国分寺市南町にお住まいのお客様より、屋根のメンテナンス調査のご依頼を承りました。
今年で築23年目を迎えるという今回のお客様ですが、最近になり同じ時期に建てられたご近所の方が屋根塗装メンテナンスを行ったとの事で、今まで一度も塗装メンテナンスを行ってこなかったお客様は、うちもそろそろメンテナンスの時期では?と思い、今回のご相談に至ったそうです。今回はこのお住まいの点検の模様をお伝え致します。
築22年目のスレートには塗膜が劣化して苔が広範囲に繁殖していました


それでは調査に入ります。
お客様の屋根は化粧スレートを使用していました。築23年で一度もメンテナンスを行ってこなかったとの事で、やはりスレートの表面に塗られた塗膜が完全に劣化しており、カビや苔などが広範囲に繁殖している状態です。
スレート屋根そのものは元々セメントと繊維素材でできていますので防水性をもっておらず、それを塗装によって補っています。ですので塗膜が劣化する10年前後になりますと防水機能を失い、カビや藻、苔などが繁殖し始めます。このまま放置しますとスレート自体が水分を吸収してしまい、冬の寒さで凍結、膨張を繰り返し、亀裂や反りなどの変形に繋がってしまいます。そうなる前に塗装メンテナンスを行う必要があります。
お客様のスレートはまだひび割れなどは見当たらなかったですが、このまま放置いたしますとスレートの状態から言って時間の問題といえます。
棟板金も浮きが出ており、合わせ目に隙間が発生しています


棟板金の様子を見てみましょう。
棟板金は10年ほど前に台風の影響で一部が飛散してしまったことがあり、補修を行ったことがあるそうです。その棟板金を見てみますと、確かにスレートほど傷んではいない状態でした。錆もほとんどなく、わずかに固定している釘が抜けかかっている個所がある程度でした。しかし板金の合わせ目に打たれているシーリングが劣化しており、わずかに合わせ目に隙間ができております。わずかではありますがこのままでは雨漏りの可能性もあり、内部の貫板が腐食する可能性もあります。また、スレートと板金の間を見てみますと、わずかに指が入るくらいの浮きが確認されました。大きな浮きではありませんが、釘で固定しているところの棟板金が浮いているという事は、その下地の貫板が傷んできて貫板ごとスレートから浮いてきている可能性があります。この機会に貫板から交換したほうがいいでしょう。

お客様には点検の時に撮影した写真をご覧いただきながら屋根の状況をご説明いたしました。
スレート屋根に関しては、スレートの状態から、高圧洗浄と塗装工事をご提案いたしました。棟板金に関しては交換工事をご提案いたしました。
塗料に関しては、20年以上経過しているという事で下地には傷んだスレートに最適なベスコロフィラーを、仕上げにファインパーフェクトベストをおすすめいたしました。
記事内に記載されている金額は2019年11月21日時点での費用となります。
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