今回、補修を行うのは、下屋の上に設置しているのし瓦部分です。
新築当時にはきれいに積み重ねられていたのし瓦の一部が抜け落ちています。
これは、経年劣化で漆喰が剥がれ落ち、露出した葺き土が雨水を含んで高さが変わってしまったことがおもな原因と考えられます。
このように支えを失った瓦材は抜け落ちることがあり、その結果、雨漏りを引き起こしたり、重要構造を傷めて建物寿命を縮めたりする原因にもなるので、適切な補修が必要です。
なお、今回は、一部にのみ見られる比較的軽度な症状でしたので、部分補修を行って外壁塗装の工程に進みます。
既存の脆くなった葺き土を部分的に取り除いて新規に詰め込み、さらに補修材で覆って整えます。
補修材が硬化すると、のし瓦を支える土台として機能します。
抜け落ちていた部分に新しいのし瓦を入れ、残っている他ののし瓦と揃うよう水平に整えることで、新築当時の状態に復旧できました。
瓦材に付いた汚れなどをきれいに清掃したら完成です。
記事内に記載されている金額は2023年04月23日時点での費用となります。
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