塗料の質が向上した現代。耐用年数が長い塗料もかなり増え、耐久性を重視した塗料選択を行うことで塗り替え頻度を少なくする考えも一般的となってきました。ただ、機能性を求めて開発をされた塗料は、「塗る場所」や「塗ることができる素材」が限定される傾向にあります。そのため、塗装時には、各部位・各素材に応じて異なる塗料をそれぞれ準備することになります。そこで出てくるのが「塗料が余ってしまう」という問題です。余ったからと言って、ほかの部位にも使えない“無駄”が生じてしまうのは、もったいないことですよね。
そんな問題を解決してくれるのがエスケー化研の「クリーンマイルドシリーズ」。塗る場所や素材を選ぶことなく、どこにでも塗ることのできる万能塗料です。しかも、超高耐久で高性能。今回は、そんな魅力的な塗料「クリーンマイルドシリーズ」について詳しく解説していきます。
そんな問題を解決してくれるのがエスケー化研の「クリーンマイルドシリーズ」。塗る場所や素材を選ぶことなく、どこにでも塗ることのできる万能塗料です。しかも、超高耐久で高性能。今回は、そんな魅力的な塗料「クリーンマイルドシリーズ」について詳しく解説していきます。
【動画で確認「高機能塗料クリーンマイルドシリーズ」】
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セメント、金属、木材、どんな素材でも塗装できる万能塗料
一戸建てやビルなど、さまざまな建物がありますが、外壁材や基礎、雨樋、幕板など、建築材にはさまざまな素材が使われています。
建築材は定期的なメンテナンスが必要ですが、ほとんどの場合、塗ることが可能な対象を限定しています。特定の部位や部材への塗装に特化した性能を持つ塗料は、その専用設計によって耐用年数が長い傾向にあります。ただ、なかには「どの素材に塗ってもOK」という汎用的な塗料もあります。こちらはとても便利という反面、性能や耐用年数は平凡と言えるでしょう。
そこで注目したいのが「塗る場所を選ばず、どんな素材にも塗り替え可能」でありながら、さらに高性能な塗料です。エスケー化研の「クリーンマイルドシリーズ」なら、モルタル外壁や窯業系サイディング、金属系サイディングなどだけでなく、木部やFRPといった素材にも塗装が可能なのです。
万能かつ高性能なクリーンマイルド
下塗り塗料を変えれば、どんな素材でも塗り替えができる汎用性の高いクリーンマイルド。「低汚染」「セルフクリーニング」などの機能も兼ね備えています。それでいて、耐用年数にも優れるという嬉しい特徴もあります。NAD型(フッソを除く)の2液型塗料で、主剤と硬化剤を混ぜて使用する油性(弱溶剤)塗料です。※NAD型塗料 非水分散形塗料のこと。「Non Aqueous Dispersion」の略で、簡単に言うならば水性ではない塗料、つまりは油性塗料となります。樹脂をエマルション化(粒子化して均一に分散させたもの)した塗料で、塗装面への密着性に優れます。
※2液型塗料 主剤と硬化剤という2種類の液体を混ぜて使用される塗料です。硬化剤を混ぜることによって強固な塗膜を形成します。混ぜ合わせると乾燥と硬化が進むため、塗装可能な時間が限られています。
クリーンマイルドシリーズ 適用下地 | ・コンクリート、セメントモルタル、ALCパネル、スレート板、
GRC板、押出成形セメント板、各種サイディングボード、
各種旧塗膜(活膜)など ・鉄部、亜鉛メッキ鋼、アルミニウム、ステンレスなどの金属 |
独自のセラミック技術で極めて耐久性が高く、汚れにくい塗膜を実現
クリーンマイルドは独自のセラミック技術が採用されており、塗装後に塗膜が形成される際、セラミック成分が塗装表面に形成されます。陶器と同じセラミックですから「汚れない・耐久性が高い」と聞いても頷けますね
帯電しづらい塗膜で汚れをシャットアウト
クリーンマイルドの塗膜は、低帯電性で汚れが付着しにくい特徴があります。乾燥して静電気が発生したとき、プラスチック樹脂に紙片が付着する現象を見たことがある人も多いですよね。実は、静電気が発生しているとき、紙片と一緒に汚れも吸着させています。これと同じように、塗膜に静電気が起きると汚れが吸い付くように付着するのですが、 電気を通しづらいセラミックが入っているクリーンマイルドの塗料なら、低帯電性で汚れがつきにくいのです。
汚れが入りづらい高密度塗膜
クリーンマイルドの塗膜は密度が高いため、汚れが定着しないという特徴があります。たとえば、「一枚の布でできたテーブルクロス」と「レース編みで隙間が多いテーブルクロス」があったとします。この場合、より汚れが溜まりやすいのは隙間の多いテーブルクロスですよね。塗膜に汚れがつくときも同様のことが言えます。塗膜成分の密度が高いほど汚れが入る隙間がないのです。密度の高い塗膜のクリーンマイルドなら、汚れもあまりつきません。
