お見積もりがやたら高いだのいろいろと批判はありますが、やはりお住まいを建てたハウスメーカーに外壁塗装などのメンテナンスを頼むのはそれなりの安心感がありますよね。この前の記事では新築されたハウスメーカーにその後の外壁塗装も頼んで大満足された方をご紹介しましたが、全ての方がそれに当てはまるわけではないようです。以前、弊社で外壁塗装のご相談を受けたI様のケースをご紹介します。
I様のお住まいは築20年を経過しており、某ハウスメーカーで新築されたそうです。I様自体はお住まい自体にそれほど興味はなく、普通に快適に生活できればいいや程度の認識で、最終的には奥様が選んだということでした。ただ、その時の担当者の人柄とその仕事ぶりが素晴らしく、年下だったものの男として尊敬できると思ったそうです。
築10年程度の時に建てたハウスメーカーから営業を受け、汚れも目立ってきたし、外壁塗装した方がいいかなと思い、塗り替えたそうですが、その時の業者の対応が酷く、かなり苦労したと語っていました。新築の時の担当者は別の支店に移動していましたが、ご契約時には挨拶の電話があったそうです。
I様が苦労したというのは外壁塗装に来た業者が時間を守らないことでした。いざ、工事が始まる際に気持ちよく仕事をしてもらおうと挨拶をするために業者を待っていても、時間通りに来ません。担当者に電話すると、業者から電話がかかってきて「今日は雨だから中止」にすると言います。ある日はI様が「家の出入りの際に危険だから、現場を整頓して帰ってほしい」と告げると、申し訳程度に用具などが隅に寄せられていたそうでした。運悪くその日の夜は風が強く、朝起きると隅に寄せられていた道具がお庭に散乱していたそうです。
この他にもいろいろあったそうで、ハウスメーカーにしっかり対応してほしいと伝えるとすぐさま新築時の担当者が電話がかかってきて平謝りのあと、こんなことを言われたそうです。「実は彼らは下請け業者で、新築の工事に携わったことはない。だから、会社の方も彼らがどういう仕事をしているか正確に把握していない」と。I様は大変、驚いたそうです。
ここで一つの疑問が残りませんか。彼らが下請け業者なのはいいのですが、なぜ新築の工事に関わったことがないのでしょうか。これには深い理由があります。このハウスメーカー、新築時に塗装を必要としないのです。このハウスメーカーの外壁は窯業系サイディングです。工場出荷時には塗装されているので現場で塗る必要はありません。屋根もスレート(コロニアル・カラーベスト)なので、これまた塗装の必要がありません。
現在のお住まいはこのような造りのものが増えました。このようなハウスメーカーは塗装業者との繋がりが少ないので、大手であっても業者の情報を把握してないことも多いのです。もちろん、新築時に現場で外壁塗装を行うハウスメーカーもあります。しかし、外壁塗装を行うといっても工場出荷時に塗装されている外壁材にクリアや仕上げの1回塗りをするだけでなのか、モルタル壁に複数回の塗装している業者なのかによって腕に差が出てしまうのは当然のことです。
もう、お分かりですよね。ハウスメーカーが使っている外壁材によって塗りに来てくれる業者さんの腕が変わってしまうし、いい加減な業者が来る可能性が否めないことも。ハウスメーカーは値段が高いのに満足できなかったというのはこういった理由もあるのです。
記事内に記載されている金額は2021年06月22日時点での費用となります。
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