比較的暖かいとされる関東の南地域でもそろそろ街路樹の落葉が目立ってきた頃ではないてしょうか。お庭に緑が豊富なお住まいはとても素敵で心を潤してくれますが、それなりにお手入れも大変です。時には害を及ぼすこともあります。
●支柱に絡み付いて成長する植物は厄介
最近は環境に配慮して植物でグリーンカーテンを作ることが流行ってますが、蔓のあるものの育成は気をつけないとなりません。雨樋やガスやエアコンのパイプやホースに撒き付かれないよう、細かな剪定が必要です。もし撒きつかれてしまった場合はできるだけ蔓を細かく切断して取り除いてください。何本も撒きついている蔓をまとめて力任せに引っ張ると雨樋やパイプを固定している留め具が破損することがあります。特に枯れてからが危険です。種類にもよるのですが、植物の茎は藁のように枯れて乾燥したほうが強くなるものもあります。以前、ご近隣の方が雨樋に撒きついた枯れた植物の蔓(確か朝顔)を束ねて引っ張って引きちぎろうとして、逆に雨樋のプラスチック製の止め具を引きちぎっていました。「剪定してから取り除いたほうがいいですよ」と声をかけようとしたしたのですが、残念ながら間に合いませんでした。
●鳥と虫による二次被害、三次被害
以前、金柑を鉢植えでいくつも育てていた時のことです。実がに色がつきはじめ、「来週には収穫しようかな」と思っていたら数日後、ほぼ実がなくなっていました。どうやら鳥に食べられたようです。結構な量の糞が残されていました。
中でも最大の被害だったのは虫によって外壁の塗膜が剥がれてしまったことです。以前、庭に柿の木(だったと思う)があり、枝が外壁と接触した状態だったのですが、特に気にせず数ヶ月程、放置していました。ある時、その接触していた付近の外壁をみるとすごく汚れていたのです。触ってみるとベタベタします。「枝が傷ついて樹液でもついたのかな」と暢気に考えていたのですが、どうやら違うようです。数日後、そのベタベタしているところにコンビニのレジ袋のようなものが貼り付いていたので勢いよく引っ張ると… 外壁の色が袋に着いてきました。外壁もその部分だけ色が変わっています。一瞬、「この家はとてつもない施工不良で建材から接着剤が大量に染み出てきたのか」とも思いましたが、枝と葉を見てみますと大量のアブラムシとアリを発見。これで全てを理解しました。アブラムシは糖分を排泄するのでそれを求めてアリが集まってきます。外壁のベタベタの正体はアブラムシが排泄した糖分だったのです。糖分の接着力とその影響は凄まじく、水やお湯、クリーナー、洗濯洗剤などを使って何とか落としましたが、近くで見るとそこだけ色が変わってしまった状態になっていました。
落葉による雨樋の詰まりなど、植物が直接お住まいに被害を与えるのは想像しやすいと思いますが、植物についた虫の排泄物、しかも糖分が外壁に害を及ぼすなんて考える方はほとんどいないのではないでしょうか。外壁塗装と屋根塗装用塗料の「化学的な試験」では酸性やアルカリ性に対する耐性をテストしますが、糖分を塗るテストなんては聞いたことがありません。しかし、そういったことも現実には起こりえるのです。お住まいもお庭もまめなチェックとお手入れが必要ということです。これからは冬なのでこういった被害は少なくなるでしょうが、外壁塗装をしたばかり方はぜひお気をつけください(画像は全てイメージです)。
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