ALC外壁には、爆裂により著しく損傷していた部分が見られました。
この損傷は、外壁塗装の劣化が進行して本来備わっている防水機能が低下し、ALCの内部に水分が入り込んで発生した凍害によるものと考えられます。
ALCは、遮音性や断熱性など、機能性に優れる外壁材ですが、水分の影響を受けると、これら強みは活かせなくなってしまいます。
そのため、塗装によるメンテナンスにより、機能を維持していくことがきわめて重要なのです。
前回、ALC外壁を部分的に撤去し、透湿防水シートとブチルテープを使って防水処理を行っています。
ちなみに、透湿防水シートとは、湿気は通しても水は通さないという性質から、建物側からの湿気を外部へ逃がしつつ、外部からの水の侵入は許さないというものです。
この撤去した部分をきれいに掃除し、新たなALCパネルを設置していきます。
規格サイズのALCパネルを、現場に合わせ、電動工具を用いてカットします。
カットしたALCパネルの小口面に接着剤を塗布してはめ込んでいきます。
サッシの下端に水切り金物を設置し、新たなALCパネルをビスで取り付けています。
ビス頭を補修し、目地にコーキングを充填したら張り替え補修の完了です。
この後、塗装を施すことで、一体化した外壁となります。
記事内に記載されている金額は2023年08月03日時点での費用となります。
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