外壁塗装をすると外観のイメージチェンジもできることから、何色で塗るか悩んでいる方も多いでしょう。
最近では爽やかでありながら落ち着きがあり、デザイン性が高いネイビーやブルーなど濃い青系の塗料の人気が高まっています。ただ、「
ネイビーは落ち着いていて素敵だけど何かデメリットがあったりする?」
「
ブルーの外壁に合わせる色は何がいい?」という疑問がある方もいるかもしれません。
今回の記事では、「
街の外壁塗装やさん」が手掛けてきた数多くの外壁塗装の中から、ブルー・ネイビーを採用した施工事例とともに、メリット・デメリットも交えながら、
外壁塗装のポイントをお伝えしていきます。
1.色あせや劣化しにくい
2.クールで落ち着きのある印象を与えられる
1.鮮やかな色の場合は色あせが目立つ
2.汚れが白く目立ちやすい
3.艶が目立つ
ブルー系の塗料の大きな特徴は、
色褪せや劣化に強いという点です。
塗料の劣化を促進する理由のひとつに「
紫外線」がありますが、
ブルー系統の色は紫外線を反射する性質を持ち、他の色よりも色あせや劣化をおさえられます。もちろん、紫外線によるダメージを一切受けないというわけではありませんが、少しでも塗装を長持ちさせたいという方にはブルー系の塗料がオススメです。
ひと昔前にはあまり見られなかったブルーやネイビーの外壁ですが、近年では
少しずつ人気が上昇しています。爽やかで品が良く、クールで知性的、そして落ち着いた雰囲気も兼ね備えています。
ブルー系の塗料で外壁を仕上げるとスタイリッシュな印象が強くなります。特にネイビーは青という色に深みが加わり、高級感や上品な雰囲気も出てきますので、思わず立ち止まって注目したくなるような魅力があります。
赤やオレンジといった暖色系にはない落ち着いた雰囲気や高級感を出せることがブルー・ネイビーといった寒色系の人気が高まっている理由の一つです。
また、これまでの外壁塗装の色選びでは、周囲の建物の雰囲気に馴染むよう無難な色を選んだり、汚れが目立たないといった実用的な理由から色を選ぶことが多くありましたが、最近では、周囲に流されずに自分の好きな色で住まいの外観を彩りたいという考え方も一般的になってきました。外観もおしゃれでカッコよく、そして個性をアピールしたい場合は、ブルーやネイビーの外壁にチャレンジするのもいいかもしれません。
もちろんメリットがあればデメリットもあります。一度塗装すれば5年・10年とお住まいを彩ることになるので、ご自身やご家族にとって、メリットとデメリットのどちらが大きく感じるか、参考にされたうえでご検討ください。
ネイビー系の色には「色あせしにくい」というメリットがありますが、いったん色あせすると目立ってしまうのがデメリットです。
どんな色でも経年とともに白っぽく色あせていきますが、ネイビー・ブルーなどは元々の色が濃い分、薄い色に比べて白っぽさが目立ってしまうのです。
ネイビーで塗装するときは色あせが目立ってしまうことを考慮し、できるだけ
耐用年数の長いシリコン系やフッ素系の塗料をおすすめします。
ネイビー・ブルー系のような濃い色は、汚れも目立ちやすい傾向です。
外壁が汚れる主な原因に風雨による砂埃などの付着、塗膜の劣化からくる苔や藻、カビの繁殖があります。どんな色で外壁を塗装していても経年で汚れが付着することに変わりはありませんが、
外壁の色が濃い場合には砂埃や苔といった白っぽい汚れが特に目立ってしまいます。ダークな色味は、とてもおしゃれで洗練された印象を受けますが、長い年月によって
汚れが蓄積すると実際の築年数以上に古びた雰囲気になってしまう可能性があります。
しかし、
少しでも汚れが目立たないようやや明るめの色を選んだり、そもそも
汚れが付きにくくなるよう防汚性や防藻性の高い塗料を選ぶといった対策をとることで、デメリットを小さくすることが可能です。
