築19年を迎え以前から外壁のシーリングが割れていることには気づいていました。日当たりの良い道路に面しているガレージ面とベランダのシーリングは割れが進み抜け落ちている状態でした。
また、色がくすんでいることも分かっていたので、家族で話し合い色も変えたいと考えていました。
そして問い合わせして複数の会社さんから見積もりをとることに。
担当の方に何度か足を運んでもらい、塗料の種類や工事内容など細かく説明を聞かせてもらい、長持ちすると聞いていたフッ素の塗料でお願いしようと決めました。
工事前の打ち合わせで色の相談をしたところ、標準色とは別の特注でも色を作ってもらえるということで希望のイメージに近い色を選ぶことができました。
使用材料
外壁KFシェアルドF 屋根ファインパーフェクトベスト
今回の外壁はサイディングと呼ばれる種類のものです。近年の新築外壁は7割以上はこのサイディングです。
この写真は継ぎ目として使われるシーリング材が劣化し破断(割れて隙間が開いている状態)している状態です。
このシーリングは消耗品のため一番劣化が早い箇所と言えます。
普段見る機会は中々ないかと思いますが、特に日当たりの良い面は築5年を過ぎるとひび割れが出ていることもありますので、一度チェックしてみるのも良いかもしれません。
紫外線により色褪せが起こっており外壁の防水性が低下し雨が降ると水を吸い込んでいる状態です。
サイディングが水を吸うと変形してしまい、交換が必要となります。塗装に比べ交換は費用が2~3倍かかってしまいますので塗装で対処出きるうちにお手入れすることをお勧めしております。
外壁にツタが繁殖しています。
お庭や花壇のような土のある所から生えてきます。
今回は壁の外側に伸びていますが外壁の内側で繁殖することもありその場合は撤去が困難です。
施工の際は除去し根っこをバーナーで焼いて繁殖しないよう処理します。
ベランダの床ですが雨が降ると水を吸い込んでいます。振動や給水と乾燥を繰り返すとコンクリート下地がこのよう亀裂が入っていました。
特にテラスなどの屋根がなく直接雨がかかる雨がかり部分は日光にもさらされているため劣化が進んでいることが多いです。
このような状態の場合は防水工事もご提案させて頂きます。
外壁の継ぎ目のことをシーリングと呼びます。新築時はゴムの様に柔らかく衝撃を吸収してくれる役割があります。
今は硬化がすすみカチカチの状態です。また紫外線による劣化で触ると粉がふいています。
このように硬くなると外壁事態の損傷に影響を与えてしまいので早めのお手入れが大事となります。
劣化したシーリングを撤去しました。
今回は撤去・打ち替えという工事方法を採用しております。
撤去することで新しいシーリングを多く注入できるためタテの継ぎ目はキレイに撤去してあげることが大事です。
刷毛で塗っているのはプライマーと呼ばれるものです。プライマーは接着力を高める効果があり密着をよくしてくれます。
また、シーリングには可塑剤と呼ばれる柔軟性を持たせる成分が入っておりその流出を抑える効果があります。
プライマーを塗布しない場合、密着不良により早期の剥離が起き隙間が開いてしまうこともあるので全てのシーリング充填箇所に必要となります。
シーリングを充填しています。使用しているシーリングは変成シリコンとなります。
変成シリコンはその後に塗られる塗料との相性が良く塗装工事に適しています。
シーリング材は打つ順番によって色を変えて打つこともあります。
塗装より先に打つ場合は後からシーリング自体も塗るため「白」で打ちます。
塗装より後に打つ場合は先に塗装された色に合わせて「色付きのシーリング」で打ちます。
そうすることで外壁の色とマッチしスッキリとした仕上がりになります。
今回は先打ちのため「白」のシーリングを使用しました。
シーリング工事完了です。
最初の破断していた状態から新く入れ替わりました!
