外壁仕上げは、窯業系サイディングです。
窯業系サイディングとは、セメントを主成分とし、木質繊維などを混ぜ合わせて成型した外壁仕上げ材のことをいいます。
サイディングと呼ばれる外壁材にはいくつかの種類がありますが、最も多く流通しているのは、このタイプです。
サイディングの表面には塗装を施すことにより、雨水や紫外線などの劣化要因から外壁材そのものや躯体を保護しています。
お施主様が最も気にされていたのは、ベランダの状況です。
ところどころで表面が剥がれ落ちていることが確認できますが、これは塗膜の劣化によってサイディング本体が吸水し、凍結や融解を繰り返すことによって破壊が起る、いわゆる爆裂によるものと考えられます。
外壁全体に色あせが進んでいることからも、外壁塗装の防水機能はかなり衰えている様子が伺えます。
外壁には複数のひび割れも確認できました。
規模の小さなひび割れはそれほど大きな影響はありませんが、雨水が侵入するほどの大きなひび割れはリスクが高いので、適切な処理を行った後にメンテナンスを施す必要があります。
サイディングの目地に充填しているコーキングは、全体的にやせているほか、ひび割れや剥離などの著しい劣化症状も見られます。
コーキングの著しい劣化は、建物内へ雨水を引き込む恐れがあるので、早急に打ち替えを行って防水機能を回復することが重要です。
今回の現場調査では、外壁サイディングの爆裂による欠けやひび割れのほか、コーキングの剥離など、著しい劣化症状が多く確認できました。
これら状況をふまえ、外壁塗装やその他必要なメンテナンスを行っていきます。
また、今回は外壁と併せて屋根についても、調査を行っています。
この屋根調査の様子については、次回のブログにて詳しくご紹介いたしますので、ぜひ引き続きご覧ください。
記事内に記載されている金額は2023年10月27日時点での費用となります。
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