ケレンとはなにか特殊な専門用語のように聞こえますが、じつは英語の「クリーン」が訛って「ケレン」になったといわれています。つまり、キレイにすることが、ケレンなのです。
ケレンとは主に鉄部に対して行う「素地調整」を意味する言葉で、素地調整の中でもさび落としの意味合いで使われることが多いです。建築現場では「素地ごしらえ」「下地処理」などという言葉も使われていますが、基本的に行う作業は同じ。塗料を塗る前に素地をキレイにする、整えることをいいます。
一つ目は、上記のとおり塗料を塗る前に塗る面を整えることです。
塗料は、構造物や建築物をさびや汚れといったダメージから保護するために施されます。その効果を最大限に発揮するためには、塗膜が被塗面にしっかり密着している必要があります。錆が湧たままの状態で塗装したり、旧塗膜が剥離している上にそのまま塗装しても、塗装した塗膜は簡単に剥離してしまいます。
さらにケレンのもう一つの目的は被塗面に凹凸を付けて、塗料の付着をよくすることです。
つるつるの表面、たとえば鏡にサインペンで文字や絵を書いても擦ればつるっと簡単に落ちてしまいます。しかし表面がざらっと凹凸のある壁紙に書いたら落とすのはとても大変です。これはわずかな凸凹(専門用語で、アンカーパターンと言う)が出来ることで表面積が広くなり、剥がれにくくなるためです。
このように材料表面の微細な凹凸に塗料を入り込ませてしっかり定着させることを投錨効果(アンカー効果)といいます。この機械的性質を利用して、塗膜を長期間、美しくキープさせます。余分な汚れを取るのと同時にわざと被塗面に凹凸をつけていくこともケレンのもうひとつの目的です。
この2つの作業をする事で、鉄面の錆が湧き難くなり、長期に渡り長持ちさせる事が可能となります。どんな長持ちする塗料を塗ってもケレン作業が曖昧だと、塗膜はすぐに剥離してしまいますので、入念な下地作りが重要なポイントとなります。
ではまた明日!(^^)!
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