歴史的建造物や最新の技術を駆使して建てられた建造物、見ているだけでワクワクしますよね。私たちもそうなのですが、そこは外壁塗装やさんなので「この建造物ってどういった外壁塗装がされているのだろう」と他人とはちょっと違った視点で見てしまいます。私が最近気になったのが世界一の高さの自立式電波塔「東京スカイツリー」です。
東京スカイツリーは展望台などがあり、さまざまな建材が使われていますが、建物の根幹を成す部分は鉄骨造です。鉄というと怖いのが錆です。東京スカイツリーに求められた性能は大変厳しいもので、「100年間の防食性」と「100年間の美観の保持」でした。メンテナンスを繰り返しながら、100年は持たせるというものです。東京スカイツリーはどうやってこれを実現したのでしょうか。
まず、スカイツリーの採用されたのは重防食厚膜形ふっ素樹脂塗装というものです。まず、一番外側の表面部分ですが、ここには定評と実績のあるフッ素塗料が塗られています。まあ、標準的な使用です。
その下に塗られているのはエキポシ樹脂塗料です。イメージとしてはプラスチック樹脂みたいなものでこれで錆の原因となる水分と酸素の浸入を防いでいるわけです。プラスチック樹脂で密封されている感じですね。
さらにその下には有機ジンクリッチペイントが塗られています。私が思うにこれが最も大事なものではないでしょうか。ジンクリッチペイントには亜鉛が豊富に含まれています。亜鉛というと、ガルバリウム鋼板やトタンにめっきされている主成分です。亜鉛は犠牲防食と呼ばれる作用があり、鉄が錆びる環境におかれた場合、亜鉛が先に錆びることによって時間稼ぎをしてくれるのです。錆びてしまった亜鉛は取り除き、またジンクリッチペイントで塗装すれば補充できますから実に考えられた塗装だと思います。
この重防食厚膜形ふっ素樹脂塗装の塗り替え目安は25年後ということですから、2037年よりも少し前に改修工事がはじまるのでしょう。その頃がちょっと楽しみです。
記事内に記載されている金額は2021年06月21日時点での費用となります。
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