明るめのブルー系では気にするほどではありませんが濃いネイビーやブラックで塗装すると、「艶が目立つ」といったデメリットが出てきます。これらの色は太陽光を反射しやすく塗装の艶を必要以上に際立たせてしまうため、ギラギラして「安っぽい」「派手」といったあまり良くない印象を与えてしまう可能性があります。
ネイビーには、本来であれば「
クールで知的・落ち着いた」という良い印象があるため、極端な艶を出さない「艶なし」を選択して、マットな仕上げにすると良いかもしれません。塗料の色味だけではなく、
塗装した後の艶感も塗料の色を選ぶときに意識しておきたいポイントです。多くの場合は事前にサンプルで確認することができるでしょう。塗りたてのときこそ「こんなに艶があるの!?」と驚くかもしれませんが、この艶は年々薄れていくものです。艶あり塗料も次第になじんでいくケースが多いので、極端に気にすることもないかもしれません。
また、塗料によって異なりますが、「
3分艶」「
5分艶」「
7分艶」などと少しずつ艶の出し方を調整できる場合もありますので施工業者に相談してみると良いでしょう。
次は、ネイビー・ブルー外壁の
おすすめの配色を紹介していきます。
屋根を含め、外観全体をネイビーにすると、少し重々しく感じるかもしれません。破風や雨樋などの付帯部分に
別の色を使うことでメインであるネイビーの良さをより際立たせることができます。「
差し色」を上手に使い、バランスのよい配色にしましょう。
ネイビーやブルーをベースとし、相性の良い色をアクセントとして入れるとネイビーの良さがぐっと引き立ちます。ほかの色をベース色とし、ネイビー・ブルーをアクセントにする逆パターンの配色もおすすめです。
どこでどのように色を分けるかは見切りとの関係もあるため、建物の形状によってケースバイケースです。配色のイメージが分からないときはカラーシミュレーションなどを使ってご提案しますのでお気軽にご相談ください。
ホワイトは、ネイビーやブルーととても相性の良い色です。真っ白で輝かしい色に、青空や海を連想させるブルー系の色。両者が揃うと本当に綺麗な印象になり、マリンスタイルに仕上げたい時も最適です。スタイリッシュで洗練された印象を与えることから近年人気の北欧住宅系の外観ともよく合う配色です。
築年数25年が経過し、白かった外壁もくすみや汚れ、苔が目立つようになっていました。外壁部分に鮮やかなブルーを使い、錆びが発生した外階段やサッシをホワイトに塗りました。爽やかなブルー、そして清潔感のあるホワイトがバランスよく、まるで新築のような綺麗な外観になりました。
ホワイトよりも、優しく柔らかな雰囲気のベージュ(アイボリー)とネイビー・ブルーとの配色です。白よりも柔らかみがあり、穏やかで上品なイメージになるでしょう。それぞれの色の良さが引き立ち、素敵な外観となります。
所有するマンションの外壁塗装のご相談をくださいました。周辺に新しい建物が増えて、ご自身のマンションの外壁の汚れが気になってきたというお悩みでした。イメージチェンジしたいというご希望を踏まえてネイビーとアイボリーのツートンカラーをご提案しました。上品な雰囲気を出しながらもインパクトがあり、綺麗な仕上がりとなりました。
グレーもネイビーやブルーと相性が良い色です。濃淡によって明るさを調整することで洗練されたスタイリッシュな印象を醸しだしてくれます。金属サイディングのシルバーとも相性が良い組み合わせなので屋根リフォームと外壁塗装を一緒にするのもおすすめです。
