西側玄関面の状況です
いつも街の外壁塗装やさん松本諏訪平店のブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は松本市渚にある空き家の外壁と屋根を点検してほしいと、東京にお住まいのお客様からご依頼があり見に行ってきました。外壁はモルタル、屋根は1階下屋根がトタン、2階大屋根が瓦の昔ながらの作りのお家でした。お客様のご生家ということですが、不具合があれば直して借家にしたいというご要望です。門扉にかかっていたダイヤル式のカギを事前に伺っていた番号で解錠してくまなく調査しました。
サッシ廻りのシーリングに亀裂が入ってきました。これもシーリング劣化の一番わかりやすい症状で、メンテナンスのサインです。
恒例のチョーキングチェックです。少し触っただけで手にべっとりと白い粉状の汚れが付きました。これは塗料の中にある着色の成分、顔料が紫外線によって壊され粉状に浮き出たものです。一番わかりやすい外壁の劣化症状です。
窓下の水切りという金物から亀裂が入っていました。素材が違うものの絵都合部分なのでどうしても弱くなりそこから亀裂が入ってものと思われます。
西面から北面に向かう出隅にもクラックが入っています。
南面の状況です
南面の掃き出し窓周辺です。こちらにも亀裂が何本か入っていました。モルタル壁の寿命かと思われます。
サッシ下にも亀裂が入っています。特に右の写真のサッシから出ている亀裂は溝幅も大きいものでした。
東面状況です
東面もサッシ周りを中心に亀裂が入っていました。水の侵入にもつながるので補修は必要かと思います。
霧除け(ひさし)からも亀裂です。ここも強度がないところなので亀裂が入ったものと思われます。
水が回って爆裂しかけたところもありました。中に入った水が凍結して体積が増えることで中から壁を壊す現象を爆裂といいます。
北面の状況です
北側には塗膜が完全に剥がれてしまった箇所がありました。これも水の仕業だと思われます。
東面から北面に向かう出隅に今にも崩れそうな箇所がありました。
北側にもサッシ周りや霧除けからの亀裂があります。
1階下屋根トタンの状況です
全体的に塗膜の剥がれやさびが出ています。塗膜の剥がれているところは防水性がなくなっているので今後サビにつながります。サビているところはこの後このサビがどんどん広がってきます。塗り替えの時期に来ています。
2階大屋根の状況です
棟瓦が一部なくなっているところがありました。
瓦を外して中の状況を見てみましたが、ルーフィングの損傷はなく、埃はたまっているもののルーフィングは大丈夫そうです。
瓦を止めている漆喰が取れて、隙間があります。室内は確認できませんでしたが、この下のルーフィングに損傷があれば雨漏りしそうなところです。
まとめとご提案
まとめ
●外壁は全体的にクラックが無数にあり、補修が必要です。
●塗膜は防水性をはじめその機能がほとんどなくなってきています
●トタン屋根は今後サビが進んでいくと思われます
●瓦は漆喰の詰め直し等補修が必要です
ご提案
◆外壁はクラックにコーキングを打って塗装。一部パテなどでの補修も必要
◆トタン屋根はさびを落とした後、さび止め入りの下塗り材を塗って塗装
◆瓦は痛みが激しく、耐震性の観点からも葺き替えがおすすめ
お客様には以上の報告をさせていただきました。
記事内に記載されている金額は2021年07月29日時点での費用となります。
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