表面の高い親水性
クリーンマイルドは、セルフクリーニング機能により、汚れを洗い流してくれます。
これは、塗膜が持つ親水性によるものです。親水性によって汚染物質が雨水によって洗い流され、汚れが除去されます。
クリーンマイルドシリーズは3種類!それぞれの耐用年数をご紹介
ウレタンを主成分としたものは、耐用年数は10~12年ほど。実は、20世紀に発売された超ロングセラー商品なのです。2013年には、JIS認証を取得したCRとSTが追加されました。一般的なタイプのほか、モルタル外壁に適した弾性塗料もあります。
樹脂成分がシリコンのものは、12~15年の耐用年数があります。2005年の発売で、こちらもロングセラー商品です。2013年には、JIS認証を取得したCRとSTが追加されました。こちらも一般的なタイプのほか、モルタル外壁に適した弾性塗料があります。
シリーズの中でも15~20年と耐用年数が長いのがフッ素です。塗膜の樹脂成分がフッソで、このフッソだけNAD型塗料ではありません。また、仕様によってフッソ専用の中塗り材も用意されています。他2種と同様、一般的なものだけでなく、モルタル外壁に適した弾性塗料もあります。
●耐候形については、JIS A 6909の耐候性B法に基づきメーカーにて実施した試験結果によるものであり、耐候形の区分によるJISの適用申請は行っておりません。また、JIS A 6909複層仕上塗材の上塗りとして用いる場合は、各製品で認証条件が異なります。
●キセノンランプでの促進耐候性試験により塗膜の光沢保持率の変化を測定しました。塗膜は劣化が進むと光沢を失います。そのため、光沢保持率の高い塗料は耐久性が高いと言えます。
●2500時間で光沢保持率80%以上の数値は、JIS A 6909 複層塗材の耐候形1種に相当します。この性能によって建物の美観を長期間保つとともに、厳しい環境条件から建築物を守ることが出来ます。
●キセノンランプでの促進耐候性試験により塗膜の光沢保持率の変化を測定しました。塗膜は劣化が進むと光沢を失います。そのため、光沢保持率の高い塗料は耐久性が高いと言えます。
●2500時間で光沢保持率80%以上の数値は、JIS A 6909 複層塗材の耐候形1種に相当します。この性能によって建物の美観を長期間保つとともに、厳しい環境条件から建築物を守ることが出来ます。
エスケー化研は、国内の建築仕上げ塗材のシェアNo.1
日本ペイントと関西ペイントは、国内外で有名な塗料メーカーです。ただ、建築仕上げ塗材のシェアに限ってNo.1なのはエスケー化研です。建物の塗料と聞いたときに「エスケー」とイメージする方も多く、現場からの信頼と支持も厚いです。クリーンマイルドに活かされているのは、セラミックの開発と優れた技術で、各方面からも定評があります。
クリーンマイルドシリーズのまとめ
- クリーンマイルドシリーズは、セメントや金属、木部というようにあらゆる場所に塗れる特徴があります
- 低汚染とセルフクリーニング機能も備えていて、汎用性が高いにもかかわらず、高性能な塗料です
- クリーンマイルドウレタン、クリーンマイルドシリコン、クリーンマイルドフッソなどのラインナップがあります。弾性タイプもそれぞれに用意されています
- クリーンマイルドシリーズを製造・販売しているのはエスケー化研です。建築仕上げ塗材の国内シェアNo.1のメーカーです
クリーンマイルドを使用した実際の施工例をご紹介
クリーンマイルドシリーズは、モルタル外壁や窯業系サイディングなど主要な外壁材だけでなく、樹脂の雨樋、金属のシャッター、そして木部にも塗装ができます。建物のほとんどの場所に塗装することが可能な万能塗料です。それでは続いて、実際の施工例をご紹介していきます。
軒天以外、お住まい丸ごとクリーンマイルドで塗装
こちらのお住まいでは、軒天にはケンエースを使いましたが、そのほかはクリーンマイルドシリコンでの塗装でした。セメントを主成分とした「モルタル外壁」、樹脂製の「雨樋」、木製の「鼻隠し」、金属製の「庇(霧除け)」と「雨戸」など、お住まいのあらゆるところに塗装できました。まさに万能な塗料です。
高圧洗浄とバイオ洗浄
外壁に苔が発生していましたので、高圧洗浄をしてからバイオ洗浄も行いました。まず、外壁を高圧洗浄で濡らします。そして、定められた希釈率でバイオ洗浄液薄めていきます。
バイオ洗浄液の散布後、規定時間が経過したら、再び高圧洗浄をしていきます。苔や藻、カビの成分は、水だけではなかなか落とすことができませんが、バイオ洗浄の力で分解することができました。バイオ洗浄液の白い泡立ちをご覧ください。
【金属】クリーンマイルドシリコンで庇の塗装
