これから迎える春、そして秋と外壁塗装のシーズンになると突然、訪問してくるのが飛び込み業者です。ネットでは「突然、訪問してくる業者にまともなところはない」などと言われています。まあ、中にはまともな業者も存在するのですが、そんな業者にあたることは極めて稀です。そんな業者でも最近はパンフレットを置いていったりします。そのパンフレットには安さの秘密として「弊社では大手メーカーと独占契約を結び、一括大量仕入れを実現。仕入れ価格を圧倒的に下げることに成功しました」などと書いてあります。
大量仕入れで物が安く仕入れられるというのはよく聞く話です。塗料も大量仕入れをしたら、安くなりそうな気がしますよね。実はこれ、ちょっと考えれば、嘘ということに気付きます。まず、その業者がどれだけ施工しているのかが不明です。独占契約を結べるほど、大量に仕入れているなら施工数もかなりのものになり、それこそ大手になるでしょう。大手であれば、知名度も伴います。貴方がその会社名を知らない時点でおかしな話です。世の中の悪徳業者には大手と勘違いさせるような名前を付けるところもありますから、お気をつけ下さい。
次に色の問題です。1つの塗料に対して少なくとも数十種類の色が存在します。これに艶あり、5分艶、3部艶、艶なしを組み合わせると100種類以上のカラーラインナップが展開されていることになります。人気のカラーラインナップ数種類に絞って、大量仕入れならば塗料メーカーもメリットがありそうですが、「あの色を何缶、違う色を何缶」という仕入れの仕方では管理・流通・販売において塗料メーカーも旨みがなさそうです。しかも、仕上げ用の上塗り材はある程度の汎用性があるにしても、下塗りに使うシーラーなどは外壁材に合わせて変えなければなりませんので、そこでも大量仕入れという概念が消失しかねません。しかも、状態によって下塗りに使う材料が変わることもありますので、大量仕入れには無理があるのです。
大量仕入れで塗料が安くなるのはある程度、事実ですが、大幅に安くなるわけではありません。「大量仕入れで価格を圧倒的に下げることに成功しました」と言っている会社は信用できないことがほとんどです。
記事内に記載されている金額は2021年06月22日時点での費用となります。
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