

朝の現場入りと最終日の空気
約1か月にわたる堀町での屋根外壁塗装工事も、この日で最終日。朝8時、現場に到着した時点で空気はどこか引き締まっていました。天候は晴れ、夏らしい強い日差しが足場を照らし、仕上げにふさわしい一日。これまで数週間にわたり毎日塗り重ねてきた面が艶やかに輝き、残る東と南の外壁、そして附帯部を仕上げれば工事完了という状況です。職人同士の会話も「最後は気を抜くなよ」「今日で決めよう」と自然に声がかかり、全員が同じ方向を見て動き出しました。


セラミクリーン上塗りの緊張感
午前中は東面・南面の外壁にセラミクリーンの上塗りを施工しました。既に下塗りを済ませた面にローラーを転がすと、白っぽさが残っていた下地が一気に深みのある色に変わっていきます。セラミクリーンは単層弾性のため塗膜に厚みがあり、細かなひび割れを覆いながら塗り進めるのが特徴です。ただし乾燥が早い夏場は塗布スピードを誤るとローラー跡が残るため、一呼吸ごとに職人が声を掛け合いながら塗り継ぎを行いました。南面は換気口やサッシが多く、刷毛で隅をしっかり塗り込む作業に時間を要しましたが、仕上がった面は艶が均一に整い、午前中の段階で「やっとここまで来た」と胸をなで下ろす瞬間でもありました。


附帯部の最終仕上げ
昼食をはさんで午後からは附帯部の仕上げに取り掛かります。破風は外壁と同系色でありながらやや濃い色で引き締め、日射による劣化を考慮し塗布量を多めに確保しました。雨樋は外壁との境界が目立つ部分。境目が歪めば完成度が一気に落ちるため、真っ直ぐにラインを出すよう慎重にローラーを当てました。窓枠は細かな凹凸が多く、刷毛の角度を変えながら一つひとつ塗り重ねます。附帯部はお客様が近くで見る箇所が多い分、職人の丁寧さが最も分かりやすく出るポイントです。「最後の仕上げほど神経を使う」という言葉通り、全員が集中し現場は一時静まり返るほど。仕上げ後に全体を見渡すと、外壁と附帯部が互いに引き立て合い、建物全体が新築のような雰囲気を取り戻しました。


養生撤去と清掃、そして完了確認
夕方には塗膜の乾燥を確認し、いよいよ養生を撤去しました。テープを外す瞬間は常に緊張が走ります。少しでも乾燥が甘ければ塗膜が一緒に剥がれるため、一つずつ丁寧に確認しながら進めました。足場を降り、敷地内や近隣に塗料の飛散が無いかも入念に清掃。最後に施主様に立ち会っていただき、外壁の艶、附帯部の色合い、軒天の仕上がり、窓枠の細部まで一緒に確認しました。「思っていた以上にきれいになった」「これで安心して過ごせる」とお言葉をいただき、職人たちも安堵の表情。1か月に及んだ工事をやり切った達成感が現場全体に広がりました。
記事内に記載されている金額は2025年08月31日時点での費用となります。
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