目次 【表示】 【非表示】
ドレンとは
一般的に、ドレンは管状の構造をしており、時には溝の形をしたものもドレンと呼ばれます。さらに、「ドレーン」という表記も見られることがありますが、その意味は同じです。
建築物におけるドレンは、排水するための管や溝としての役割を担います。例えば、家とインテリアの用語辞典によると、ドレンは「雨水、雑排水、汚水などを排水するための管や溝」と定義されています。また、リフォーム用語集では、「エアコンなどの空気配管に設置する水抜き」や「陸屋根などに付けられる、雨水を流すための穴に取り付けられるもの」と説明されています。
ドレンの機能は、雨水や汚水を効果的に排水することにより、建物の内部への水の侵入を防ぐことにあります。これにより、建物の構造や内部の空間を保護し、長期にわたる健全な状態の維持を可能にします。特に、屋上やベランダなどの外部空間では、ドレンの存在が重要となり、適切な設計とメンテナンスが求められます。
ドレンは構造上雨水を集めますので、その分劣化が起こりやすく、雨漏りの原因にもなりやすいということに注意が必要です。
ベランダにおいてもドレンは重要です。落ち葉やごみによる詰まりを防ぐために適切な対策が求められます!ドレンの機能不全は、排水設備が不足している場合に大きな問題を引き起こす可能性があります。ドレンの定期的な点検と清掃は、建築物の健全な維持において非常に重要なのです!
ドレンの問題点と対策
ドレンはその構造上、詰まりやすい特性を持っています。詰まりの主な原因としては、落ち葉、土砂、砂ぼこり、ゴミなどが挙げられます。特に季節の変わり目には、木の枝や葉、砂ぼこりなどが風によって運ばれ、ドレンを塞ぐことがあります。さらに、洗濯物からのほこりも、ドレンの詰まりを引き起こす一因となることがあります。
ドレンが詰まると、排水が機能しなくなり、水たまりができてしまうことがあります。これは雨漏りのリスクを高めるだけでなく、建物の構造や内装に損害を与える可能性があります。オーバーフローが発生すると、水がサッシの周りや壁の中に浸入し、大規模な改修工事や高額な費用が発生する恐れがあります。
ドレンのメンテナンス方法
ドレンのメンテナンスは、基本的には簡単で、日常的な点検と清掃で多くの問題を予防できます。「異物は取り除く」「隠さない」「掃除をしよう」の3つのポイントが重要です!
まず、ドレンの網状のカバー(ストレーナー)に詰まった異物を定期的に取り除く必要があります。これにより、雨水の流れを妨げることなく、詰まりのリスクを減らすことができます。また、ドレンを隠してしまうと、状態のチェックが困難になるため、バルコニーの植物などを配置する際はドレンを避けることが肝要です。
ドレンの周囲や排水溝、ベランダ全体の掃除も大切です。特に、強い風が吹いた後や大雨の前、落ち葉が増える秋には、ドレンの状態をチェックすることを忘れずに行いましょう。
また、パイプクリーナーなどの専用道具を使用して、ドレンの中の詰まりを取り除くことも有効です。
雨漏りのリスクと防水性
ドレンの問題は、単に排水の問題に留まらず、雨漏りという重大なリスクを孕んでいます。ドレンが機能しないと、水がたまり、その水が建物の内部に侵入することがあります。これは、防水層の劣化を早め、建物の耐久性を著しく低下させる原因となります。ドレンの問題を適切に対処することは、建物の長期的な健康と安全を保つために非常に重要です。定期的なメンテナンスと適切な対策を行うことで、雨漏りのリスクを大幅に減らし、建物の防水性を維持することが可能になります。
ドレンの雨漏りに対処するには、まず、詰まりを防ぐための定期的な清掃が重要です。ドレンが詰まると、排水が機能しなくなり、結果として雨水がたまり、雨漏りにつながります。ドレンの詰まりを解消するためには、専門の業者に依頼するのが最も安全で確実です。
また、ドレンの劣化も雨漏りの原因となるため、ドレンの状態を定期的にチェックし、必要に応じて改修用ドレンを使用したり、新しいドレンに交換することが推奨されます。これにより、ドレンの劣化による雨漏りを防ぎ、建物を守ることができます。
ドレンの交換時期と方法
ドレンの交換時期は、その材質や設置環境、使用状況によって異なりますが、一般的には長期間使用していると劣化や損傷が発生しやすくなります。ドレンが錆びたり、割れたり、または水の流れが悪くなったりした場合は、交換を検討するべきです。さらに、雨漏りなどの問題が発生した際にも、ドレンの交換が必要になることがあります!
