諏訪郡富士見町富士見で屋根多層、外壁塗装のご相談があり現地調査に行ってきました。屋根は鋼板製でウッドピースという木目調の模様が表面に入っている屋根材です。外壁はモルタル造リシン吹き仕上げで1階と2階が塗り分けられているデザインでした。屋根、外壁とも13年ほど前に一度塗り替えをされているそうです。屋根が下から見てもわかるほどさびが出ていましたが、外壁はまだ艶が残っていて、一見するとまだ大丈夫かなという印象でしたが、細かく見てみると不具合がたくさんありました。
外壁情報 | 築30年 |
屋根情報 | 鋼板製ウッドピース一文字葺き |
外壁調査【チョーキング】
まずは外壁のチョーキングチェックからです。チョーキングは外壁に触ると手に粉状の汚れが付く現象で、塗り替えのタイミングを判断する一番わかりやすいチェック項目です。左が触る前、右が触った後です。指先が白く汚れているのが見えるかと思います。日当たりのよい南側が特に顕著に見られました。
外壁調査【クラックチェック】
モルタル外壁なので、クラックが発生しているのは仕方がないところです。問題はそのクラックがモルタルまで行っているのか、塗膜のひび割れなのかというところです。写真のようにクラックスケールを使ってクラックの幅を測ります。目安はクラック幅0.3mm、それ以上ならばモルタルまで割れている可能性があります。充填剤を入れて補修する必要があります。それ以下ならば塗膜の割れで済んでいる、いわゆるヘアクラックです。ヘアクラックならば塗装の下塗り材で補修できます。このお宅のクラックはほとんどがヘアクラックでした。
外壁調査【その他の部分】
1階がグレー系、2回ガベージ系に2色で塗り分けられていましたが、なぜこうなったかわかりませんが、2階の色が1階に流れているような汚れが見られます。中間にモールがあるので上の色が流れることはないと思うのですが、原因がわかりません。
【鼻隠し】
鼻隠しとは、雨樋がついている面のことを言います。板金製だったのですがその塗料がうろこ状に剥がれています。奥様に伺ったところ、前回塗った後すぐに剥がれてきたそうです。この剥がれ方は下塗りを塗らないで直接上塗りをした証拠です。前回の業者さんが手抜きの塗装工事をしてしまったようです。高圧洗浄である程度剥がせると思いますが、剥がれた古い塗膜の掃除が大変です。
【外壁剥がれ】
配線の後ろが剥がれています。これはご主人が配線をいじろうといてひっぱた際に、塗膜を一緒に引っ張てしまったそうです。大きく剥がれているのでここは補修しなければなりません。
屋根調査【サビ】
屋根の調査です。鋼板製のウッドピースという表面に木目調の模様が入った屋根材です。下から見ても劣化が進んでいることがわかりましたが、上ってみるとチョーキングで滑りやすくなっていました。サビは雪止めアングルからくるもらいサビで、屋根材自体はサビていませんでした。
屋根調査【塗膜の剥がれ】
塗膜の剥がれは一部にあり、基材まで剥がれているところがありました。そこからのサビにはまだ行っていないので、塗装で問題ありません。全体的に白く表面が剥がれています。この白はおそらく前回塗った下塗りだと思います。通常下塗り、中塗り、上塗りと回塗りが基本ですが、もしかしたら下塗り、上塗りの2回しか塗っていないかもしれません。
屋根調査【雪止め】
雪止めングルがサビていて、1本は外れていました。北側の雪止めは完全に外れて下へ落ちたそうです。ちょっと危険かもしれないです。
ご提案内容
外壁 | 高圧洗浄後微弾性塗料で下塗り |
屋根 | 既存雪止めアングル撤去 |
外壁は壁の動きにも追従できる微弾性の下塗り材、関西ペイントのRSサーフでクラックを埋めながら下塗りをして、高耐久シリコン樹脂塗料の関西ペイントRSシルバーグロスSiで中塗り、上塗り。
屋根は雪止めを新しく設置しなおして、さび止め入りの関西ペイント ザウルスEXⅡで下塗り、同じ関西ペイントの2液型シリコン樹脂塗料ダイナミックルーフを提案します。
記事内に記載されている金額は2021年03月01日時点での費用となります。
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