住宅地などでも見かけることの多い瓦屋根ですが、よくよく見てみると微妙に違いが見て取れます。形はもちろんですが、材質や劣化具合などにも差は現れています。屋根材には塗装がいらないもの、逆に定期的な塗装が必要な種類も存在していますが、今回ご紹介する「セキスイかわらU」は塗装が不可な屋根材として紹介されていることがほとんどです。
本記事ではその理由と、かわらUのお住いに最適なリフォームについてご説明したいと思います。
セキスイかわらUは経年劣化で割れてしまう可能性が高い
セキスイかわらUは粘土を使用した和瓦ではなく、主な成分はセメントとなります。そのため形は瓦屋根材ににていますが、分類的には厚型スレートというものになります。セメントが主成分であるため、スレートには定期的な塗装を行い防水性を高めるためのお手入れが必要となります。塗膜によって雨水を弾き、スレートが水分によって傷みにくくしているのです。
ただ、同じセメント材質のかわらUへは塗装がオススメできません。なぜなら、かわらUには製造された時期によって頑丈なものと脆い製品が存在しているからです。
-アスベストの含有によって耐久性に差が生じます
1990年8月以前までのかわらUはアスベストが含まれており、それ以降の製品に比べると割れにくく塗膜も維持しやすいです。そのためこれまでは塗装によるメンテナンスも可能でしたが、時期的に30年近く使用されていることになりますので、現在では塗装を行っても屋根材自体の寿命を迎えてしまいます。そのため後述のノンアスベストのかわらUと同様に、塗装はお勧めできません。
1990年9月以降はノンアスベストとなり、耐久性が損なわれた製品が出回りました。そのため塗装を行っても耐久性に問題があり、必ず割れを引き起こしてしまいます。そうなると塗装はお手入れにならないため、施工することができないのです。
以上の理由から、耐久性の差に関わらず塗装はお勧めできなくなっています。大手塗料メーカーの日本ペイントはセキスイかわらUへの塗装を不可としていることからも、別の工事が必要であることが分かりますね。
かわらUには葺き替え工事がオススメ!
かわらUには屋根材や下地を新しいものにすることができる屋根葺き替え工事が最適なリフォームでしょう。四街道市和良比でかわらUの屋根のリフォームにお悩みだったお客様よりお問い合わせを頂き、葺き替え工事を行わせていただいた様子をご紹介いたします。
点検時にはかわらUの塗膜が剥がれてしまい、屋根材自体もボロボロになっていたことが確認できました。
今回の葺き替えに使用する屋根材は「スーパーガルテクト」です。スーパーガルテクトは軽量かつ高耐久な屋根材であるため人気が高く、カバー工法でも多く使用されております。屋根材が軽量だと地震の際の揺れも軽減でき、お住いの構造部に掛かる負担も減らすことが可能です。
かわらUの撤去や新しい防水紙の施工後、スーパーガルテクトを葺いていけば工事は完了です!表面がボロボロだったかわらUに比べると、見違えるほど印象が変わりました。耐久性も向上し、雨漏りの心配も解消されたとお喜びいただけました。
私たち街の外壁塗装やさんでは、外壁塗装だけでなくこうした屋根リフォームも幅広く対応しております。参考費用として、屋根葺き替え工事は約150~200万円(30坪ほどの戸建て住宅の場合)となっております。
かわらUの経年劣化でお悩みなら、ぜひ一度ご相談ください!耐久性に問題があり屋根上が危険な場合は、ドローンによる空からの撮影も行っております!
記事内に記載されている金額は2023年07月20日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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