ドレンの交換方法には、大きく分けて二つのアプローチがあります。
一つは既存のドレンを完全に取り除き、新しいドレンに交換する方法です。この場合、専門的な技術や工具が必要となり、通常は専門の業者に依頼することになります。
もう一つの方法は、改修用ドレンを使用することです。改修用ドレンは既存のドレンの上に重ねて設置するタイプのもので、劣化した部分をカバーし、防水性を向上させることができます。
どちらの方法を選択するにしても、ドレンの交換は建物の防水性に大きく関わる作業であり、専門知識と技術が必要です。
そのため、ドレンの交換は信頼できる専門業者に相談し、適切な方法で行うようにしましょう。また、ドレンの交換を行う際には、建物全体の防水状況を見直し、必要に応じて他の防水工事と併せて行うことで、より効果的な防水対策を行うことが可能です!
改修ドレンを設置して雨漏りを解消しましょう
お客様からは風のある雨の日にポタポタと雨水が漏れてくるとの報告があり、原因箇所の特定と工事内容の提案を行うため、現地を訪れました。
共用通路として利用されている場所では、軒天井の腐食や塗膜の剥がれが見受けられました。詳しく調査を進めると、排水ドレンに隙間があり、散水テストを行った結果、この排水ドレンが原因で雨漏りが起きていることが確認されました。そこで、改修ドレンの設置とウレタン防水工事、軒天の修繕工事をおこない雨漏りを解消していく運びとなりました!
改修ドレンの設置
ウレタン防水の施工
続いてウレタン防水を施工していきます。ウレタン層は乾燥時間が長く必要ですので、しっかりと時間をかけて2回重ね塗りをしていきました。ウレタン層は防水性に優れていますが、太陽の紫外線には弱いため、最後にトップコートを塗布して表面を保護します。また、既存のドレンキャップも劣化していたため、新しいドレンキャップを設置しました。これにより改修ドレンの設置とウレタン防水工事はが完了しました。
軒天交換工事
雨漏りの原因を解消することができましたので、最後に軒天の交換工事を行います。水分を吸って腐食した軒天をケイカル板で交換しました。軒天も取り付け後、防水性を高めるために専用の塗料で2回塗りを行います。以上の工程で、ドレンの劣化が原因で起きた雨漏りの解消と補修工事が完了いたしました。
ドレンのメンテナンスを行ったO様
O様、この度は写真撮影のご協力を頂きありがとうございました!(^^)/今回お問合せをいただいたのは、ALCパネルとタイル外壁住宅での雨漏りがきっかけでした。
こちらはメンテナンス前のドレンの様子です。L字型のものなので、本体ならL字に見えるのが当然なのですが…。下半分は汚れなどが詰まっており、ほとんど見えない状態です。水の流れが悪いとドレンの劣化も早まりますので、定期的な清掃が欠かせません。
ドレン周りを清掃後に区切り、ウレタン塗膜で補修をしていきます。この際厚みがついてしまうと、勾配の問題から雨水が流れなくなってしまいます!施工には注意が必要です。
勾配に不安がある場合は周りを削って水の流れを確保する必要があるのですが、今回は簡易的な補修で十分でした!
私たち街の外壁塗装やさんでは無料で現地調査、お見積りを承っております!ドレンの劣化に注意しつつ、定期的な点検とメンテナンスで雨漏りを防いでいきましょう!
記事内に記載されている金額は2024年03月03日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、屋根塗装、外壁・屋根塗装、ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。