そして前回、高圧洗浄により、汚れや劣化した塗膜、苔、カビなどをきれいに落とし終えています。
これから、この傷んだスレート屋根の上に、遮熱性能を有するハイグレード塗料を用いて塗装を行っていきます。
まずは、下塗りから行っていきますが、先行して、棟板金の釘の打ち直しとつなぎ目のコーキングなど、塗装前に必要となる補修を行っています。
塗装しにくく、かつ塗り漏れが生じやすい雪止め金具の周辺の屋根材に対し、ハケを使って丁寧に塗装しています。
このように、手間をかけるべきところにしっかりかけることが、完成後の品質を高め、長く使える塗膜の形成につながるのです。
さらに、スレート屋根と棟板金の全体にローラーを使って塗装しています。
今回、下塗りに使用したのは、アステックペイント社の屋根用遮熱下塗材「サーモテックシーラー」です。
「サーモテックシーラー」は、スレート屋根の深くまで浸透し、中塗りや上塗りの密着性を高めるほか、遮熱性も併せ持つ下塗り塗料になります。
塗料の遮熱性とは、太陽光線のなかでも熱作用の大きい近赤外線を反射させることで、表面温度の上昇を抑える機能のことをいいます。
ちなみに、中塗りと上塗りの塗料にも優れた遮熱性を有する高性能塗料を使用するので、効率的に赤外線を反射し、より優れた遮熱性が期待できる点も注目ポイントです。
下塗りが完了した後は、適切な乾燥時間を設け、中塗りと上塗りの仕上げ塗装を行っていきます。
なお、この仕上げ塗装の様子については、次回のブログで詳しくご紹介したいと思います。
記事内に記載されている金額は2023年11月10日時点での費用となります。
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