築年数20年となり、屋根と外壁の色あせが目立ってきたことで塗装をご検討されていたお客様で、今回は屋根と外壁どちらもリフォームするとご決断されました。屋根は軽量金属屋根材のセネターでカバー工事をしました。屋根材に耐久性の優れた屋根材を選んだことで、塗替え時期が同じタイミングになるように外壁に無機塗料を選びました。鮮やかなブルーと控えめなグレー、アクセントとなるサッシ部分の黒が程よくマッチしています。
同系色でまとめるのもおすすめです。ネイビー・ブルー、そしてそれよりも少し淡いライトブルーの組み合わせです。同系色でまとめる配色は色味に統一感が出るため、塗装後に「イメージが違った」ということが少ない組み合わせと言えるでしょう。
色味の鮮やかさによっても印象は変わります。落ち着いたブルーを選べば和風住宅にも合いますし、鮮やかなブルーならアメリカンスタイルにすることもできます。
ブラウンだけでまとまっていた外壁をブルー系に塗り替えることになりました。塗替え前は太陽光の良く当たる2階ベランダ部分だけ色褪せが進んでしまったため、塗装後は色褪せの差が目立ちにくい配色にしたいとご要望をいただきました。
ダイフレックス社の塗料でカラーシミュレーションを行い、1階にはSTL-05、2階にはNO.51を配色した塗装をご提案しました。
ネイビー・ブルーは、鮮やかな色との配色も可能です。通常、ビビットな色同士はそれぞれが主張し合ってうまくまとまらないものですが、後退色となるブルーは主張しすぎないため、鮮やかな色と組み合わせても違和感なくまとまります。
もともとグレー単色だった建物です。今回はAGCコーテックの「ボンフロン」J-75-20L(濃い紺)とH12-50V(オレンジ)を使ったツートンカラーにしました。
事前にカラーシミュレーションでチェックしてもらい、塗料を選択していただきました。
一般的に
外壁塗装で選ばれる色と言えば、ベージュやブラウン、グレーなど、汚れの目立たない色が多いです。しかし最近では、外壁塗装で
イメージチェンジをしたいという人も増え、ネイビー・ブルーなどの濃い色の人気が高まってきました。
外壁の色選びでもご自身の個性を演出できますので、外壁をおしゃれにしたい、スタイリッシュにしたいなど、デザイン性を高めたいときにネイビー・ブルーの塗料が選択肢となる場合が多いです。
ネイビー・ブルーが人気なのは、ブルーという色が持つ、
爽やかさや
誠実さ、
上品さのイメージによるものでしょう。ブルーには、多くの人を自然に惹きつける魅力があります。
特に、スーツや制服などにも多用されることが多いネイビーは
清潔感や
安心感を与える色と言えるかもしれません。
ネイビー・ブルーは、西洋でも「
調和」や「
協力」、「
栄光」、「
深い知恵」を表す色で、深みのある落ち着いた色合いは、知的で信頼性のある印象を受けます。
イギリス王室「ロイヤルブルー」からイメージできるように、ヨーロッパでは高貴な色としても人気があります。
また、ネイビーの深い青は夜空や深海のような“静けさ”を連想させてリラックスさせる効果があります。
一口に「ブルー」と言っても、ネイビーをはじめ、ブルーグレーやスカイブルーなど、濃淡のトーンや色目の違いによって様々です。そこで、ブルー系のなかでも特に人気の高い3色をご紹介します。
ネイビー・ブルーは、
爽やかで清楚な雰囲気や
大人っぽい上品さも演出できる色です。
その清楚なイメージから、ウェディング業界でも多用されています。ウェディングと言えば、真っ先に「純白」を思い浮かべるものですが、清楚さと豪華さならネイビーも負けてはいません。
また、ネイビー・ブルーは
爽やかでありながら色の濃さも相まって、全体的にしっかり引き締めてくれます。近年、注目度の高いキューブ型の住宅でも、ネイビー・ブルーの外壁にすればおしゃれでクールに見せることができます。
ブルーとグレーを混ぜた色が「
ブルーグレー」です。
華やかさや派手さを少し和らげ、控えめで気品を漂わせた色味です。鮮やかさこそありませんが、グレーという落ち着いた色が入ることで上品な印象に仕上がり、
