
瓦が割れていると他業者から指摘を受けておられました。
築年数的にもお手入れの時期を迎えている事は把握されており、
細かな瓦の割れを直す一時的な応急処置よりも、全体的に思い切ってお手入れをしよう!とご決断を頂き、発注をいただきました。
使用材料
外壁 KFシェアルドF 屋根 ファインパーフェクトベスト

こちらのお家は窯業系サイディングを使用して建てられています。窯業系サイディングは現在国内で最も新築時に使用されている建材です。素地は紙とセメントを混ぜ込んで形成されていますが、素地そのままでは湿気を吸収するため、最初に表面を塗装します。この最初の塗装が、紫外線に晒されることにより防水性が劣化します。表面塗膜の劣化したサインとして最も簡単な確認方法が、指で外壁を触れるということです。防水性がまだ保たれている状態では特に変化はありませんが、防止性が切れていると写真のような外壁色の粉が指に付着します。チョーキングと呼ばれている現象で、外壁が湿気を吸収してしまう状態にあります。簡単に確認できる方法なので、塗装を検討する一つのサインとして覚えておきましょう!

チョーキングが発生した外壁が雨の日に湿気を吸収⇔晴れた日に乾燥を繰り返すことにより、変形を起こします。変形した外壁が元のように真っすぐに戻すことは難しく、変形がさらに進行すると外壁が割れます。素地が割れてしまうと、塗装ではなくサイディングごとの貼替しか方法が無くなります。サイディングの全体的な貼替は塗装工事の4~5倍ほどの費用がかかるので、費用面的にも早い目のお手入れが必要です。
シーリング材は外壁同士の継ぎ目とサッシ廻りにあります。隙間を塞いでお家の中に湿気を入れない役割を果たします。シーリング材はゴムの様な素材なので、新築時は触るとぷにぷにした物ですが経年により硬化します。硬化が進むとひび割れが発生し隙間が生じてきます。お家を傷める原因は外からの湿気の侵入です。大切なお家を湿気から長期的に守っていくためにも、シーリング材の補修は必須です!

こちらの瓦はスレートと呼ばれる瓦で、1枚1枚が非常に薄いです。外壁と同様に塗装工事によるお手入れが必要な建材です。
外壁の状態を考え、またどうせ足場を組むのであれば屋根も一緒にとの事で外壁・屋根の塗装工事に入らせていただくことになりました。
塗料のランクは複数ご提案させていただき、どうせするなら良い品質の物をという事でフッ素樹脂塗料を選択して頂きました。
また劣化していたシーリング材はしっかり補修をしてから塗装をします。

シーリング材の両サイドにカッターで切り込みを入れます。その後ペンチで引っ張ると簡単に撤去できます。

撤去したシーリング材は、通常の2階建ての場合で土のう袋1袋分くらいになります。

下地と補修するシーリング材の密着を良くするためにプライマーを塗布します。
補修する材料はノンブリードタイプの変性シリコンを使用します。専用のガンを使用して充填します。

中に空気が入らないように気を付けながらヘラで均します。その後、両サイドのマスキングテープを剝がして完成です。
サッシ廻りのシーリング材を撤去すると中のスポンジのようなバックアップ材が一緒に取れてしまい、逆に雨漏れをしやすくなります。ですので、サッシ廻りは撤去はせずに、上から補修をします。

ガソリンを燃やしてコンプレッサーを作動させるのでかなり大きな音が発生します。塗装工事の中で大きな音が発生するのは、この高圧洗浄時と足場の組み立て・解体時くらいです。

洗浄は上の方から下に向かって作業をします。今回は屋根の塗装もありますので、先に屋根から作業します。
塗装作業に置いて、下地の汚れをしっかり落とすことは非常に重要です。
下地に汚れが付着していると、塗料の密着が悪くなり塗料の元々の性能を十分に発揮できないからです。
しっかり丁寧に作業を進めます。
屋根洗浄完了です。表面の汚れや劣化した旧塗膜が落ち、素地の白っぽさが見えてきました。
2階のパネルは通常時は掃除できない箇所です。屋根を洗浄したついでに洗浄します。黒く付着した汚れが落ちるので、お客様によろこんでいただける工程です。
外壁も同様に2階⇒1階の様に、上から下に作業をします。1階まで終わると、洗浄作業完了です。洗浄をした日は、屋根や外壁が濡れているので基本的にその日は洗浄で作業が終了します。

外壁は3回塗料を塗り重ねて仕上げます。
1回目はシーラーを塗装します。
シーラーは素地と塗料がしっかり密着させるための接着剤の役割を果たします。
シーラーは非常に水っぽい材料です。多量にローラーに染み込ませるとすぐに垂れてくるので、少量をローラーに吸い込ませ垂れないように塗装をし、小まめに補充しながら作業を進めます。

シーラーは無色の為、塗装をしても色は変化しません。しかし下地がシーラーを吸収して元の外壁より艶が出ます。
主剤はKFケミカルのKFシェアルドFを使用します。1液水性フッ素樹脂塗料です。作業性が良く、水性の為匂いも控え目です。またフッ素樹脂塗料なので、高耐候性も十分期待できる高級塗料です。こちらの塗料を塗装すると色が付きます。
3回目の塗装で仕上げていきます。中塗りと上塗りは同じ材料の同じ色で塗装をします。塗り漏れが無いように慎重に作業を進めます。

綺麗に塗装できました。

屋根も外壁と同様に3回塗りで仕上げていきます。1回目はシーラーを塗装します。材料は日本ペイントのファインパーフェクトベスト強化シーラーを使用します。
シーラーはこちらも無色の為、塗装をしても色は付きませんが劣化した瓦がシーラーを吸収して元の色よりも少し濃くります。
材料は日本ペイントのファインパーフェクトベストを使用します。中塗り、上塗りと作業を進め仕上げました。
付帯部とは外壁屋根以外の塗装できる箇所の総称です。具体的に今回で言えば、幕板・雨どい・水切りです。各箇所、外壁よりも塗装面積が少ないので早く終わると思いきや、外壁よりも小さなローラーで狭い箇所を塗装するので以外と時間がかかります。
付帯部の塗装が終わると塗装工程は終了です。塗装後は、タッチアップ・掃除をして全て完成となります。最後までありがとうございました(^^♪
記事内に記載されている金額は2025年03月30日時点での費用となります。
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