水工事かもしれませんが、
最近の戸建て住宅では、防水施工されている箇所がたくさんあります!
・バルコニー(ルーフバルコニー)
・屋上テラス
などは、屋上でBBQやプランター栽培などをされる方は、特に人気ですね。
何故、鉄柵・手摺り・鉄階段の塗装から先に行ったか?
勘の良い方はお気付きかと思います。
ケレンで出た錆びや汚れを、新しい防水層に混入するのを防ぐためです(^^♪
写真は施工前の屋上の様子です。
全体的に表面が黒く荒れた印象で、劣化してしまっています。
屋上がある住宅は、
三角屋根の住宅に比べると勾配がないため、排水機能が劣ります。
そのため、屋上に施されている防水機能の経年劣化による
クラック(ひび割れ)等が起こると、
雨漏りリスクが非常に高くなります。
雨漏りは徐々に建物内部に水が入ってきて、室内の雨染み・水漏れにより気づく方がほとんどです。
そのため、「まだ雨漏りは起きていないから大丈夫」と放置してしまうと、気づいたら建物内部(屋根裏など)に水が回ってしまうこともあります。
何か起きてからではなく、起こる前に定期的な点検で防げるのが理想です(*’▽’)
今回の屋上・ベランダは、一部ドレン周りに水が染み込んでいた程度なので、
密着工法で進めていきます。
もし下地に雨水が残っている場合は、
通気緩衝工法という工法を用います。
通気シート敷いて脱気筒(だっきとう)を設置して、新しく作った防水層の破断を水蒸気放出して防ぎます。
密着工法よりも工程が増えるため、工事価格も高くなります。
まずは
高圧洗浄を行います。
高圧洗浄で落としきれなかった塗膜の除去や、表面を粗くして次の工程での接着を良くするために
ケレン作業を行います。
その後、
下地処理を行います。
1層目では、屋上下地の劣化部分や不良箇所を修復します。
屋上にクラック等がある場合、この時に補修を行います。
2層目では、より強固な下地を作り、上に重ねる層との接着力を高めます。
※エポキシ系セメント・樹脂モルタルなどを左官コテで塗り伸ばす、左官工事に分類されます。
排水溝(ドレン)の向っての、雨水が排水される勾配も形成します。
次に、下地とウレタン防水材の接着性を向上させるため、専用の
プライマーを塗布していきます。
プライマーは下地に吸収されやすいため、全体にムラなく塗り進める技術力を求められる作業です。
しっかり乾燥させた後、
ウレタン樹脂塗膜防水材を塗布していきます。
プライマーが完全に乾燥しないと、ウレタン防水層の密着が不完全になる可能性があります。
防水層の厚みを増し、より強力な防水効果を得るためにウレタンは
2層施します。
3mm厚と3mm厚の合計6mmの厚さになるように、ウレタン防水層を作ります。
最後に、防水層を紫外線や気象条件から保護し、耐久性を向上させるため
トップコートを塗布し、完了です。
ウレタン防水は、
・
防水性・
柔軟性と弾力性(基材の動きやひび割れに対しても適応しやすい)
・
耐候性に優れていますが、トップコートを塗布することでさらに耐久性が向上し、長期間にわたって防水効果を維持します。
トップコート自体には
防水機能はないため、防水層のひび割れがトップコートのみの場合、雨漏りの心配はありません。
定期的に
トップコートの再塗装を行うことで、防水機能がより保たれます。
▼防水工事についての詳しい解説は、下記のページでご紹介しております!
・
屋上・ベランダに最適なウレタン防水、 膨れや劣化の補修もお任せください
お施主様からしたら、ベランダは屋上よりもお洗濯で、一番利用されるところかもしれませんね(‘◇’)ゞ
屋上防水は雨漏りしないために必須かもしれませんが、ベランダは利用するのが毎日ですので気持ちよく生活していただけますよ。
それこそ、『日々の生活を快適に』してくれるのが、ベランダ防水です。
こんなに立派で広かったら、屋上まで行かなくとも、BBQが出来てしまいますね(*’ω’*)
ベランダBBQの強みは、延長コンセントでホットプレートで美味しい焼肉が食べられることではないでしょうか?
綺麗に工事して、これからの素敵な生活が自然と浮かんでくるのが、弊社の目指す工事です!
住宅のどんな小さなお悩みでも、すっきり解消して差し上げます♪
弊社は甲府市の外壁・屋根修繕塗装工事を得意としております!
記事内に記載されている金額は2024年08月23日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。