早速、徹底的に診断を行いました。
このように、白い粉がべったりと手に付きました。
これは「チョーキング現象」といって、塗料に含まれる顔料が紫外線によって分解され、粉状になって表面に浮き出てくる現象です。
つまり、「外壁の防水機能が切れていますよ」という建物からのSOSサインです。 この状態を放置すると、サイディング自体が雨水を吸い込み、変形や反りの原因となります。
なんと、サイディングの目地を埋めていたはずのシーリング材が、すっぽりと抜け落ちてしまっています！
これでは、雨水がここから外壁の裏側に直接浸入してしまいます。
「一度交換したのに、なぜ？」と思われるかもしれません。 実はシーリング材は、紫外線や温度変化の影響で、含まれている「可塑剤（かそざい）」が気化し、時間の経過とともに硬くなります。
硬くなったシーリングは、建物の微細な動きに追従できなくなり、接着面から剥がれ、最終的にはこのように脱落してしまうのです。
こちらの写真は、抜け落ちる一歩手前の状態です。
ひび割れが起き、サイディングとの間に隙間が空いています。
重要なのは「シーリングはサイディング住宅の命綱」だということです。
ここから雨水が浸入すると、防水シートを傷め、最悪の場合は柱や土台といった構造部分の腐食につながります。
やはり築25年ということもあり、お住まい全体が「塗り替え時」を迎えています。
記事内に記載されている金額は2025年12月10日時点での費用となります。
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