現在では大分少なくなりましたが、純和風のお住まいって素敵ですよね。神社・仏閣以外の建物では見かけることは少なく、街中の住宅と一線を画しています。その存在感は歴史の重みのなせる業でしょう。その和風建築ですが、歴史的に見ていくと3つ造りに大別されます。歴史の教科書などにも出てきますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
安土桃山時代に完成された書院造り
現代の和風のお住まいの要素が詰った造りで、畳敷きで連なった角部屋を襖を使って間仕切りする。主室には書院(書斎)があり、机や書物を置く棚が設けられた。この書院が物を飾るためのスペースだった押し板と一体化して床の間となる。簡略化すると床の間があり、連なった部屋を襖などで仕切れるのが最大の特徴。
遊び心から生まれた数寄屋造り
書院造りが格式を重んじたものだったのに対し、数寄屋造りは和歌や茶の湯、生け花をたしなむ人達の遊び心が反映された。数奇屋はその人々が「好きに任せてつくった家」ということで本来は茶室を指している。江戸時代以降は「好きに任せてつくった家」という意味が茶室から住宅へと拡がり、現代では和風の凝った建物を指すようになった。
生産と住の合体、民家造り
生産の場(職場)と住居が一体化により、それぞれに利便性が図られた造りが特徴。白川郷などでは住居と養蚕という生産から合掌造りが主流となったと言われている。工芸などを営む工房と一体となった住居も当てはまる。地域の風土やそこで生産されるものに影響されており、その地域で生産される素材を使って作られている。
歴史を紐解いていくと寝殿造りなども出てきますが、現代の和風住宅に多くを受け継がれているのが書院造りからとなります。建築史では数寄屋造りは書院造りの一系統だと見られることも多いようです。夏の観光シーズンです。こういった建築物を尋ねるのも一考ではないでしょうか。
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