サイディングの施工方法「直張り工法」とは?
外壁のリフォームを検討している方の中には、「直張り工法」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
これは、サイディングボードを胴縁(下地)なしで直接外壁に貼り付ける工法で、施工が簡単かつコストが抑えられるという理由から、一時期多くの住宅で採用されていました。
しかし現在では、通気工法が主流となっており、直張り工法にはいくつかの重大な欠点があることが知られています。
この記事では、練馬区関町北で実際に撮影した住宅の写真を用いながら、サイディング直張り工法のデメリットと劣化症状を解説していきます。
劣化の主な原因は直張り工法

直張り工法による最大のデメリットは、湿気の逃げ道がないことです。
サイディングの裏側に湿気が溜まりやすく、通気層がないため結露やカビの温床になりやすいという問題があります。
その結果、外壁材の反りや割れ、塗膜の剥がれ、シーリングの劣化など、さまざまな劣化症状を引き起こします。
ジョイント部分に顕著に表れる反りや割れ

画像にあるように、ジョイント部分(継ぎ目)には反りや隙間が目立っています。
これは、直張り工法でのサイディングが内部からの湿気や温度変化に耐え切れず変形してしまった結果です。
こうした変形は放置しておくと、雨水の侵入を招き、さらなる内部劣化へと繋がります。
一部だけ塗装されていた痕跡も

こちらの写真では、部分的に塗装された痕が見受けられます。
これは劣化が目立つ箇所を応急的に塗装で補修した可能性がありますが、 根本的な直張り工法の問題は解決されていません。
そのため、見た目だけでは判断できない内部の劣化進行の恐れがあります。
外壁全体にもサイディングの不調が見られる

一見すると問題なさそうに見える外壁も、よく見ると色ムラや劣化の進行が分かります。
特に、日当たりの悪い面や角部は湿気が溜まりやすく、劣化の進行が早くなります。
外観だけでなく、触ってみたときのブカブカ感やたわみなども、直張りによる劣化のサインです。
角部分の傷みにも注意

建物の角部分は衝撃を受けやすく、また構造的に水が溜まりやすいため傷みが出やすい箇所です。
ここにも、サイディング材の剥がれや塗膜の浮きが見られます。
こうした症状も、直張り工法特有の通気不足によって引き起こされるケースが多く、 補修だけでは限界があることも少なくありません。
街の外壁塗装やさんが提案するリフォーム対策
私たち街の外壁塗装やさんでは、直張り工法で施工された外壁に対して、
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・通気層を確保した張替え工法の提案
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・通気胴縁を入れての重ね張り工事
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・適切なシーリングと通気確保による塗装リフォーム
など、お住まいの状況に応じた最適な方法をご提案しています。
練馬区関町北をはじめ、築年数が経過した住宅に多く見られる直張り工法には、今こそ見直しと対策が必要です。
まとめ:直張り工法のデメリットを理解し、適切な対処を
直張り工法によって施工されたサイディング外壁には、通気不足による湿気の滞留と、それに伴う劣化リスクが常に存在しています。
今回ご紹介した練馬区関町北の事例のように、見た目にはわかりづらい劣化も、実は内部で進行していることが多いです。
定期的な点検と、劣化の兆候が見られた場合には専門業者による正しい判断と施工が大切です。
外壁の状態に不安がある方は、ぜひ一度「街の外壁塗装やさん」へご相談ください(^O^)/
記事内に記載されている金額は2025年07月24日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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