今回の現場では、散水検査を実施し、実際に水をかけながら浸入経路を特定する作業を進めました。
この記事では、その調査の流れや雨漏り原因の特定方法、そして今後の修繕の必要性についてご紹介いたします。
散水検査とは?
散水検査とは、実際に水をかけて雨を再現し、雨漏りがどのように発生しているのかを確認する調査方法です。
目視だけでは分からない劣化箇所や亀裂も、水をかけることで浸入ルートが明確になります。
また、雨漏り調査の中でも精度が高く、短時間で原因特定が可能なため、多くの建物で採用されている方法です。
庇と外壁取り合い部の散水検査
この箇所は「雨押え」と呼ばれる部位で、防水処理が弱まると雨水が内部へ侵入しやすくなります。

防水層の劣化やシーリング材の切れが原因と考えられます。
内部での漏水確認
散水後、軒裏を点検すると、木部に水が回って黒ずみや腐食が発生していました。

放置すると構造体にまで影響を与え、大規模な補修が必要になるリスクがあります。
笠木部分への散水検査
笠木とは手すりの上部にあたる金属やモルタルの仕上げ部分で、雨水の浸入口になりやすい箇所です。

笠木は日射や風雨にさらされやすく、防水シートの劣化や隙間の発生によって雨漏りが起こるケースが多く見られます。
下端の状態
散水箇所の下部はビルトインガレージになっており、軒天部分が重さで下がりクラックが生じておりました。

笠木から侵入した雨水が下端にまで回っている場合、防水層全体の劣化や内部の木材の腐食が進行している可能性が高いです。
内部への浸入確認

このように散水検査を実施することで、外観だけでは分からない内部の雨漏り経路を特定することができます。
雨漏り調査で分かったこと
今回の町田市鶴川での調査では、以下のことが明らかになりました。
・庇と外壁の取り合い部分の防水劣化
・笠木部分からの雨水浸入
・内部木材の腐食・黒ずみ
これらの状況から、防水工事・シーリング打ち替え・木部補修が必要と判断されます。
放置するとどうなるのか?
雨漏りは放置すると次のようなリスクがあります。
・木材の腐朽が進行し、大規模な修繕工事が必要になる
・室内にカビが発生し、健康被害につながる
・鉄部が錆びて、構造強度が低下する
そのため、早期発見・早期修繕がとても重要です。
まとめ|散水検査で的確な修繕へ
今回、町田市鶴川の現場で実施した散水検査により、庇や笠木からの雨漏りを正確に特定することができました。
雨漏りは外壁や屋根の小さな劣化から始まりますが、放置すると建物全体へ被害が拡大します。
街の外壁塗装やさんでは、今回のように丁寧な調査を行い、的確な修繕方法をご提案しております。
雨漏りでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2025年09月23日時点での費用となります。
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