色あせや汚れが目立ちにくいという利点もあります。また、明度が低く他の色とぶつからないため、ツートンカラーを採用したい時にもおすすめできる色です。
洗練された雰囲気を持ち、とても落ち着いた外観に仕上げることができます。
また、
外壁だけでなく、内装のインテリアに取り入れるとセンスの良さが光る色です。スタイルを選ばず調和するため、アクセントクロスとしても大活躍してくれるでしょう。
西海岸風の建物、マリンスタイルにぴったりなのがスカイブルーです。
青空や広い海などを連想させる爽やかで軽やかな雰囲気があり、開放感のあるカラーです。
自由、
爽やか、
清潔、
クリア、
向上心といった多彩なイメージを持つスカイブルー。爽やかさや解放感といった穏やかなイメージとともに行動力や向上心といった力強いイメージも併せ持ちます。見ている人の心を不思議に前向きにリラックスさせてくれることから、
アメリカンスタイルのポップな雰囲気の住宅におすすめできる外壁色です。
同系統の色の中でも、濃淡やどんな色が混じっているかでこれほどまでに雰囲気が変化するのもブルー系統の魅力と言えるでしょう。
ブルー系の色を外壁に使うときは、建物のデザインとマッチする色味を選ぶことも大事です。
「どんな色が自分の家に合うか分からない…」というときは、カラーシュミレーションがおすすめです。
ここまでお伝えしたように、
濃淡や色味の微妙な違いで受ける印象もガラリと変わります。
「塗装してみたら想像していた色と違う…!」と失敗する方も少なくないため、塗装後に後悔が無いようおさえておきたい注意点を詳しくお伝えしていきます。
塗料選びで参考になるのがカタログサンプルです。しかし、小さな色見本と実際に塗装された外壁では「イメージが違う」と感じてしまうケースが少なくありません。
これは、面積による効果が関係しています。同じ色が塗られていても、サンプルのように小さい面積と、実際の外壁の大きな面積では面積の小さいサンプルの方が暗く見えてしまうのです。カタログサンプルで色を検討する際は、このような面積効果があることを念頭に入れておきましょう。
小さい色見本で見たとき、「じゃあ、これを塗ったらどんな風になるのだろう?」と思いますよね。そこで参考になるのがカラーシミュレーションですが、ディスプレイや印刷物でみるカラーシミュレーションでは、色の再現性に限界があります。天候や時間帯といった外的要因でも色の見え方が変わってきますので、考慮しておきましょう。
メーカーによっては、
A4サイズ程のサンプルボードで色味を確認することができます。(取り寄せに1週間以上お時間をいただく場合があるのでご注意ください。)
サンプルボードを実際に外壁にあてながら確認することで、
仕上がりとイメージの差異を少なくすることができるでしょう。
外壁塗装の色選びは、本当に迷いますよね。いったん塗ってしまうと、簡単にやり直せるものではありません。「
今までの色と同じでいい」というときはあまり悩まずに済みますが、今までと
ガラッとイメージチェンジをするときは、慎重に考えたいものです。外壁・屋根の色はもちろん、軒天や雨樋などの付帯部分との関係性、そして周囲の景観なども考えながら選んでいきましょう。
街の外壁塗装やさんは、これまでにたくさんの住宅の塗装を行ってまいりました。住宅の状況などもふまえて、
お住まいの雰囲気やお客様の希望に合わせたプランを提案いたします。
最終的な色の決定はご契約後でも問題ありませんので、ご納得いくまで十分にご検討ください。外壁塗装の検討にご懸念やご不安がある場合はぜひ、
街の外壁塗装やさんの無料点検をご活用ください。
「ネイビー・ブルー外壁を選ぶときに知っておきたいメリット・デメリット」のまとめ