完全な黒で外壁塗装する人はほとんどいませんが(地域によっては景観条例の規制対象です)、お住まいの外回りに黒が使われていることは以外に多いと思いませんか。たとえば、玄関のドアが艶消しの黒だったり、門扉や格子状のフェンスにピアノブラックと呼ばれる光沢のある黒が使われていることがあります。お洒落な形の常夜灯の柱が黒で塗られていたりすると、なかなか雰囲気がありますよね。お住まいに繋がれている電線のなどの各種ケーブルの被覆も黒がほとんどです。
その黒色の塗料の顔料として用いられているのがカーボンブラックです。カーボンで色が黒いことから「カー黒」なんて略称もあります。このカーボンブラック、現在ではさまざま原料から作られていますが、ほとんどが燃やして造られます。流通しているカーボンブラックのほとんどはファーネスブラックと呼ばれるもので、これはファーネス法という油やガスを高温ガス中で不完全燃焼させ、生成されています。つまり、煤なんです。
カーボンブラックも身近な顔料で塗料以外にもさまざまなもの使われています。一番有名なのが車などのタイヤです。ゴムにカーボンブラックを混ぜると強度が上がることが1912年に発見されました。車の他、各種のタイヤが黒いのはカーボンブラックのためなのです。印刷用インクやコピー機の黒もカーボンブラックが使われています。電線などの被覆もそうで、これは黒が紫外線を吸収するという性質を利用し、劣化を防ぐ目的があります。化粧品のマスカラやアイライナーへも添加されています。
食品の着色にも使用されていますが、これはファーネスブラックではなく、自然由来のものが使われています。ご存知の方も多いと思いますが、食べる炭として流通している竹炭です。カーボンブラックというといかにも化学的な製品に聞こえますが、炭(カーボン)の黒(ブラック)ですから、カーボンブラックなのです。この食べる炭、健康に良いという話もあります。また、竹炭から作られた自然由来の塗料も流通しており、こちらはお部屋の中と外周りに塗れるものがあります。竹炭から造られたといっても、黒以外の色もあるというから科学はホントに不思議ですね。
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