南アルプス市にお住まいのお客様より、数寄屋門(すきやもん)や玄関柱・塀などの木部の見た目が汚くなってしまった、とのことでご相談をいただきました。
新築時から一度も手入れはされていないことで、部分的に新品交換も視野に入れている、とのことでございました。早速、現場調査に伺いました。
調査の結果、まだ「全ての木が生きている」状態が確認できました。弊社の漂白・洗浄技術を駆使すれば、随分と木を若返らせることが可能である、とお伝えしました。
費用も新品交換の数分の一で済み、また昨今の木材価格高騰も加味すると、随分と節約できるお見積もりをご提出することが出来ました。
お客様もこの金額で済むなら、と安心して木部洗浄作業・木部塗装のご依頼をいただきました。
使用材料
アクロンAB・レブライト・キシラデコール#111ウォルナット・キシラデコール#102ピニー
木部の灰汁洗い(あくあらい)とは、木の日焼けを戻し・染み抜き・漂白を行う洗浄作業です。
洗浄作業をしっかり行わないと、木のスッキリ感が全くでないため丁寧に行う必用があります。木は、現場によって全て状態が違うため、徹底した木の見極め作業が重用となります。
20年以上の蓄積した汚れを落とすには、アクロンAB→レブライト→ノーベルを使用して洗浄していきます。今回はレブライトの段階で、綺麗に汚れを落とすことが出来ました。
アクロン・レブライト・ノーベルなどの木部洗浄剤は、劇薬のため木部洗浄を得意としている、経験豊富な業者を選定するようにして下さい。
大体10分程度で汚れが浮き出てきますので、ウエスで優しく汚れを拭き取っていきます。この作業もアクロンABは劇薬ですので、木の肌を傷めないように優しく行います。
まるで赤ちゃんの素肌のように、優しく取り扱うことが求められます。
アクロンは適切に水で希釈して使っております。汚れは落ちますが、木肌は傷めないギリギリの部分で使用しております。汚れが残る場合は、再度、アクロンを塗布します。
先の細い柔らかいブラシや刷毛で優しく擦って、汚れを落とすテクニックも必用となってきます。
弱い水圧のシャワ―でアクロンを流します。間違っても、高圧洗浄などしてはいけません。
シャワーもなるべく木から放して、当てることが重要です。拭き取りのみで、済ます業者もいるようですがアクロンの成分は木に残留していますので、しっかり落とすことが重要です。
アクロンからレブライトでの洗浄作業に入ります。
レブライトは2~10倍程度に希釈して使いますが、職人の経験から薄過ぎず、濃過ぎずに調整して使います。レブライトは漂白効果の高い洗浄剤です。
もちろん、劇薬に指定されておりますので、プロにしか扱いが難しいです。
また、木部洗浄は苦手とする塗装業者も少なくありません。誤った取り扱いを行うと、木を痛めてしまいます。木部専用の強いカビキラーだと、思って頂けると分かり易いと思います。
本当に強い漂白剤ですので、アクロンABで残った汚れの部分を先に塗布して、全体に塗り広げていくテクニックを使います。時間差を置くことで、確実に汚れを除去していきます。
希釈量にもよりますが、大体2時間程度で汚れが浮き出てきますので、タオルで優しく拭き取り、汚れを吸着させていきます。こちらも柔らかい刷毛で擦ったりするなどして、優しく丁寧に作業していきます。
かなり良い具合に、タオルに汚れが吸着できました。この際も汚れの浮きが甘いようでしたら、レブライトの希釈量が薄い、ということになりますね。
洗浄液をよく理解し、現場の木の状態を見極め、塗布してからの時間の調整などは、本当に経験の積んだ職人にしか出来ない芸当です。取り返しの付かない事態(木の破損)にならないように、業者選びに本当に気を配って頂きたいです。
そうです、木だからこそ気(木)を配っていただきたいです、、(笑)
レブライトも木に残り易いので、弱いシャワーで丁寧に流していきます。
乾燥後は、木部保護塗料であるキシラデコールを塗布していきますので、完全に薬剤を流します。
随分と木が明るく、白木に近くなってきた様子がお分かりかと思います。
灰汁洗いが完了し、水分が完全に乾いてからキシラデコール#102ピニーを塗布します
随分と木が白木の状態に戻すことが出来ました。
これで完成かな?とも思われるかもしれませんが、更にキシラデコールという木部保護塗料を塗装します。
この綺麗な状態を長く保ち、木に栄養を与えることで耐久性アップに繋がります。#102ピニーは自然なナチュラルな色味が魅力です。キシラデコールは浸透性の塗料であり、神社・仏閣で使われる程、信頼性があり木を保護する能力が高い塗料です。
美しい「木の本来の温もり」を長い間、保つことができます。
灰汁洗い、キシラデコール#102ピニーで保護した木部です
灰汁洗いで白木に戻し、キシラデコール#102ピニーを塗装することで木目が大変美しく仕上がりました。
数寄屋門(すきやもん)も黒く汚れが堆積していた状態から、随分と若返りましたね。
それでいて、歴史を感じさせる立派な門構えとなりましたね。
お施主様も、まさかの出来栄えに大変びっくりされていました!途中経過は何度か見られていたそうですが、未だに信じられない、と仰っていただけました。
お褒めの言葉、ありがとうございます。丁寧・安全に気を配り作業をして良かったです。
塀瓦の木部はキシラデコール#111ウォルナットで仕上げました
お施主様とお打合せを重ね、塀に関しては少し暗めのウォルナットで塗装しました。一番、排気ガス等の汚れが付き易い箇所ですので、汚れが目立たないカラーをお勧めいたしました。
玄関周り木部は明るく、外の塀は暗くすることでコントラストが生まれて素敵な仕上りになりました。こちらも一度白木の状態まで灰汁洗いをしていますので、色が綺麗に入ります。
事前に、お施主様に目立たない場所で、少し色味の確認(チェック)を行っていただきました。ばっちり!!とのGOサインをいただき全体を塗装していきました。
塀は、お屋敷を堅牢に守っている雰囲気に仕上がりました
こちらは、お屋敷の外壁色と、丁寧に手入れされた植木とのバランスが美しく仕上がりました。
弊社では、木の状態に最も合った灰汁洗いを施工いたします。「木は生きている」ので、丁寧にメンテナンスしてあげることで寿命を最大限伸ばすことが可能です。
本当に見違える洗浄作業を実施し、丁寧に木部保護塗装を行います。キシラデコールに関しても、色を調合しオリジナルの色味に仕上げることも得意としております。
家の玄関柱1つから部分洗浄、部分塗装に伺います。木材価格も、物価も高騰しておりますので、是非、弊社に木部洗浄・木部塗装お任せ下さい。
見違えるように綺麗にする自信があります!大切な家を守ってきた歴史を残し、綺麗に洗浄して残して差し上げます。
弊社は南アルプス市の外壁・屋根修繕塗装工事を得意としております!
記事内に記載されている金額は2024年06月06日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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