大学受験を控えた学生さんがいらっしゃって、塗装工事は後回しに考えておられました。しかしいつかは塗装工事もしないといけなのでという事で今回はご依頼をいただきました。
使用材料
外壁 KFシェアルドF 屋根 ファインパーフェクトベスト
外壁の表面を手で触れると外壁色の粉が付着します。 チョーキングという現象で表面塗膜の防水性の劣化のサインです。 外壁が湿気を吸収しやすい状態になり、放置すると外壁が変形します。 変形が著しく進んでしまうと塗装工事ではなく、サイディング自体の張替工事しか選択肢が無くなります。 チョーキングが発生した外壁の長期放置は危険です。
外壁同士の継ぎ目にシーリングがあります。 シーリングはゴムの様な素材でお家の中に湿気を入れない役割を果たします。 経年と共に表面が硬化し、ひび割れを起こします。 ひび割れから隙間が生じ、湿気を入れないという本来の役割を果たせなくなります。 湿気がお家の中に侵入することがお家を傷める一番の原因です。 継ぎ目の劣化も長期放置はできません。
屋根の状態をドローンを飛ばして確認しました。 外壁と同様に表面塗膜の防水性が切れると瓦が変形したり反り返ったりします。 見た目上でもそうですが、このように白っぽくなった瓦の防水性は切れています。 瓦を守る塗装工事が必要です。
シーリング材の両サイドにカッターで切り込みを入れペンチで引っ張って撤去します。 仕上げの新たなシーリング材のラインを真っすぐに出すためにマスキングテープを貼ります。
撤去したシーリング材は一軒家の場合、おおよそ土のう袋1~2袋くらいになります。
下地と新たに充填するシーリング材の密着を良くするためにプライマーを塗布します。
専用のガンを使用してシーリング材を充填します。 材料はノンブリードタイプの変性シリコンを使用します。
中に空気が入らないように気を付けながらヘラで均します。 その後マスキングテープを剥がして完成です。
継ぎ目のシーリング工事は塗装工事を行う上で非常に大切です。 シーリング工事だけでお家の大きさにもよりますが、だいたい2.3日を掛けて仕上げます。 手間も費用もかかる工事ですが、お家を長期間しっかり守っていくうえで欠かせない工事です。
高圧洗浄はコンプレッサーを起動して行います。 ガソリンを燃やすのでエンジン音がします。 塗装工事で大きな音が出るのが、足場の組み・解体とこの高圧洗浄時です。 ご近状様へ配慮しながら工事をします。
塗装工事における高圧洗浄の重要性
外壁や屋根は日々外気にさらされており、様々なダメージを受けています。
そのため、塗料を塗る前には高圧洗浄を行うことが重要です。
高圧洗浄によって、付着した汚れやカビなどをしっかりと落とすことができます。
これにより、外壁と塗料の密着性を高めることができ、仕上げの塗料の付着性も向上します。
また、高圧洗浄は雨の日でも作業が可能なため、日程のずれを少なくすることができます。
高圧洗浄は外壁塗装の重要な工程の一つであり、塗装後の仕上がりにも影響を与えるため、適切に行うことが必要です。
瓦の表面は劣化した旧塗膜や汚れが付着しており、洗浄をすると素地の白っぽい色が浮き上がってきます。
素地の白っぽい色が浮き上がってます。 しっかり表面を洗浄できました。
外壁も屋根と同様に洗浄をします。
今回はベランダの防水工事もするので、土間面もしっかり洗浄しました。
先に鉄部に錆止めを入れます。 下地をケレンして素地を整えます。
白くなっている箇所が錆止めを塗装した箇所です。 錆止めは名前の通り、錆が発生するのを抑止します。 さらに下地の状態も整えるので仕上がりにも影響します。
外壁も屋根も塗料を3回塗り重ねて仕上げます。 外壁の1回目はシーラーを塗装します。 シーラーは下地と上から塗装する塗料をしっかり密着させるための接着剤の役割を果たします。
今回の外壁の形状の凹凸が激しかったので、ローラーではなくエアレスで吹付をしました。 養生をしっかりして、飛散するのを抑制してから塗装します。
シーラーを塗装しても色は付きませんが、艶が出ます。
材料はKFケミカルのKFシェアルドFを使用します。 1液水性フッ素塗料です。 作業性がよく水性塗料の為、匂いもそこまできつくありません。 またフッ素樹脂塗料ですので、長期に渡り外壁を保護してくれます。
中塗りと上塗りは同じ色を塗装します。 塗り漏れが無いように慎重に作業を進めます。
元々薄い茶色の箇所がベージュ、元々白っぽい箇所が濃い茶色になりました。 かなり雰囲気が変わりました。
屋根もシーラーを最初に塗装します。 材料は日本ペイントのファインパーフェクトベスト強化シーラーを使用します。
屋根は外壁と違ってローラーを使用して塗装をします。 塗装した箇所の色が濃くなっています。 劣化した瓦がシーラーを吸収している証拠です。
材料は日本ペイントのファインパーフェクトベストを使用します。
中塗り上塗りをして仕上げます。 濃い綺麗な茶色の色が劣化した瓦を生まれ変わらせます。
付帯部を塗装します。 付帯部とは、外壁屋根以外で塗装できる箇所の総称です。
付帯部の塗装を終えると、残りはタッチアップ・清掃をして作業は終了です。
ありがとうございました(^^♪
記事内に記載されている金額は2024年12月26日時点での費用となります。
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