様々な種類があるシーリング材ですがホームセンターに行くと「変成シリコン」と「シリコン」タイプがあります。
名前は似ているのですが「シリコン」を使うと大変なことになります。
なぜかというと塗料を弾いてしまいくっつきません。
まれに日曜大工などでご自分で補修されていることがありますが、間違って「シリコン」を使われていることが結構あります。その場合は丁寧に除去しますが、ベチョベチョにされている場合は取り切るのは困難です(;^_^A
ご自分で補修されたい方は必ず「変成シリコン」と覚えて頂ければと思います。
手前に見えているのがエアコンの配管です。普段はカバーの中に収まっているのですがカバーの裏にシーリングがある場合などは取り外して打ちます。
ベランダ笠木の様子です。こういった外壁との取り合いもすべて打ち込んで行きます。
玄関扉の枠の部分です。扉や窓の周りもシーリングがございますので丁寧に充填します。
高圧洗浄の様子です。
汚れを落とし塗装する面をキレイに洗い流します。
築年数が経てばその分汚れも付着しておりそのまま塗ってしまうとすぐに剥がれるなどの不具合を起こしてしまいます。
埃や汚れが付着していると塗料が付着しづらいため丁寧に洗浄していきます。
次に塗装作業です。事前に養生作業を終えてから塗り始めます。
今塗っているのは下地調整材でシーラーと呼ばれるものです。
密着をよくしてくれる役割があり白濁色で塗って乾燥すると透明になります。
外壁(サイディング)に吸い込ましていき、次に塗る塗料の吸い込み防止の役割もあります。
今回使用した塗料は高耐候のフッ素樹脂塗料です。
お客様のこだわりで鮮やかな深緑色です。
色については「標準色」と特注で色を作る「調色」があります。
塗り重ねることで元の色が透けることはありません。
色を大胆に変えてイメチェンすることも塗装の醍醐味です!!
今回は急勾配屋根のため屋根にも足場を組みました。屋根足場は本当に重要です!!
なぜかと言いますと、洗浄前の屋根は砂や長年の汚れが堆積しておりその影響で屋根に乗るとズルズル滑る場合があります。
学校の運動場をスニーカーで走るとズルっと滑った経験がございませんか?
それと似た状況ですが屋根で滑ると本当に危険です。
手すりを一定間隔で這わせることで落下防止になります。
屋根の下塗りです。
屋根は特に吸い込みが激しいので弊社では強化シーラーを使用しております。
強化シーラーは通常のシーラーよりも下地面を強固に固めてくれるので後から塗装される主剤の性能を最大限発揮できます。
屋根の中塗りです。
色の変化が良いですね。今回はシックなブラウン系のお色です。
オレンジ色のプレートですが、これはジャッキベースと呼ばれるもので足場の支えです。
屋根を塗る際は一箇所ずつ浮かして塗装します。
屋根の上塗り完了です。
使用した塗料はラジカル制御タイプのもので、日本ペイントさんのファインパーフェクトベストです。
ラジカル制御とは色褪せを抑えてくれる機能のことで、言い換えると、艶のあるキレイな状態を長時間キープしてくれる機能のことです。
ここ十数年程で一気に認知され普及しており、住宅塗装では最も人気のある塗料といえます。
艶がある分、日光が反射してキレイですよね。
防水性もバッチリです!
水を流すと水滴になって滝のように流れていきます。
高圧洗浄で床面も洗い流しましたが再度、手作業で掃除します。
ひび割れと目地をシーリングで埋めていき、なるべく防水層の凹凸をなくしフラットにします。
プライマー塗布後、通気緩衝シートを敷いていきます。この通気緩衝シートは床面からの湿気を逃がしてくれる効果があり防水層が膨らむことを防いでくれます。
また、シートを挟んで下地の影響を受けにくくしてくれます。
シートどうしの重なり部分にはジョイントシートを貼り、シートのめくれ防ぎます。
防水層の立ち上がりの入角にシーリングを打っていきます。この垂直に立ち上がる箇所は角になっているため構造上、歪みがきやすく割れやすいためシーリングの柔軟性を持たせることで割れを防止する効果があります。
防水の決め手であるウレタンを塗布します。立上り部分には補強シートを入れています。
ウレタンを二回塗り重ね膜厚を付けます。ベランダは歩いたりする箇所なので外壁の塗料に比べ粘度が高く膜厚がつきます。
最後に防水層を保護するトップコートを塗布し完了です。
以上、松原市大堀の現場でした。
劣化して破断していたシーリングも隙間なく新しく入れ替わり、ベランダ防水も施工させて頂きましたので雨水の侵入もバッチリ防いでくれます。
そして、外観は色もガラッと変わり生まれ変わりました!!
特に晴れの日に外観を見ると光の反射も相まってとてもキレイです(^^♪
色にこだわりたい!というお客様もご要望に合わせて調色可能ですので是非お問合せくださいませ。
街の外壁塗装やさん 大阪平野店
0120-4116-37(良い色みな)
記事内に記載されている金額は2024年03月14日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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