外壁はALCの吹き付け塗装仕上げです。
表面塗装は色あせが進んでおり、雨だれやその他汚れが目立ってしまっています。
吹き付け塗装は表面に凹凸ができる仕上げとなるので、どうしても雨水が留まってしまい、汚れも付着しやすい点は、注意しておきたいポイントです。
ALCの目地部やサッシ際にはひび割れが確認できます。
これは、塗膜が劣化して柔軟性を失い、建物の動きに追従できずにひび割れが生じたものと考えられます。
また、塗膜が剥がれ、ALCの素地が露出している部分も複数確認できました。
このことからも、表面塗装の重要な機能である防水性はかなり衰えていると考えられます。
ALCは、内部に無数の気泡を有していることから、非常に軽量で、優れた断熱性や防音性を発揮できる材料です。
しかし、ALCは吸水しやすく、気泡内に水分が入り込むようになると、その優れた特性を発揮することは難しくなってしまいます。
そのため、メンテナンスを行って早急に機能回復を図る必要がある状態といえます。
その他にも、カビが発生している箇所やキズを負っている箇所などもありました。
以上のように、今回の現場調査では、ALC外壁の表面塗装に多くの著しい劣化症状が確認できました。
この結果をもとに、必要な補修を施したうえで塗装工事を行っていきます。
また、そもそもお施主様が最も気にされていたのは、屋根の劣化についてです。
その屋根の劣化状況については、次回のブログにて詳しくご紹介したいと思います。
記事内に記載されている金額は2023年11月22日時点での費用となります。
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