セメント瓦と言えば、塗装メンテナンスが必要な屋根材です。それでは、瓦でありながら塗装メンテナンスが必要なセメント瓦のメリットや流行した背景にはどのようなものがあるのでしょうか(・・?
今回は、セメント瓦の特徴や歴史、メリット・デメリットと併せて、セメント瓦屋根の塗装メンテナンス・葺き替え工事事例を詳しくご紹介致します!
セメント瓦とは?
セメント瓦の歴史・特徴
セメント瓦は主にセメントと砂を原料とした屋根材であり、型枠に材料を入れてプレスや脱水を行う事で成形されます!
セメント瓦の歴史は、戦後の復興期まで遡ります。
当時、急速な都市の再建と住宅需要の増大に伴い、大量生産が可能なセメント瓦が広く普及しました。
また、従来の陶器製の瓦と比較して製造の精度が高く、均一な寸法で生産できることが評価されたことも理由の一つです。
しかし、現在ではほとんど生産されておらず、新しいセメント瓦を手に入れる事はほぼ不可能な状態です(>_<)
その為、現在セメント瓦をご使用されている場合には、長くご使用いただく為にも定期的に点検・メンテナンスを行いましょう!
セメント瓦のメリット
セメント瓦は、その耐久性とデザインの豊富さにより、特に1970年代~1980年代にかけて広く普及しました。(#^^#)
まずメリットとして挙げられるのがデザイン性の高さです!
様々な形状に成型しやすい事から、和風・洋風問わず様々なお住まいにマッチしたデザインが豊富です。
また、一般的な陶器瓦と同じく耐火性にも優れています。
万一、火事が発生した際に屋根への火の回りを遅らせる効果があります(#^^#)
セメント瓦は耐火性・耐久性などの機能面や、デザイン性の高さが大きなメリットです!
セメント瓦のデメリット
一方で、セメント瓦には下記のようなデメリットがあります!
まず、一番のデメリットとして挙げられるのが、瓦でありながら塗装メンテナンスが必要である点です(>_<)
セメント瓦の主原料はセメントであり、それ自体に防水性・撥水性はありません!
その為、表面に施された塗装によって水分から保護されていますが、塗膜も経年によって劣化してしまいます!
定期的に塗装メンテナンスを施す事で、塗膜の保護機能を回復させる必要があります。
また、多くはありませんがアスベストが含有している種類も存在します。
屋根材として使用する分には皆様が心配されるような健康被害の危険性はありませんが、問題なのは廃棄が必要な屋根工事を行う場合です(>_<)
アスベスト含有屋根材の廃棄には特殊な処理が必要となりますので、その処分費用も高額になります。
工事内容によっては工事費用が大きくなってしまうリスクがあります。
さらに、セメント瓦は現在ほとんど生産されていませんので交換などによる部分的な補修も困難です。
塗装メンテナンスが必要な点を含め、アスベストの問題や部分補修が困難な点など主にメンテナンスに関してセメント瓦は多く問題を抱えていると言えます。
築20年のセメント瓦屋根を塗装メンテナンス
千葉市中央区富士見のお客様より、屋根の塗装メンテナンスのご依頼を承りました。
塗装するお住まいの屋根は築20年のセメント瓦で、塗料にはファインパーフェクトベストのローマオレンジ色を使用致しました。
高圧洗浄による屋根の清掃
清掃をしっかりとすることで、汚れなどによって新規に施す塗料の密着度が低下してしまうことを防ぎます。
この工程は、雨の日でも作業できる唯一の工程です!
下塗りと中塗りの実施
まずは、下塗り・中塗りです。
下塗り材はファインパーフェクトベスト強化シーラーを使用しました。
屋根材に深く浸透し、強度を上げる効果を備えます(*^-^*)
また、中塗りでは日本ペイントのラジカル制御型塗料「ファインパーフェクトベスト」を使用致しました!
ラジカルとは塗料が劣化する原因物質であり、ファインパーフェクトベストはラジカルを抑制する事で塗料の耐久性を大きく向上させています!
上塗りによる仕上げと鉄部へ錆止め塗料の塗布
全体を塗装後、鉄部へ錆止め塗料である、日本ペイント「ハイポンファインプライマーⅡ」を塗布して塗装施工は完了となります!
セメント瓦屋根の塗装メンテナンスが完了
写真の様にファインパーフェクトベストを使用したセメント瓦屋根の塗装が完了し、お客さまにも大変お喜び頂けました(^^♪
セメント瓦屋根の葺き替え工事の事例をご紹介
セメント瓦は現在ほとんど生産されてされていない事から、交換による部分補修が出来ません。その為、塗装メンテナンスによって屋根機能の回復が難しい場合には、葺き替え工事が選択肢となります。
続いて、セメント瓦屋根の葺き替え工事の事例をご紹介致します!
天井から発生した雨漏りを何とかしたいと、K様よりお問合せを頂きました!
室内の天井から雨水が垂れる被害が発生しているとの事ですが、変色や剥がれなど内装が著しく損傷している状態です。また、屋根にはセメント瓦が使用されていましたが全体的に屋根材自体の劣化が見られます。
さらに、長期間雨漏りの影響を受けたことで下地材の腐食も広がっていると推測出来ます。
雨漏りを止める為にも屋根葺き替え工事をご提案させて頂き、工事をご依頼いただきました(^^)/
葺き替え工事は、屋根材を撤去する工程から始まります!屋根材を撤去してみますと、推測通り下地材が著しく腐食・劣化していました。
野地板の補強を行い、防水紙、屋根材の順に敷設していきます。
今回は、スレート屋根材であるコロニアルクアッド(ネオブラック)を使用させて頂きました(#^^#)
セメント瓦と比較して非常に軽量であることから、耐震性も大きく向上します!
最後に棟板金を敷設すれば工事は完了です(^^)/
セメント瓦屋根の葺き替え工事が完了しました!雨漏りが止まったことは当然として、屋根の耐久性の向上や見た目も綺麗になったことでお客様にも大変お喜び頂けました(#^^#)
これでしばらくは安心してお過ごし頂けると思います!
セメント瓦屋根の定期的な点検・塗装メンテナンスを行いましょう!
セメント瓦屋根は防水性・撥水性を付与する為に塗装が施されており、定期的な塗装メンテナンスが必要な屋根材です!
また、現在ほとんど生産されていない事から、新しいセメント瓦を手に入れる事は非常に困難です。現在使用しているセメント瓦の寿命を最大限延ばす為にも、定期的に塗装メンテナンスをしましょう!
さらに、屋根材が著しく損傷している場合には屋根葺き替え工事が必要となります。
将来的に長くご自宅に住まわれる場合には、ぜひご検討ください(^^)/
私達、街の外壁塗装やさんは外壁工事に限らず、屋根葺き替え工事・塗装メンテナンスの施工実績・経験も豊富です!
お気軽にご相談下さい(^^)/
記事内に記載されている金額は2024年03月05日時点での費用となります。
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