金属の庇は旧塗膜と錆を取り除くためにケレン作業を行います。そして、錆止めのためエスケー化研のマイルドボーセイを下塗りとして使用しました。
下塗りをしたら、次は中塗り、上塗りと塗装工程を2回に分けて行い仕上げていきます。これまでの庇は錆びによるダメージがありましたが、これで綺麗に復活しました。焦げ茶の色合いは窓枠ともぴったり合います
【樹脂】クリーンマイルドシリコンで雨樋塗装
クリーンマイルドは、樹脂製の雨樋の塗装も可能です。塗料を密着させるために十分なケレン作業を行います。微細な凸凹を表面に施し表面積を広くすることで塗料の引っ掛かりができ、塗料を塗ったときに流れないよう「目荒し」による下地処理をします。そして、中塗り・上塗りと2回塗りで仕上げます。
【木部】クリーンマイルドシリコンで鼻隠しの塗装
木製の鼻隠しの塗装もクリーンマイルドです。旧塗膜にそのまま塗装をすると、旧塗膜が死膜となっているために塗料が付着しないことが多いため、旧塗膜を落とすケレン作業を初めに行います。ケレンを続けていくと、健全な活膜が出てきます。そうすることで塗料が付きやすくなるのです。そして塗布面を清掃したら、中塗り・上塗りと2回塗りで仕上げます。
【金属】クリーンマイルドシリコンで雨戸の塗装
次は、雨戸の塗装です。こちらもクリーンマイルドを使いました。旧塗膜や錆を落とすケレン作業をしたら、エスケー化研の錆止め塗料「マイルドボーセイ」で下塗りです。強度を出すためにリブ構造になっている雨樋は、刷毛では塗りづらいため、エアレススプレーで下塗りしています。
塗装によりお住まいの統一感を出すために、雨樋や鼻隠しと同じ色を使いました。同色にすることで塗料の購入数を減らすことにもなり、コストを抑えることができます。
【モルタル外壁】クリーンマイルドで外壁塗装
外壁には、エスケー化研の水性ソフトサーフSGという下塗りを使いました。クラックに追従する微弾性が特徴的な塗料です。
中塗り、上塗りもクリーンマイルドシリコンです。クリーンマイルドシリコンは、窯業系サイディング、金属系サイディングなど、様々な外壁材に対応できる塗料です。現場にひとつあれば、多くの場面で活用される優れものです。
【軒天塗装】この部分のみクリーンマイルドではなく他の塗料で塗装
軒天だけは、別の塗料を使いました。ケンエースは汎用性の高い塗料で、ヤニ止めやしみ止めの効果を持っている点が特徴的です。稀なことではありますが、加工した材木に樹液が染み出るケースがあります。しかしケンエースであればその効能によって樹液が染み出てくることを防ぐことができます。
ケンエースで塗り替えするとき、シーラーは使わず、2回塗りで仕上げていきます。水に強い特徴から、雨に濡れる可能性のある軒天にも使える塗料です。
竣工
ほとんどの部分をクリーンマイルドで塗装しました。クリーンマイルドが汎用性の高い塗料だとお分かりいただけたかと思います。
部位ごとに塗料を変えなければならない場合、塗料に無駄が生じる可能性があります。その点、クリーンマイルドは、環境にも配慮した塗料と言えるでしょう。今後はクリーンマイルドのような、どんなものにも塗装ができるという万能塗料が増えていくのではないでしょうか。
部位ごとに塗料を変えなければならない場合、塗料に無駄が生じる可能性があります。その点、クリーンマイルドは、環境にも配慮した塗料と言えるでしょう。今後はクリーンマイルドのような、どんなものにも塗装ができるという万能塗料が増えていくのではないでしょうか。
【金属】クリーンマイルドウレタンで倉庫のシャッターを吹き付け塗装
■使用材料
下塗り ハイポンファインプライマーⅡ(錆止め塗料)
中塗り・上塗り クリーンマイルドウレタン
下塗り ハイポンファインプライマーⅡ(錆止め塗料)
中塗り・上塗り クリーンマイルドウレタン
可動するシャッターは丸めた状態で収納されるため、塗膜が擦れやすいという悪条件にさらされることになります。そのため柔軟性のある塗膜を密着させることが大切です。金属との相性が良いウレタン塗料は柔軟性も兼ね備え、金属にもよく塗装される塗料です。身近なもので言うと、自動車のボディなどに使用されています。こちらの金属シャッターには、錆止め塗料を下塗りに、そしてクリーンマイルドウレタンを用いて仕上げました。
クリーンマイルド中塗りと上塗り
中塗りと上塗りを行いました。光の加減かもしれませんが、なんだか上塗り後の写真の方がやや明るくなったようにも感じますね。これで、シャッター塗り替えが完成です。金属シャッターのような動的な部分は、しっかりと密着させて塗ること以外に、稼働した際に塗料が追従する性能を備えているかどうかも仕上がりに影響します。柔軟性に優れたクリーンマイルドウレタンを使用することで、シャッターを綺麗に仕上げることができました。