まずは足場を組みます。外壁に排水・給水管などを露出配管する為、足場を組みました。
配管とは、水や空気の通り道です。水道管や電気配管あるいはガス管や換気ダクトなどがありますがこの配管は通常壁の中や、床下、天井裏など見えない場所に隠して施工しています。隠して施工することを埋設配管または、隠蔽配管と言います。露出させて剥き出しの配管の施工をすることを露出配管とよび、外部露出配管とは屋外などの外部で露出することです。
排水管、給水・給湯管は外壁伝いに露出配管にしました。室内に通す場合は、解体・復旧範囲が広くなるので、露出配管の方がコストを抑えられます。
給水・給湯管はエアコン用配管カバーで保護して既存の給湯器まで延長しています。
①施工期間が短い：リフォームやリノベーションの場合、配管は壁や床下に配管されています。その隠れた配管を変える場合、壁や床を解体して配管を施工しなければなりません。しかし今回のように露出配管で施工すれば、解体せずに配管施工ができる場合があります。外部露出配管にすることで、工期の短縮に繋がります。②居室が狭くならない：配管を埋設施工する場合、経路を確保するためのスペースが必要になります。住宅の場合もそうですが、工場などの施設でも配管を隠すためにスペースが圧迫されるので、外部で配管経路を設ける方が居室スペースを広くとることができます。③排水音が室内に聞こえにくい：浴室やトイレ等の排水管を屋内配管した場合、その排水音が室内に聞こえることがあります。そのため屋外に露出配管で排水管を設けた場合、このような排水音を防止することに繋がります。④他の埋設管と調整せずに設置できる：例えば屋外壁面に露出配管で弱電線を施工する場合、埋設したエフレックス配管の引き込み線との協調を図ることなく、弱電線などの施工ができます。⑤メンテナンスしやすい：外部露出配管を取り入れた場合、屋外に配管が露出しているため、点検やメンテナンスする際のアクセスが容易にできます。⑥費用を抑えることができる：先ほどもお話しましたが、屋内配管に比べ、配管経路を迂回させることも少なくなるので部材コストも抑えられます。
露出配管だからこそ得られるメリットに併せて以下のデメリットも考慮してより良い配管設計にするために知っておくこととは
①破損しやすい：外部露出配管の場合、配管が外部に露出しているため不意の事故により配管が破損してしまう可能性もあります。自然災害においては台風や突風などに巻き上げられた飛来物により破損してしまうこともあります。
②劣化しやすい：給排水設備の配管や電気配線の配管は一般的に塩化ビニル樹脂配管や架橋ポリエチレン管が使用されます。これらの配管材料は太陽光に含まれる紫外線によって劣化します。劣化が進んでしまうとひび割れ等の原因となってしまいます。
③凍結の恐れ：寒冷地においては、冬場の気温低下が著しいため外部に露出した配管に凍結防止対策を施さなければ、配管が凍結してしまいます。
④排水音が外に響く：排水管を外部に配管すると、屋内部の排水音は軽減します。しかし配管を通る排水音は屋外に響きやすくなります。
⑤外観的に好まれない場合がある：機能性や利便性はもちろん重要ですが、建物や建築物にとって外観は重要になります。
シャワールームの設置が完成いたしました！。シャワールームの横には洗面台も設置しております。
記事内に記載されている金額は2024年07月15日時点での費用となります。
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